ずっと読みかけの夏 feat.CHEMISTRY(冨田ラボ)は傑作ポップス
冨田ラボ – ずっと読みかけの夏 feat. CHEMISTRY
※引用元:Sony Music (Japan)
何気に久しぶりに見つけた「ケミストリー」フューチュアリングの「ずっと読みかけの夏」。
音のマジシャン、アレンジの魔術師の「冨田ラボ」こと「冨田恵一」さんの作品ですね。
2005年の作品です。
今から17年前。
もうそんな昔になるんですね。
ちょっとビックリ^^;
ケミストリーのアルバムにも収録されています。
いいですなあ。
最高ですなあ。
和製ポップの最高峰でしょう、これ。
冨田恵一さんが、一番、脂がのっていた頃の作品。
素晴らし過ぎ。
オケの構成が緻密かつパーフェクト。
名曲ですよ。
ずっと読みかけの夏がYouTube公式チャンネルにアップ
で、何気にYouTubeを見ていたら、「ずっと読みかけの夏」が、ソニーの公式チャンネルにアップされていましてね。
おっと!
それなら、ブログでレビューできるじゃん!てなわけで、この記事を書いているんですね。
とはいっても、2013年に、「のびやかな暮らし」というブログで記事を書いています。
で、それを元に、今リニューアルしながら書いています^^
冨田恵一さんの作品は作り込みがすさまじい
で、冨田恵一さんのオケには特徴があります。
それは、リズム体が賑やかなこと^^;
ドラムが派手なんですね(笑)
シンバルを複数多用し、ジャンジャカ鳴らします。
またスネアの「おかず」をふんだんに入れてきます。
使っているドラムセットの数は、シンバル以外は、スネア、ベードラくらい。タムは使っていないでしょう。
スネアと、ベードラだけなのですが、とにかくシンバルを多用して、ガシャガシャ鳴らします。
シンバルの種類は多い。
バーン、ジャーン、ショワーン♪
って塩梅で、ガシャガシャ鳴らしまくります。
うーん、一昔前ならチンドンヤとか言ったかもしれません^^;
ずっと読みかけの夏はコテコテの作り
が、冨田さんのシンバルは、いい味を出しているんですね。
「ずっと読みかけの夏」もそうです。
で、冨田ラボの作品は実に見事です。
練りに練った作りになっています。
本当、隙のない作り込みで、完璧に最高の職人技を発揮しています。
このこだわりの作り込みはすごすぎ^^;
なので「冨田とんこつラーメン屋」と、ワタクシは命名しています。
ずっと読みかけの夏はお経
で、この曲は、「お経」なんですよ。ほぼ全てのメロなりが、同じ音程、同じリズムで奏でられています。
秋の風、海をわたってくゥーるー♪
せみしぐれ♪、遠ぉくにー♪
あの人は、白いブラウス着てー♪
目を細め、バスを待ーつー♪
思い出はー、嘘をつくもーのー♪
あーの町もー、遠いぃぃーーー♪
ただ一人ぃぃーーー♪
どこへ♪
旅立つつもり♪
ほほえーみーだーけーを残してー♪
ずーっと読ーみかけの夏は♪(ドゥドドゥン)
今も読ーみかけのままさー♪(ンパンパパパン)
初恋までも、届かない背丈でぇー、
胸の高鳴りー♪
聞いていたー♪
ほら、ね?(^o^)
お経です^^;
メロディに抑揚が少なく、お経になっているんですね。
聞いていると、木魚(もくぎょ)がポクポク♪ポクポク♪と鳴り始めるのがわかると思います^^;
ポクポク♪
で、シンバルの代わりに、お鈴が「チーン」「チーン」と入るのも聞こえてきます。
はは(^o^)
それにしても歌詞打ちながら味わっていましたが、やっぱり、この曲、サイコー。
ベースのフレーズ、ストリングの旋律、それとドラムの鳴らし方、見事ですね。素晴らし過ぎ。
冨田恵一さんは、日本を代表する名アレンジャーですね。
私の中では、クラウス・オガーマンに並ぶ名アレンジャーです。
ずっと読みかけの夏はPVも素晴らしい
そんな「ずっと読みかけの夏」。
PVがあったことは、ずっと後になってから知ったのですが、これがまたよく出来ています。
最初に紹介しましたが、もう一度、貼りますね。
冨田ラボ – ずっと読みかけの夏 feat. CHEMISTRY
