Perfumeのテクノ革命~YMOは「マニア」向けだった

Perfumeは日本のテクノ革命を引き起こした

さて、テクノ音楽や音楽の日記が続いています。
今日はPerfumeについて。

Perfumeは日本のテクノに革命を引き起こしています。テクノポップ革命といってもいいような。

後述しますが、Perfumeは、当時あり得ないかったことを実現します。

アイドルでありながら、高度な音楽性を有したテクノ。あり得ない組み合わせ。

Perfumeは、まさに革命^^;
Perfumeを知ったときは、おったまげたものです。

テクノといえば昔はYMO

10代の頃はテクノにハマっていました。
YMOです。

といいますかシンセサイザーという面白い楽器に興味があったのですが。その延長でテクノです。

この頃は、シンセサイザーが使われていた音楽を片っ端から探して聴いていました。

その中でもYMOが席巻していて大変な勢いでした。YMOはレベルが異常に高い音楽性で、これが理由で熱狂することにもなったものでした。

YMOサウンドは、初期・中期・後期と区分できます。が、後期のサウンドになると和声感が絶妙になってきます。

たとえばこの曲、邂逅(かいこう)Kai-Koh です。

9thといわれる音が入りまくっていて、コード(和声)がすごいことになっています。9thの音は、実はボサノバでは頻繁に使われています。

しかしYMOはこれをポップスに導入して、持続音としてのコードとして響かせて、独特のサウンド作り上げています。

アントニオカルロスジョビンもびっくりでしょう。

テクノ(テクノポップ)の三要素

テクノ(テクノポップ)は

1.リズム
2.和声
3.エフェクター

の3要因が特徴です。
YMOの場合、これら3つがいずれもハイクオリティでものすごいことになっています。

YMOは1983年に解散します。
その後、YMOのような絶妙なテクノは聞いたことがありませんでした。

BTなどは、明らかにリズム主体のダンスミュージック化しています。楽曲としてガチっと構成された物語性はなく、メロディックなラインもほとんどありません。まさにリズム主体のダンス的なテクノサウンドです。

YMO解散後は、良質なテクノは皆無となっていました。

perfumeを支える中田ヤスタカの天才性

しかし時代を経てperfumeが登場します。
衝撃的でしたね。

このperfume、最初は「単なるアイドル」と思っていたところ、とんでもありません。

この音楽は、すごい。
中田ヤスタカ氏が作っていますが、YMOの再来と思いました。

wonder2はお経

たとえば「wonder2」。
驚きましたね。

YMOの邂逅と同じです。
テンションノートをふんだんに使用した和声が使われ、独特です。

どことなく「YMOの邂逅」に似ています。
聞き比べると、よく似ています。

おったまげましたね。
この年になって腰を抜かすほどの音楽を聞くとは思ってもいませんでした。

いやあ本当にビックリです。中田ヤスタカ、すごいぞ!

ちなみに、wonder2は「お経」です。
特に「いろんな人と笑ったり〜」という辺りから「お経」そのものになります。

一定のリズムと一定の音階をずっと奏でていて、まさに「お経」です。

ポクポクポクポクと木匠の音を彷彿させますね。
wonder2は仏教音楽です^^;
お経がテクノの元祖というのもうなずけるかと思います。

perfumeのテクノポップはYMOの再来

話を戻してperfumeのテクノポップは、YMOと同じでかそれ以上です。

1.リズム
2.和声
3.エフェクター

に加えて

4.ダンス
5.アイドル

という要素も入っています。
こりゃすごいですね。革命的なことです。
YMOは「おじさん」でしたから^^;

YMOはダンスもできずアイドルでないマニア向け

YMOは、ダンスはダメですし^^;、アイドルなんかじゃありません^^;

たとえばYMOが歌謡曲路線に踏みだした「君に胸キュン」のプロモーションビデオを見れば一目瞭然です。

なんじゃこりゃ!と言いたくなるほどの、下手でやる気のない盆踊りのような踊りをしています。

音楽は素晴らしいのですが、ビジュアル面はからっきしダメです。

全然、おしゃれでもありません。
アイドルにはほど遠いですね。

もっともあえて狙ってズッコケなことをやったのでしょう。
しかし真面目にアイドルができないのが、おじさんYMOのサガでもあったりします。

が、ヘアスタイルなど、どこかジャニーズを意識したようなカットになっていて、アイドルになりきっていませんが、涙ぐましい努力のようなものは垣間見えます。

マニア向けのテクノから大衆音楽テクノポップへ

当時はテクノは「マニア」向けの音楽でした。オシャレさが出てくるのは、YMOが解散した後に出てきた小室哲哉の時代からです。

ですが当時、コアな音楽のYMOが売れたというのも不思議な現象だったりします。

こういうところにもperfumeと同じ「天運」のようなものを感じさせます。

音楽業界は、大抵、売れるために「仕掛け」をします。AKB48などは電通の仕掛けによることは有名な話しですね。

こういった業界で、perfumeが売れたというのはすごいですね。

革命です。
テクノの革命。

アイドルがテクノをやったというのは本当に驚きでした。

しかもハイレベルなテクノです。
これはかなり難しいことです。

それをやっていて、しかも売れてしまったのだから、もうびっくり。

こういうのを「運」というものでしょう。
天命というか天運とかそういうレベルの世界の話しです。

電通を代表するメディアに毒されないで売れたというのも好印象です。

そううことで、perfumeはYMOを超えた再来で、いろいろな意味で本当にすごいと思います。

テクノ日記、次回に続きます^^;

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