ヤマハ新ステージア・STAGEA ELS-02~大幅に進化したエレクトーン
いやあ、ヤマハのエレクトーン・ステージア(STAGEA)が、今年、リニューアルしていたんですねえ。
「STAGEA ELS-02」であるとか。
ふうむ。
前のバージョンと比較して、メタリックなデザインになっていますねえ。
前のステージアは、フロント面の全周に、ウッドを思わせるブラウンカラーのブラケットがあって、これがどこか優しさと格調高さを醸し出していたものです。
ちなみにこんな感じですね
新しいステージアはメタル。
うーん、シャープな印象ですな。
ちと冷た印象も受けますかな。
どうなのかなあ。
こうしたイメージが及ぼす演奏への影響は。
ちょっとカラーリング・デザインが気になるところもありますが、新ステージアであるところの「STAGEA ELS-02」。その機能、サウンドには、いやあ、これはビックリ。
ヤマハのエレクトーンは誰もが納得する音
ヤマハ社のサウンドは凡庸なので、今一つ好きになれませんが、エレクトーンに関していえば、無問題。
といいますか、エレクトーンはあまり個性的な音にすると、汎用性が無くなります。
エレクトーンの場合は、できるだけ無難で、嫌味がなく、誰からも好まれる(嫌われない)サウンドにしていく必要があります。
その点、ステージアの音は合格です。
で、最新のステージアELS-02では、その音がものすごく進化している。
いやあ、これはまいった。
ELS-02は前のバージョンELS-01からグレードアップできる
進化するエレクトーン ヤマハ新STAGEA 窪田宏さん 最新機能を使い新曲披露
新ステージア「ELS-02」の説明をしていますが、前のバージョンであるELS-01を使っていても、「ディスプレイ」「音源」だけを交換することで、最新のELS-02に変身させることができると。グレードアップできるようですね。
いや、これはありがたいでしょう。
わざわざ買い換える必要がありません。
コストパフォーマンスになります。
ですが、実は「買い換えをしない」で「音源だけを交換する」というのが、新ステージアELS-02の販売戦略だと思いますね。
今の時代、デフレが続き、そうそう簡単に65万もする楽器を買い換えることなど難しい。
そこで音源やディスプレイだけの交換にすると。で、その音源交換だけでも、数十万はするんじゃないんですかな^^;
で、音源などの交換だけでペイできるように、販売戦略を組み立てていると。
たぶん、そんなところではないかと。
新ステージア「ELS-02」のサウンドはすごい
それにしても、新ステージア「ELS-02」のサウンド、本当にすごい。
動画もアップされていますので、百聞は一見に如かず。とくとご覧あれ。
S-シュビドゥバ
S-シュビドゥバ/Hmm S-スキャット/SFX2
シュビドゥバというスキャットをエレクトーンで再現。足で何かコントロールしていますなあ。
鍵盤を押すと、順番に、「シュ」「ビ」「ドゥ」「バ」と奏でるように設計されているんじゃないんですかな。
しかし、ミスタッチすると、シュビドゥバが崩れてしまいそうな^^;「シュ・ビ」とか、「ビ・ドゥ」とか、鳴ってしまったりして。
S-スチールギター 1
S-スチールギター 1
ローランドのキーボードでは、このギター演奏の再現にもの凄い機能があったりします。
フレットをこする音が出たり、和音を押すと、弦が「ジャラーン」鳴るようにできていたり。
この動画を見る限り、あまり精密なギター演奏の再現はされていない感じもします。
ただ、鍵盤を強く押すと、ギターのフレットを叩く音が入ってきていますね。
パっと聞いただけでは、まるでギターそのものの演奏に聞こえるでしょう。
クワイア ボイス、ゴスペルアドリブ
クワイア ボイス、ゴスペルアドリブ
これは「シュビドゥバ」と同じなのでしょうが、プログラミングで音を決めているんでしょうかね。
いえ、ステージアのこと、実はほとんどよく知らず、動画で音を聞いている程度なんですが。
演奏の様子を見ていると、プログラミングをしていることは明かで、音色もたぶん、プログラムで制御しているんでしょうね。
S-バイオリン 1
S-バイオリン 1
ヤマハらしい音ですね。
常に音は「マイルド」を心がけて、聞きやすい音色に作り込んでいます。
まさに「ヤマハ」らしい音といった感じです。
ワンマンライブはエレクトーンの魅力
とまあ、勝手気ままにレビューしていますが、エレクトーンは、「ワンマンライブ」ができるのが最大の魅力ですね。
オーケストラのアンサンブルも、これ一台でできてしまいます。
本当、すごい。
そんなワンマンライブ楽器・エレクトーンの中でも、ステージアは超一級品です。
世界一じゃないですかね。
どこまでワンマンライブ、ワンマン・オーケストラが実現できるかどうか。その追及にも、興味もあります。
ヤマハのステージアに驚いたラヴェル「ダフニスとクロエ」
ちなみにヤマハのステージアにびっくらこいたのが、あのラベルの組曲をエレクトーンで見事に再現した演奏を聴いたときですね。
M.ラヴェル/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より 全員の踊り
ラベルの「ダフニスとクロエ」。
これをステージア一台で再現。
プログラミングを使っているといえ、リアルタイムでオーケストレーションを再現されると、やはり驚きますなあ。
腰抜かしますわ。
この演奏データというか、プログラムが、これまた入手できるみたいですね。
ステージアがあれば、同じようなサウンドを再現できるようです。
ステージアは凄すぎ。
新STAGEA・ELS-02の登場で、再びエレクトーンの世界が広がる気がします。