ドビュッシーの「水の反映」を聴きたくなる春

あたたかくなってくると、もわーっとしてきますね。そんなモワーっとした影響もあってか、今日は独り言をば。
 
1月~3月上旬までは、ピリッと引き締まる寒さなんですが、抜けるような青空が心地よく、季節の中でももっとも好きなんですね。
 
ところが、3月の半ばを過ぎると、あたたくなり、空もかすみもかかって、モワーっとしてくるんですよね。モワーっと。
 
で、このモワーっとした感じは、どこかまどろみのようでもあって、怪しげな迷妄のアストラル界のようでもあります。
 
この季節特有の感覚は、脳幹や視床といった原始脳が、木の芽と同じようにふくらむことと、おそらく関係があると感じています。
  
で、この怪しげでありつつも、モワーっとしたまどろみの季節になると、毎度ながらドビュッシーの「水の反映」を聴きたくなるんですよね。

Daniil Trifonov plays Debussy’s “Reflets d’un l’eau”

引用元:WQXR

これです。
「水の反映」。
映像 第1集の初っぱなの作品ですね。

 

ドビュッシーは、当時、調性を無視した独創的なアレンジをし始めます。

が、たぶん「気・エネルギー」を感じていたんじゃないかと思っています。ドビュッシーの作品には、気感に通じるものがあるからですね。

この「水の反映」は、水面に光が乱反射するきらめきや、風で揺れ動く水面の様子を、ただながめながら、感じるままに音で表現しています。

不意に吹く強い風を描写している箇所もあって、まさに「映像」的。

で、こうした動き、躍動感を、気・エネルギーとして感じ、それを音符に並べたと思っています。

で、このような自然が織りなす動きは、伝統的な音楽教則の縛りのあるロマン派までの表現では不可能です。より繊細な領域の表現が必要になり、必然的に新しい表現方法を取らざるを得なくなります。

それが「調性破壊」という、無調性音楽。ドビュッシーは、これのパイオニアです。

で、そドビュッシーは、それまでの縛り・常識・固定概念を突破したんですね。革新的です。

が、これは見方を変えれば「非常識」^^;

ま、ドビュッシー自身が、生活を含めて非常識の塊。モラルを破りまくるいろんなトラブルを引き起こし続けていたといいます。ま、人間が壊れていたようですね。すさまじい。

しかし、その壊れ具合が、音楽の世界では斬新性、新たな表現性となって出たんでしょうね。

ちなみに著名な音楽家は、バッハを除いて、軒並み「変人」「ぶっ飛んだ人」だったりします。「ワルキューレの騎行」でも知られているワーグナーは、借金を踏み倒す常習犯。性格がブっ飛んでいました^^;

 

ちなみにピアノの演奏はダニール・トリフォノフ(Daniil Trifonov)。ロシアのピアニストです。

最近は、リアルでもネットでもロシア人バッシングが起きているといいますね。

フェイスブックは、ロシア人への暴力をうながす投稿もOKとしています。FBは、ファシズム・メディアになってきていますね。

そもそもアメリカ自体が、共産化してきています。このことは馬渕睦夫氏が言っています。

アメリカの共産化・ファシズム化の流れは、いずれに日本にも及ぶでしょう。このままでは。

と、そんなことも思いますが、春先になると、モワーっとしてきます。

怪しげなアストラル界かのような「まどろみ」の季節ですが、ドビュッシーの曖昧な響きの作品が、マッチするんですよね。

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