矢野顕子「春咲小紅」はカネボウのCMに使われた春らしい曲

矢野顕子「春咲小紅」

3月を過ぎると、気温も少し上がって、春ぽくなってきますね。

で、この季節になりますと、昔、流行った「春咲小紅」なんつー曲も思い出したりもします。

ええ、矢野顕子さんの歌ですね。

矢野顕子 春咲小紅

※引用元:矢野顕子(Official)

これです。

なんとも古いといいますか、昭和な歌ですが^^;、今ではもう博物館行きの音楽かもしれませんね。

春先小紅の編曲は坂本龍一

で、今となっては、矢野顕子さんがCMソングを歌っていたなんていうのも、古典的な領域かのようです。

編曲が確か、坂本龍一さん。YMOでしたね。
音の具合なんか、まんまYMOです。
というか、坂本龍一さんの色ですね。

ちなみに、歌詞は糸井重里さん。

歌謡曲っぽい春先小紅

で、「春咲小紅」。
この曲は、歌謡曲っぽい所があります。

イントロのコードは、ちょっと風変わりなコードをあてがって、キャッチーになっています。

が、このイントロの響きで、ヤラれますね^^;

中身は歌謡曲風にしながらも、アレンジはテクノにして、当時は新しい感じでした。

最初から大衆ウケしやすいように作ったことは明々白々ですね。

春先小紅はカネボウ化粧品CM「レディ80 ミニ口紅」

で、春先小紅は、昔、昔、鼻をつまんで「ふぉーびゅーてほー ひゅーまんらいふ」と語るかのごとくでお馴染みだった、カネボウ化粧品のCMで使われてもいました。

1981年のカネボウ化粧品のCM「レディ80 ミニ口紅」

たぶんYouTubeで検索すると出てくると思います。

んが、古い話ですね^^;
ザ★昭和の話し。

リアルタイムで見ていたはずなんですが、サッパリ記憶にありませんなあ。

「ふぉーびゅーてほー ひゅーまんらいふ」しか記憶にないんですね。

それにしても、「ふぉーびゅーてほー」は、国民的なモノローグで、すっかり定着していたものです。

Belle〜カネボウ・ヒット・ソングス

そんなカネボウ化粧品のCMで使われた歌だけを集めたアルバムもあったりもします。

Belle〜カネボウ・ヒット・ソングス

収録されているラインナップを見ますと、知っている曲が多いですなあ。

こうしてみますと、80年代を代表した曲も目立ちます。この頃は、ヒットを仕掛けるのが、面白かったのではないですかね。

今でもマーケティング戦略を練りつつも、あからさまに仕掛けてくることも出てきていますが。

で、80年代の歌謡曲テイストのポップスが、カネボウの化粧品CMに使われていたわけですが、矢野顕子の「春咲小紅」も、しっかりと使われ、このアルバムにも収録されています。

春咲小紅はYMO「U.T.」に似ている

そんな春咲小紅なのですが、大御所のYMOの某曲に似ていると、当初の頃から指摘されていました。

それが、同時期に出たYMOの「BGM」に収録されている「U.T.」。

ええ、すごいです」

YouTubeで「YMO U.T.」で検索してみてください。いくつかアップされています。

で、「U.T.」は、イカしたテクノです。

ちなみに、「U.T.」とは、「Ultra-Terrestrial(超地球的存在)」の略で、要するに「宇宙人」のことだとか。

で、16分音符のベードラとピアノが、まさに地球人離れした超人的演奏。「Ultra-Terrestrial(超地球的存在)」的です。

ええ、すごいです。

ですが、実際は8分音符の箇所しか演奏していません。
ベードラは、8分音符で叩いています。
ピアノも、8分音符の箇所だけ引いています。

で、この演奏に、ショートディレイをかけて、音を一音だけ遅延させています。で、あたかも16分音符に聞こえる演奏にみせかけているんですね。

タネを明かせば、そうだったりします。

こういうワザ・テクニックを使うのがYMOでして、タネを知らなければ、「ええ、すごいです」と本気に信じたことでしょう。

YMOは、エフェクターあってのYMOです。
シンセサイザーとエフェクターを抜いたら普通のバンドかもしれません。

しかしシンセサイザーとエフェクターを使いまくって、超絶技巧と現代音楽張りのアレンジでポップスを作っていたのがYMOですね。

いろんなバージョンの春先小紅

ちなみに「春咲小紅」。
いろんなバージョンがあります。

こんなのもあるんですね。
アイドルがペアで歌っています。

◆石野真子・倉田まり子「春咲小紅」
YouTubeで検索してね^^;

これは、なんとも80年代アイドルという感じですね。今見ますと、随分と無理をされているようにも見えます^^;

こういうのを、当時、何気なく、見ていたのかな、と思いますと、テレビが及ぼす、無言のネガな影響力は、あなどれませんね。

あと、こういうのもあったりもします。
リンク先で、わずかに視聴できるのもあります。

妃野アキラ/虹色アンプ

安藤裕子/水色の調べ

ニュー・ロマン・トリオ/春うたJAZZ

HEAVY HITTER♀/私をどパンク甲子園に連れてって

yes,mama ok-/Q&A 65000

ミズノマリ/コスメティック・ハウス

うーん、知らないものばかり。

と、矢野顕子の「春咲小紅」から、話しがあっちこっちと飛びまくってしまい、春めく気分にノリながら気の赴くまま饒舌なタイピングをしてしまいましたが、あなかしこ。

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