映画「TIME/タイム」は寿命がお金という設定のディストピア映画
映画「TIME/タイム」。
これがおもしろい。
映画の見方、読み取り方は人それぞれです。
私的には映画「TIME/タイム」は、現代のグローバル経済による格差を批判し風刺していると思いました。
「TIME/タイム」では、お金(マネー)の代わりに「寿命」です。「寿命」が「お金」という設定。
で、人間は、遺伝子操作されていて、寿命も完璧にコントロールできるという設定です。
寿命が、お金のように交換手段になったり、やり取りもできるわけです。
まさに「お金は命の二番目に大切」ということを、そのまんま設定にしています^^;
すごいですね。
格差社会・グローバル経済を風刺
TIMEにおける近未来社会では、寿命に最も価値が置かれている社会です。
寿命が通貨(お金)になっている社会。
25才までは成長期間です。
しかし25才からは、働いて「寿命」を稼がないと、亡くなってしまうと。
これって、マネーそのものです^^;
まさに「寿命」が「マネー」。
この映画は、富を寿命に置き換えながら、格差社会・グローバル経済を風刺しています。
で、富裕層は、特区に住んでいます。
で、100年以上とか1000年以上、あるいは100万年とう貯金(寿命)があったりします。
で、一方、貧民街では、その日暮らし。
明日、亡くなるともわからない怯えた生活をし続けていると。
このコントラスト、まさに、グローバル経済による格差社会そのものです。
寿命が切れたら、終わり。
うーん。
アメリカの社会を風刺している感も受けます。
ある意味、わかりやすい設定です。
寿命が長い人が富裕層という設定。
物質的なものは、あまにく行き渡っているので、寿命に価値観がシフトしている社会ということなのでしょう。
結構、リアリティのあるSF設定だと思います。
で、貧民街に住む若者が、寿命をコントロールしている世界の仕組みを知ることに。
で、その欺瞞を暴き、打倒し、改革しようとして立ち上がる・・・
まあ、そんなストーリーです。
非常にわかりやすい。
で、面白いです。
TIMEは社会風刺映画
「TIME/タイム」は、マイケル・ムーアとは違った映画です。SFですし。
マトリックスのようにメタファーの多い作品とも違います。ストレートでわかりやすいですね。
グローバル経済を風刺する意図が映画の根底にあります。痛快なSF作品です。
「TIME/タイム」を見ることで、現代の社会であるグローバル経済や格差社会の問題点を、ピンポイントで理解できます。
物事は、複雑に考え出すと、その本質が見えなくなります。直観的にズバっと見抜くものがあれば、誰でも見抜けます。
TIMEの映画を見ることで、現代のグローバル経済の問題と本質を見抜くことができますね。
TIMEは社会啓蒙性も帯びた映画
「TIME/タイム」は啓蒙的な映画ともいえますね。
アメリカ映画には、時々、こうした批判や風刺を効かせた作品が出てきます。
ですので、映画は面白いと思います。
反対に、マイケル・ベイのように、アメリカ軍を支持する映画もあったりします。
映画「TIME」は、当時、あんまり評判がよく無さそうだったので最初はスルーしていました。
当時、参考にしたのは、ヤフー映画
あんまり評価がよくなかったんですね^^;
ですのでスルーしてしまいました。
しかし、ヤフー映画のレビューは、玉石混淆になっていますが、中には参考になる口コミもありますからね。
「TIME/タイム」はもっと評価されていい映画ですね。グローバル経済と格差社会の本質がわかります。
おすすめの映画です。
2013/05/13 06:14:28