リストの「ラ・カンパネラ(鐘)」はテクノ
リストの作品は、難しい曲が多いと言われています。リスト自身、巨大な手を持った人だったようです。
その身体能力の優位性を駆使して、難しい曲を作ったんじゃないかとも思います。
で、リストの作品の中でも有名なのが「鐘(ラ・カンパネラ)」。超絶技巧ピアノ曲としても有名な曲ですね。
オクターブを越えるピコピコサウンドを奏でます。が、これは現代の「テクノ・ミュージック」に通じます。Perfumeの音楽にも通じますね。
ラ・カンパネラ パガニーニによる超絶技巧練習曲集 第3番 / 横山幸雄
これですね。どこかで必ず一度は聞いたことのある名曲だと思います。
そもそもリストが「鐘(ラ・カンパネラ)」を作曲するきっかけになったのがは、パガニーニの超絶バイオリン演奏を聴いて大感激したことによります。
それで超難しいピアノ曲に取りかかるようになったとか。その作品の第一弾が、「鐘(ラ・カンパネラ)」です。
「鐘(ラ・カンパネラ)」は現代のピコピコ・テクノと同じ
「鐘(ラ・カンパネラ)」は、今で言う、テクノに似ています。
てか、本質は同じです。テクノ・ミュージック。ピコピコいっていますし。これ、今でいうところのシーケンスフレーズです。
こういった作品ですね。ピコピコと16分音符のフレーズが鳴り響きます。
昔はコンピューターがありませんでした。なので「人力テクノ」をやるしか無かったのですね。
しかし、リストの「ラ・カンパネラ」のコンセプトは、テクノサウンドと、そう変わりがありません。
リストが現代に生きていたなら、間違い無く、テクノをやっていると思います。
リストはイケメンで女性にモテた~今でいうジャニーズ系?
ところで、リスト。正式には「フランツ・リスト」。ハンガリー人です。
当時、大変モテたようです。女性ファンが、すんごく多かったといいます。
確かに、肖像画を見ると「イケメン」ですね。「きゃーリスト様」って黄色い声がこだましたかどうかは知りませんが、とにかく、大モテだったようです。
顔立ちを見ても、今でいうところの「アイドル」でしょう。昔のジャニーズのような存在だったのかもしれません。
リストもご多分に漏れず、音楽家に多い、浮き世を流した人だったようです。あれま。
そういえば昔から音楽家には、女性関係でスッタモンダする人も多かったりします。
が、若かりし頃に異性関係でスッタモンダが多すぎますと、大抵は晩年がよろしくありません。リストは、晩年、虚血性心疾患・慢性気管支炎・鬱病・白内障に冒されたといいますが、さていかに。
「鐘」はパガニーニによる超絶技巧練習曲集にインスパイアされた
とまあ、アイドルタレントなリスト。
パガニーニの超絶技巧曲に刺激を受けて、早速、「鐘」を作ったといいます。なので、「パガニーニによる超絶技巧練習曲集」といった具合に、パガニーニの冠を曲名に付けてもいます。
「ラ・カンパネラ」はリストを代表する曲でもありますね。
ラ・カンパネラは手が大きくないと演奏が難しい
この曲は、オクターブ演奏の「離れ技」が妙になりますので、手が大きくないと、弾くのが難しいとか。
この点、西洋人は、身体が大きいですので、手も大きかったりします。西洋人の女性も華麗に弾いています。たぶん、フンフンと鼻歌交じりで、あらよっと簡単に弾いているのかもしれません。
しかし、手が小さいモンゴリアンになりますと、ラ・カンパネラは、演奏がちょっと苦しくなるといいます。
ですが、盲目の天才の辻井伸行さんにかかれば、難曲もイージーにすら映ります。
辻井伸行さんは、素晴らしい才能の持ち主ですね。目が見えなくても、鍵盤の位置が感覚で分かるようです。身体感覚と能力が卓越しているんでしょうね。
ラ・カンパネラの「かね」は「鐘」だがマネーとしての「金」の曲もある
ちなみに「ラ・カンパネラ」とは「鐘」のことですね。ゴーンとなる鐘。マネーとしての「カネ」ではありません。
ちなみに「マネー」としての「カネ」は、フライングリザーズが、昔、テクノポップとして発表しています。
I want money
That’s what I want
と、「カネが欲しい、欲しいのはカネ」と歌い続けるアレなものです^^;グローバリズムへの恨み節として、もっとストレートに歌ってもいいんじゃないんですかね^^;
とまあ、難曲の一つ、リストの「ラ・カンパネラ(カネ)」でした。