冨田ラボ「眠りの森 feat. ハナレグミ」
冨田恵一こと「冨田ラボ」。
数多くの名曲があります。
今回紹介する「眠りの森」。
ハナレグミがフューチャリングしています。
2003年にリリース。
今からもう20年近く前になるんですね。
月日が経つのは速い。
ついこの前、この曲を紹介していた気もするんですね^^;
メロディラインが意表を突く「眠りの森」は素晴らしい
「眠りの森」はメロディラインが抜群に素晴らしい。
素晴らしいといいますか、「意外性の連続」で聴く者の予想をことごとく裏切り、その予定調和しない展開に唖然としてしまったほど。
まるで9・11テロが自作自演だったことを知ったときや、リビアのカダフィーが英雄だったことを知ったときと同じようなショックを受けたものです。
冨田ラボ – 眠りの森 feat. ハナレグミ
※冨田ラボ公式
ホント、この意表を突いたメロディラインが素晴らしい。
まさに「想定外なメロディ」。
それと、その展開。
最初、聴いたときは、メロディの流れが予想できず、完璧にやられました。
「たぶん、こう流れるだろうな」という読みが、ことどとき外れ、あれよあれよという間に流れていく感じ。
しかもこれまた完璧なアレンジと演奏でウルトラ級の衝撃を受けたものでした。
茫然自失する感もあって
「こ、これはすごい」と。
「メロディ限界説」なんて言われていますが、「眠りの森」は、現代音楽風の手法を取り入れた想定外のメロディじゃないかと思いましたね。
作曲は冨田恵一
そんな意外性のある「眠りの森」。
作曲は、音の「ラーメン屋主人」、冨田恵一。
冨田ラーメン屋ならではの「極上ラーメン」って感じです。
メロディがホント、あり得ない流れで、個性的です。想定外な展開なので、「こりゃ難しいなあ」と。憶えられないなあ、とも。
しかし、このあり得ないメロディが魅力で、なんとか憶えようとして頑張ったものでした。で、せっかく憶えたので、カラオケでも必ず歌うようにしています。
こういう曲も今ではカラオケにあるんですね。
ええですのお。
「眠りの森」は「メロディ限界説」を超えるか
ちなみに歌物は童謡、歌謡曲、ポップスなどいろいろとあります。「いい」と思ったものは、何でも聞いてしまいますね。童謡でも結構、いいのがありますし。
こういう歌物、「メロディ限界説」というのがあったりします。まあ、人が心地よく聞こえるメロディは、おおよそ決まっていて、そんな斬新なものはできないというものです。
メロディ限界説は、実はその通りだったりします。そこでコードやリズムなどを変えて、ちょっと趣を変えていきます。
演歌は、ヨナ抜きのメロが定番ですので、まあどれを聞いても同じに聞こえてしまいますし。
そういうメロディ限界説なんかが言われたりします。
そこで、歌詞とメロの流れを合わせなかったり、奇抜なメロを入れたりして、奇をてらったことの試みも出てきます。何年も前から、Jポップスでも、そういった奇をてらったメロと歌詞の乗せ方も多い感じです。
とはいっても、このジャンルを聞く絶対量が少ないので、適当なことを書いていますが。
サビの「流星、雨の音が響いている」がイイ
特にサビの「流星、雨(う)の音が響いているー♪」は、グっときます。
「たまらなく愛しい〜」で終わったかよのうに聞こえますが、この後にさらに続く展開。
オマケのように付随しているかのようにみえて、しっかりとサビをまとめあげているこの意外性。
す、すごい。
いやあ、こんなポップスがあるとは。
まるで現代音楽のような運び方。
冨田ラボの絶妙なアレンジ
こうした意外性のある流れをまとめあげている
冨田ラボの絶妙なアレンジ。
もう、冨田節、全開です。
この意外性のあるメロと、これを支える高度なアレンジが素晴らしく、しかも難解でありながら分かりやすさもあって面白いですね。
冨田さんの作品を聴くと、日本のポップスはすごいレベルにあるなあ、と思います。世界最高レベルにあるんじゃないのかな。
で、ハナレグミのこの歌も奇抜ですが、メロディのラインがいいんですよね。
CDのほうが実はもっといいのですが、意表を突くメロの展開に「おお」と思ったりもします。サビのところで裏声になり、そのまま「流星雨の音が響いている」という、ちょっと変わったメロが印象に残ります。
それとやっぱり冨田ラボのアレンジですね。もしかすると冨田ラボのアレンジのため、聞いていたのかもしれません。
シンバルもバシバシ鳴っています。
モータウンベースもブンブンいっています。
やっぱり冨田ラボは格好いい。
「眠りの森」、ホント抜群に素晴らしい曲と思っています。こうした作品を作ってくれる冨田ハンには感謝です。
冨田ハン、美味しいラーメン、ごちそうさま。