SuperSaw(スーパーソー)はRolandの厚みのあるシンセストリングス
SuperSaw(スーパーソー)という音色があります。
これは日本が誇る斬新な電子楽器を作るRoland(ローランド)の定番サウンドです。
SuperSaw(スーパーソー)とは三相コーラスのようなモジュレーション系のエフェクターがかかった厚みのある「ストリングス」です。
シンセサイザーの音源であるVCOというのを十個くらい重ねた深みのあるストリングス音ですね。
テクノトランス系やダンスミュージックでは定番サウンドです。
SUPERSAW oscillator
この音が、そうですね。
SuperSaw(スーパーソー)です。
SuperSaw(スーパーソー)はローランドのシンセサイザーJP-8080がはじめて搭載した音です。
もう、この音源は、ほとんどの人が使って作曲をしています。
Roland JP-8080 Test
ジャン・ミッシェル・ジャールもSuperSaw(スーパーソー)
しかしSuperSaw(スーパーソー)はJP-8080が初ではなく、もっと以前から使用されていました。
といいますか、シンセサイザーに初めてプリセットされたのがJP-8080ということですね。
以前にからもSuperSaw(スーパーソー)的なサウンドはありました。
ミュージシャンがエフェクターを使いこなして、重厚なストリングス音を作成していましたね。
たとえば、ジャン・ミッシェル・ジャールなんかはそうです。
このジュルジュルといっている音は、元祖SuperSaw(スーパーソー)です。
冨田勲をSuperSaw(スーパーソー)の先駆者
SuperSaw(スーパーソー)はシンセサイザーのオシレーター(VCO)を何個も重ねた音だといいますが、VCOを重ねた音といえばトミタサウンドですね。
日本が誇る世界的なアーティスト冨田勲大先生が、その先駆者です。
ダフニスとクロエで使われている弦の音はシンセサイザーです。何十という音を重ねているといいます。
確か200回くらいVCOを重ねているとかいっていた記憶もあります。
この音楽で流れているストリングは、VCOを200個重ねた音。
まさに「SuperSaw(スーパーソー)」。
SuperSaw(スーパーソー)の本家本元は、冨田勲さんです。
SuperSaw(スーパーソー)は気持ちの良い音
それにしてもSuperSaw(スーパーソー)は、とても気持ちの良い音です。
電子サウンドがかもしだす心地よい音の代表かもしれません。
そもそもストリングス音はいいものです。
倍音を多く含んでいますので、これが心地よく聞こえるといわれています。
昔は電子楽器の音は「冷たい」「無機質」とか言われていましたが、私などは「え?どうして?」と逆に疑問をいだいたものです。
むしろ「面白い、心地よい」と素直に感じましたね。
で、将来は電子楽器が主流になると、子供心に確信していました。
人間が身体感覚で心地よいと感じるものは、やはりヨイものであったりします。
物事は、身体感覚で判断していったほうが、実は正解が多かったりします。
ちなみにJP-8080などのJP8000サウンドとしてのSuperSaw(スーパーソー)は、今ではガイア(ROLAND ローランド/SH-01 GAIA ガイア)にも搭載されていますね。
ホント、このジュルジュルした溶けるストリングスは気持ちいい。