藤井風「花」のコードがいい
藤井風「花」。
参政党の吉野敏明さんの秘書が何やら話題になっていて、その秘書のフェイスブックを見ていたら、この曲のYouTubeリンクが貼ってありましてね。
で、すっごく良い曲で、コードが魅力的。
いわゆるジャズで多用されているコード(ボイシング)でして、9thをバリバリ多用している味わいのある独特のコードなんですね。
ご託はさておいて、藤井風さんの「花」をとくとお聞きなはれ^^;
藤井風「花」
藤井風公式チャンネル
これこれ^^
9thを多用したコードで、メチャいいんですよね。
藤井風「花」のコードは9th多用のドミナント進行
この手のコードは、私も昔から多用していて、大好きなコードなんです。てか、この手のコードで曲を多く作っていました。
で、このジャジーな響きがメチャよく、チョー格好いいんですよね(^o^)
トゥー・ファイブから始まる魅力的なコード進行
藤井風さんの「花」は、実はシンプルな構成になっていて、
|Fm7|Fm7/B♭|E♭△7|Gm7/C-C7|
という循環コードになっています。つまり、
|Ⅱm7|Ⅱm7/Ⅴ|Ⅰ△7|Ⅲm7/Ⅵ-Ⅵ7|
という「トゥー・ファイブ」から始まるドミナント進行が骨子になっています。
で、このコード進行を循環させながら、トップノート(メロディライン)を変えているというシンプルな構成になっているんですね。
もっとも途中で多少テンションノートを変えているんですが、パッヘベル・カノンよろしく、この手のジャジーな進行は気持ちよく、グっとくる響きになっています。
冒頭から「トゥー・ファイブ」をガツンとあてがってきますので、初っぱなから「おおっ!」と惹きつけるキャッチーな作りになっています。
メチャいい(^o^)
Sus4的なドミナントコードも魅力
ちなみに途中で「Ⅱm7/Ⅴ」「Ⅲm7/Ⅵ」というコードが出てきます。
これはトップのコードに対して、ドミナントになるベースを持ってくることで、Sus4的な響きを出す独特のコードだったりします。
実は、この浮遊感のあるコードが「花」の魅力を高めています。
このSus4的なセブンスコードは、使われる文脈によってドミナントコードにもなりますが、1970年代のアメリカのポップスで多用されたコードだったりします。
解決しそうで解決しない曖昧さを残すことで、浮遊感とともにキャッチーな響きを演出するコードです。
「花」はドラマ「いちばんすきな花」の主題歌だった
ちなみに、藤井風さんの「花」は、フジテレビ木曜劇場「いちばんすきな花」のドラマで使われている主題歌であるとか。
なんと!
藤井 風 「花」 × 「いちばんすきな花」 コラボムービー
フジテレビ公式
ドラマそのものは基本的に興味がありませんので、ドラマ「いちばんすきな花」のことはまったく知りません^^;
でも藤井さんの「花」はいいですね。
ジャミロクワイにも似た曲風
ところで最初に藤井風さんの「花」を聞いたときは、「YouTubeかネットの一般ミュージシャンが作ったんだろうな」って思いましてね^^;
というのもジャミロクワイに似ているかなーと思ったからなんですね。
Jamiroquai – Virtual Insanity (Official Video)
Jamiroquai公式
コードの感性がジャミロクワイに似ていたこともあったため、たぶんネットミュージシャンなんだろうなと思っていたんですね。
ところが「藤井風」で検索していると、どうやらフジテレビのドラマの主題歌で使われている楽曲であることがわかった塩梅。
なーるほどと納得。
今ではプロも一般人も変わりがない
で、最近の作品は、プロも一般人もほとんど違いが無いんですね。ミキシングで違いが出るかなあという感じはありますが、楽曲のレベルそのものは違いはありません。
現在では、それだけ機材が充実していて、才能のある方はプロ級(商用レベル)の作品を作ることができる時代だということなんですね。
JVKEの「golden hour」
実際、JVKEの「golden hour」の事例もありますからね。
JVKE – golden hour (official music video)
JVKE公式チャンネル
バラードの美しい曲です。
超いいですね。
Pogo
あとPogoというミュージシャンもいます。
Data & Picard
Pogo公式チャンネル
岡元清郎「マーブルウォーター」
あとこちらは1984年に当時高校生だった岡元清郎さんが作った楽曲。コードの感覚がスん晴らしいんですよね。
[COVER] Seirou Okamoto – Marble Water 岡元清郎 マーブルウォーター
これはカバー曲になりますが、本当にお見事ですね。
多少昔の作品になりますが、この手のものがわりとサクっとできてしまうのが今の時代。
なので藤井風さんそのものが「ネットで活躍している良質なミュージシャンなんだろうな」と思ったわけですね。
やはりコード進行が魅力な藤井風「花」
そんな所感もありますが、しかし藤井風さんの「花」はいいですね。
コードがグっときていいですね^^
9thが効いています。
「トゥー・ファイブ」から始まるドミナント進行がグっとくるジャジーな循環コードであり、現代版のカノン進行になりますが、最近のヘヴィロテです(^o^)
藤井風さんの「花」、いいですね^^