目次 非表示
- 堤実果さんによる新型コロナウイルスに関する見解
- 要請はしても補償をしない日本政府
- 中国は新型コロナウイルスの情報統制に成功した
- イタリアがパンデミックになった理由
- アメリカがパンデミックになった理由
- トランプ大統領と新型コロナウイルス
- イランがパンデミックになった理由
- 東京ロックダウンをするとGDP20%(約100兆円)の損失
- 新型コロナウイルスで全世界がメガ・ショックドクトリン
- 医療崩壊~ベッド数が足りない
- マスク6億枚は実現できなかった
- K-1にみる自己責任で攻め合う国民同士の争い
- 新型コロナウイルスによりグローバリズムは終わった
- 日本では緊急事態宣言を発令できない
- 新型コロナウイルスによるショックドクトリンの手法
- 新型コロナイウルスの実体が不明にも関わらず恐怖心だけが広がる
- 「政府は必ずウソをつく」を読むとショックドクトリンのことがわかる
堤実果さんによる新型コロナウイルスに関する見解
堤実果さんによる新型コロナウイルスに関する見解です。
三橋TV第217回【堤未果先生登場!パンデミックと恐慌の世界】
うーんこれはすごい。
さすが、深い洞察です。
堤実果さんらしい
シャープな視点に基づく見解ですね。
大変重要なことが語られています。
ちょっと整理してみましょう。
要請はしても補償をしない日本政府
「要請」は命令ではない。だから守らなくてもいい。強硬してもいい。
けれども、もし自粛を破って感染者が出た場合、政府は一切責任を取らない。で、国民は「何故開催したんだ!」と主催者を攻める。国民同士が争い始める。
が、本来責任を持つべき政府は、「いえ自粛してくださいと言ってじゃありませんか」と言って責任逃れをしてしまう。
小説のような話しが、今、リアルで起きている。
中国は新型コロナウイルスの情報統制に成功した
新型コロナウイルスは日々新しい情報が出ている。が、情報といえば中国は「情報統制」をしている。ほぼ完璧かつ洗練した手法で情報管理と情報統制をしている。成功している。
中国ではウイルスの封じ込めに成功したのではなく、情報の封じ込めに成功した。
中国は、情報統制ができているデジタル最先端国。
その統制の仕方もわかりにくくなっている。洗練したかたちで情報を統制している。そういう目で中国を見る必要がある。
これから食糧危機になる。このとき情報統制のテクニックが、各国でも使われるかもしれない。
イタリアがパンデミックになった理由
イタリア
イタリアは感染爆発した。パンデミックが起きた。しかしイタリアは油断していた。
イタリアは、人口の20%が中国人。インフラを作る労働者は中国人。
春節が重なっていたので、中国本土へ帰って、またイタリアに戻ってきた。だからイタリアで感染爆発が起きてしまった。
受入体制のない国で検査をすると医療崩壊を引き起こす。イタリアは、それを示した。
アメリカがパンデミックになった理由
アメリカ。
アメリカは元々医療崩壊していた。お金持ちしか医療を受けられない。
移民が多い。
アメリカはコロナウイルスに対して油断していた。日本のダイヤモンド・プリンセス号を高みの見物をしていたくらい。
アメリカでは選挙中で、集会が多い。濃厚接触が多発していた。トランプ大統領もタカをくくっていた。
空港での検疫もしっかり行っていなかった。1月には検疫すると言っていた。が、実際は特定の人しか検疫をしていなかった。アメリカも油断した。
ところでアメリカでは昨年の秋から新型インフルエンザが爆発感染していた。アメリカではインフルエンザの検査に34万円がかかる。お金持ちしか医療を受けることができない。
なので病院に行かない(行けない)。ほとんどの人はドラッグストアで薬を買って寝る。しかしアメリカのインフルエンザの8割は、コロナだったのではないか。
トランプ大統領と新型コロナウイルス
アメリカでは、有事の時、統治者は勇ましく行う。そうすると支持率が上がる。
トランプは、今回、支持基盤が弱い。マイノリティからの支持が低い。余裕で選挙に勝てない。
だからトランプは支持を得るために大胆な政策を打ち出した。
たとえばドライブスルー検査を行った。新型コロナウイルスで打撃があったのがハワイ。ハワイはロックダウン。
アメリカは企業原理で動いている国。徹底的にムダを省いていく。これがグローバリズムともつながっている。
しかしグローバリズムは、有事の際、全く役に立たないことがはっきりした。
イランがパンデミックになった理由
イラン。
モスクは、祈りのとき人々が大勢集まる。モスクでの祈りの集会が感染クラスターとなってしまった。
が、これは自粛できない。宗教上の理由で止めることができない。
移民を入れている国や中国に依存している国では、感染者が多い。これからもっともっと感染者が増えていく。
東京ロックダウンをするとGDP20%(約100兆円)の損失
日本。
東京封鎖もあり得る。
しかし東京封鎖すると、GDP20%が吹っ飛ぶ。約100兆円。
東京封鎖をすると、日本人はど貧乏になってしまう。生産能力も失ってしまう。大変なことになる。
新型コロナウイルスで全世界がメガ・ショックドクトリン
以前は局地的にショックがあった。アフリカや中東で食糧危機が起きたり。日本で大地震が起きたり。今までは局地的だった。
しかし今回は全世界に衝撃。世界がメガ・ショックドクトリン。世界全体が、今までの仕組みや構造が崩壊する流れになっている。
で、今までのことを根底からひっくり返すことができるチャンス。今までの悪い体制を改善するチャンス。と考えている人も出てきている。
あるいはこれ幸いとばかりに消費税を増やそうとしている人もいる。ショックドクトリンを利用して悪い方向に進んでいる一面もある。
医療崩壊~ベッド数が足りない
世界中で医療費を削減している。日本も病院のベッド数を減らしている。1996年から減っている。
昔は190万。
現在160万。
30万ベッド数も減らしている。
医師や看護士の数も減らしている。医療費削減の名の下で医療は縮小されてきている。
しかし医療を縮小削減すると、パンデミックのような有事の際、対応できなくなる。医療崩壊を引き起こす。今回、これが明らかになった。
日本人は「風邪を引いたら病院へ行けるだろう」と思っている。しかしこれは世界とはズレがある。他国では医療を受けられない国も多い。
コロナ対策は何が一番いいのか?
