ヨーガの歴史~元々は瞑想だった
ヨーガ。
今では「健康」増進のために、広く普及もしています。「ヨーガ」とは「結びつける」という意味なんですね。
で、「神や真理と結びつける」、つまり「悟り」や「解脱」に至るアプローチを総称してヨーガと言っているんですね。
ですが元々は「瞑想」が最初の「ヨーガ」だったりします。2500年くらい前のウパニシャッドを見ますと、当時のヨーガとは「瞑想(坐法)」であることが分かります。
元々は、瞑想だったんですね。それをヨーガといっていました。
古典ヨーガの登場~ギャナ、バクティ、カルマ
で、その後「バガヴァッド・ギーター」に、ヨーガの代表である
- ギャナ・ヨーガ(智慧のヨーガ)
- バクティ・ヨーガ(神への献身のヨーガ)
- カルマ・ヨーガ(善行などの行為によるヨーガ)
が登場しますね。これらは古典ヨーガになります。
ラージャ・ヨーガの登場~ラージャ・ヨーガ
で、パタンジャリの「ヨーガ・スートラ」が次第に整えられて、王道ヨーガとされる「ラージャ・ヨーガ」が成立。
こうしてヒンドゥ教を中心に、悟り・解脱のための「ヨーガ」のひな形が作られていっています。
ハタ・ヨガの登場~ゴーラクシャナータ
その後ゴーラクシャナータという人が、密教の影響を受けて、「ハタ・ヨガ」の聖典を記した言われています。
で、今流行の体操系の「ハタ・ヨガ」が確立されていくようになります。
実のところ、そんな歴史があったりもします。
ヨーガの元祖は瞑想
ですが、ヨーガの本来は瞑想なんですね。
で、ゴーラクシャナータの「ハタ・ヨガ」では、「シッディ」という超能力を目指しているんですね、これが。
ええ、ハタ・ヨガでは「シッディ」という、いわゆる超能力・神通力獲得を目指します。これが目的の一つだったりします。ちょっとアレな空気が出やすいでしょうかね。
実際、昔、サリンを撒いたカルトな皆さんが、ヨーガに夢中にもなっていましたね。
これは「ハタ・ヨガ」。
「クリア・ヨガ」という言い方もします。「クンダリニ・ヨガ」のことですね。
で、目的は超能力獲得。まあ、こういう能力を真剣に求め出すと、なにかとよろしくないんですね。
しかも結果的に能力が出てきたり、得られるならまだしも、大概、変な欲をパンパンを張りつめて求めてしまいがちで、その結果、サリンの人達と同じ路線になりがちかと。大同小異、サリンの皆さんと同じになっていきます。
ハタ・ヨガは20世紀に新しくなった
そんなハタ・ヨガなのですが、今では体操のような感じになっていますね。わたしゃ、そういう健康志向のハタ・ヨガがいいと思っていマス。なんか、こう安全で安心できますしね。
ですが「ハタ・ヨガ」は、今から100年くらい前に作られたものだったりします。ええ、100年くらい前に登場したものです。
当時のインドはイギリスの植民地でした。で、インド人は、西洋人に対抗するためにあれやこれやと行ったようです。その一つが「ハタ・ヨガ」の社会的地位の向上と、アーサナ(ポーズ)の改良です。
で、ヨーロッパの体操を取り入れて、ハタ・ヨガを刷新しています。それが、現在のハタ・ヨガです。運動生理学にも基づき、合理性を帯び、健康増進へと様変わりもしていきます。こういう現象が100年くらい前から起きています。
アメリカから輸入したヨガが大人気
そうして最近では、再び日本でもヨーガが人気です。サリンを撒いた人達のインパクトが大きすぎて、しばらくは人気に陰りも出てきたものです。
ですがアメリカのセレブだったかな、ここで流行っていたパワーヨガが輸入されて、それで日本でも再びヨーガブームになったと思います。
で、ヨーガは健康増進の一つとして、今や定着の感がありますね。
ヨーガの種類
実際、健康におすすめの一つがヨーガです。ヨーガはいいですね。
ちなみに健康志向系のヨーガは、今ではいろんなものがありますね。わりと歴史のあるヨーガとしては、
- ハタ・ヨガ
- アシュタンガ・ヨガ
- アイアンガーヨガ
- クリア・ヨガ(クンダリニ・ヨガ)
でしょうかね。昔(とはいっても50~100年ですが)からあって、定番になっているかなと思います。
が、近年新しいヨーガとしては、
- インテグラルヨガ
- クリパルヨガ
- サティヤナンダヨガ
- シヴァナンダヨガ
- ヨーガ・セラピー
- ホットヨガ
- パワーヨガ
- ハリウッドヨガ
- 笑いヨガ
など数多くのヨーガも登場しています。定番となっているヨガにアレンジを加えて目的別に細分化されてきたいる印象も受けます。