で、PV、ホントよく出来ています。
歌詞の世界にピッタリの映像で、物語しています。
PVを見て感動したのは、たぶん、これが初めてですね。
後にも先にもありません。
PVに登場する少年がいい演技しています。
大人なお姉さんに抱く恋心の描写がうまい。
微妙な心情表現がいいですね。
「おおぉ、少年よ、君の切ない気持ち、よくわかるぞ、ウンウン」とか。
嫌味がなく、綺麗にまとめています。
非常によく出来たPVです。
最高の音楽に、最高の映像といった感じですね。
胸キュンものですよ^^
このPV、6分以上あります。
が、飽きること無く集中して見ることができます。
歌詞の世界の映像化と物語化に、見事に成功していますね。
「ずっと読みかけの夏」のPVは素晴らしい。
別のYoutubeでは、絶賛のコメントがつづられています。みんな感動しています。
わかります。
ぜひ見てみてください。
少年役は本郷奏多
ちなみにこのPVで少年として出ているのが「本郷奏多(ほんごう かなた)」くんとか。イケメンな男の子ですね。
このPVは2005年ですので、今から17年前。
で、本郷奏多くんは、俳優をやっているみたいですね。HPもあります。
◆本郷奏多 オフィシャル・ウェブサイト -KANATA HONGO Official Web Site –
ふむふむ。
調べると、「K-20 怪人二十面相・伝」「GANTZ」「進撃の巨人」の映画にも出ているみたいですね。
そういえば、見たことがあった。
調べて、納得。
ふむふむ。
ちなみに、この女優が誰なのかは分かりません。
この女優さんがまた、いい味出しているんですけどね。が、誰なのか分かりません。
それにしても「ずっと読みかけの夏」は、お経メロディですね^^;
「秋の風、海をわたってくる〜♪」
同じ音程が淡々と続くメロになっています。
ポクポクポクと木魚を入れると、この曲がお経であることが明白です(笑)
バラードの傑作・冨田ラボは「とんこつラーメン」
それにしても冨田ラボの曲は、コテコテに仕上げるのが多いですね。
「ずっと読みかけの夏」もそうです。
バラードを作らせたならば、右にでる人はいないでしょう。最高峰のバラードを繰り出します。
しかも、コテコテの濃厚」。なので「とんこつラーメン」なわけですね^^;
濃厚なアレンジでひっぱって、サビで「ググっ」と盛り上げ、そのまま間奏になだれ込み、そこでさらに加速させて頭の中を真っ白にする感動の世界へと。
これぞ冨田恵一の十八番。
冴えるラーメン作りの技。
この「ずっと読みかけの夏」もそうですね。
もう、涙腺を刺激するストリングスのフレーズと、
ブンブンと唸る見事なベースを低域で響かせて、
このコラボレーションが「おおお」と。
あとシンバルを「ジャーン、ジャーン」と、
「これでもか、これでもか」と
何枚もガシガシ鳴らして、感極めていきます。
これだけシンバルを多用すると、
やけくそ的になりがちなのですが、
見事にバランスを保ち、
複雑なリズムの中に心地よさを生み出す
そのセンスと技がすごい。
この楽器を緻密に構成させて音空間を作る技、
これぞ「冨田マジック」。
この感動スイッチを入れる音構成を繰り出して、
「泣かす作品」にしていきます。
冨田節を聞かされますと、ジーンと来てしまいますね。
「ダンナ(グスン)、やれますぜい(泣)」に^^;
「ずっと読みかけの夏」は最高
「ずっと読みかけの夏」もそうですが、
冨田作品をBGMに、
歌詞にそった物語のPVを見せられると、
必然的に感動モードに。
いやあ、「ずっと読みかけの夏」のPVは、よく出来ています。
曲も最高です。
音楽と映像のタッグはマジックです。
マジックであるが故に、洗脳にも使用できるわけですが^^;
しかしまあ、そんな洗脳だなんてシケたことに使わないで、純然たる作品として、また人間の徳性を高めるために音楽や映像を利用し、楽しませて欲しいものです。
と、そんなことをつらつらと書いていますが、「ずっと読みかけの夏」はいいですのお。
ホント、これは平成の名曲です。
素晴らし過ぎます!