手洗い、うがい、マスクの着用、家に籠もっているなどがあるが、一番いいのはワイドショーを見ないこと。ワイドショーは間違った情報を広めているから。
マスク6億枚は実現できなかった
今日本で一番危ないのは病院。少々のことでは病院へ行かないこと。
しかし病院のスタッフが困っている。泣きついてくる。
政府はマスク6億枚と言っているが、医療の現場にマスクがまわってこない。医療現場ではマスクを洗って使っている。
なぜなら実際のマスクは、6億枚ではなく5千枚しか用意できなかったから。
K-1にみる自己責任で攻め合う国民同士の争い
K-1。
主催者に丸投げ。開催しなかったら主催者は数億から十数億の損害。みんな失業。だから開催せざるを得ない。しかしもし感染者が出たなら、責任は主催者達。
本来は政府が「イベントを中止してください、その代わり補償を出します」というのが筋。しかしこれを言わない。
なぜなら政府は責任を負いたくない。国民に自己責任を求めている。そうして国民同士で争わせる。
で、政府に都合のよい法律を作ったり改正をする。この期に及んでも保身と利権の維持に努める。だから「マスク2枚配布」という頓珍漢な政策が通る。
そんな構図が見て取れる。酷い国家になった。
新型コロナウイルスによりグローバリズムは終わった
しかし新型コロナウイルスの蔓延で、グローバリズムは終わった。グローバリズムの終焉を迎えた。
各国がブロック化されて、グローバリズムは成り立たない。
グローバル企業も小さくなっていくようになる。グローバル化からブロック化に変わらざるを得ない。
日本では緊急事態宣言を発令できない
ところで日本は、日銀がETFを買って株式市場を支えている。自分の足を食べている。
他の国は派手に酷い。まだ日本はまし。だが、それでも酷い。
アメリカでは200兆円の予算を出す。しかし日本は予算を出さない。「自己責任」という名の元に責任逃れ。
緊急事態宣言。発令が難しい。人権侵害になる面があるから。
緊急事態宣言は、緊急事態条項にある。緊急事態宣言を出すと、北朝鮮のように独裁者のようになる。
コロナショックをショックドクトリンとして進めようとしている自民党国会議員がいる。
新型コロナウイルスによるショックドクトリンの手法
検査をしなかったのも理由がある。検査をしないと、怖くなって、不安に取り憑かれる。現行法では、要請しかできない。要請だけを行っていると、「感染者を世の中に出すな」という風潮が高まってくる。
ウイルスが蔓延してくると、イライラ感が募り、感染者を強引に隔離して欲しいという要望が出てくる。
政府はこれを待っている。「皆さんの怒りを引き受けて法律を変えましょう」と、支配者側に都合のよい法律改正をする。これが「ショックドクトリン」。
政府が無責任だったにも関わらず、その無責任さで国民が争ったなら、これ幸いとばかりに救済の手を出す戦法。これがショックドクトリンの手法。
まるで国民の願いを聞いたかのような形を取る。政府は善意の顔をして政策を出す。「国民のお願いを聞いたじゃありませんか」と政府は善人の顔をする。これがショックドクトリンのやり方。
新型コロナイウルスの実体が不明にも関わらず恐怖心だけが広がる
新型コロナイウルスの実体はわからない。コロナは致死性が低く、感染力が強い。
わからないにも関わらず、恐怖だけが広まっている。よくよく考えると、これはおかしい。
9・11もそうだったが、恐怖が恐怖を呼ぶ。その恐怖を政府は利用する。国民が恐怖に震えるのを待っている。
恐怖を利用するのは「ショックドクトリン」のオーソドックスの手法。恐怖を使って都合のよい法改正などを行う。
「政府は必ずウソをつく」を読むとショックドクトリンのことがわかる
以上、堤未果さんの話しの要約と補足まとめです。
ちなみに「ショックドクトリン」については、こちらの「政府は必ずウソをつく」が、よくまとまっています。
近年において世界各国で行われた「ショックドクトリン」の数々がわかりやすく解説されています。
またこちらの「日本が売られる」もおすすめ。
知らない人にとっては戦慄の内容です。安倍内閣が、一体、何を行ってきたかが、よくわかります。
で、これらの延長に、今回の新型コロナウイルスで露呈した政府のグダグダ感が何故起きているのかも、よくわかります。
【堤未果さんの話しはこちらに続きます】
⇒WHOは何故パンデミック宣言を遅らせたのか?【堤未果さんの分析】