参政党が抱える11の問題点
さて、今日は参政党のことについて。
おいおい、またかよ、と思われそうなんですが、今日は、いつもとは違う視点から。
今日は、「参政党が抱える問題点」と題して、勝手な予測推理をしてみます。
ま、危機管理といいますか、最悪の状況を予測するお馴染みのリスク管理の一つですね。
ちなみに私は参政党に期待しています。が、それとは別に深刻な問題を抱えている可能性も感じさせます。
この記事では、そういう現実的な話しと、その改善を提示するのが目的です。いたずらに参政党を叩こうという意志は毛頭ありません。
で、最初に結論をいえば、「参政党が抱える11の問題点」とは、
- 党員激増につきまとう組織の問題
- 人材育成ができない問題
- 参政党の理念を理解していないリーダーが出てくる問題
- 団結が裏目に出る問題
- 支部は「旧いタイプの組織」になるリスク
- 旧いタイプのリーダーがもたらすリスク
- 党員でまともに話し合えない組織になる懸念
- ハリボテ政党になるおそれ
- 党員が大量に辞める懸念
- 党員による政策提案はできなくなる心配
- 参政党はきっかけに終わる懸念
これら11の問題点やリスク、懸念や心配です。
一気呵成に思いつくまま挙げてありますので、重複している項目もあると思います。また必ずしもまとまっていないと思います。
結局、急成長する組織に起きがちな問題点を、政党という視点で考察したものですね。
政党であろうがなんであろうが、急成長する組織は危ういものがありますね。
が、これらを煎じ詰めますと、
- 全国支部は旧い体質の組織が多くなる
- 党員による政策提案ができない機能停止状態になる
- 元党員による痛烈な批判が起きる
ということになります。
以下、説明いたします。
参政党は日本人の目覚めをうながす役目で終わる?
参政党は、もしかすると号令をかけて、日本人の目覚めをうながす役目のラッパ吹きじゃないかと思い始めています。
正確にいえば、ラッパ吹きで終わってしまう可能性があるということ。
つまり「きっかけ」。
別の言い方をすれば「特攻隊」「自爆隊」「捨て石」。
これで終わってしまう可能性があります。
党員激増につきまとう組織の問題
なぜ、そう思うかといえば、そもそも今、参政党は党員が急伸しているといいますよね。なんでも今では1日1500名~2000名といいます。
で、事務局はパンク状態といいます。
これって、急速に成長する組織ですよね。
で、急激に成長する組織とか会社って、かならず歪みが出るんですよね。
ええ。
図体(人数)だけが急に成長するものの、人材教育が全然できていなくて、ゴタゴタのまま組織されていくと、無手勝流の集団になることが、ままあります。
つまり、勝手きままな集団がポコポコできてしまう。
参政党の理念とは異なる旧い政治感覚を持った旧い集団(支部)ができてしまう。
人材育成ができない問題
参政党は、全国に支部があるといいます。
おそらく支部の指導や人材育成は、まったくできていないはずです。
なんたって、参政党の代表者をはじめ首脳部は、参院選まっただ中ですからね。
そんな中、全国の支部の指導なんかできっこありません。そもそも事務局はパンク状態です。党員の登録するらままならないといいます。
なので、参政党の全国支部は、昔からある支部は別にして、ほとんどが勝手きままに急速に巨大化して「カオス」になっているはずです。
参政党の全国の支部は、今、しっちゃかめっちゃかになっているはずです。もう洪水のようになっているはず。ゴタゴタ。
参政党の理念を理解していないリーダーが出てくる問題
しかも突貫工事でリーダーを決めていそうですので、
- 参政党の理念を理解していないリーダー
- 自民党時代のようななれ合い型政治を貫く旧いリーダー
- 付き合いを重視する旧いリーダー
- 今求められている政策発案や戦略的思考ができない旧いリーダー
- リーダーシップを発揮できていない難破船リーダー
といった具合に、カオスになっているはずです。こういうのはシンプルに予測がつきますよね。
全国の支部の多くは、おそらく参政党の理念にそぐわないリーダーがいたりして、実質「烏合の衆」の集いになっているのではないかと思います。
団結が裏目に出る問題
が、これって非常に恐ろしいことだったりします。
なぜか?
ゴタゴタのまま組織化して、選挙戦に挑んでいるわけですよね。
で、人は、何らかのイベントを通して一致団結する、団結せざるを得なくなると、無意識のうちに、その型(組織)に馴染むようになります。
つまり、選挙が終わった後、各支部は、それなりにまとまる。
ことに参院選が奇跡的な勝利を収めれば、ますます結束は強くなる。私たちも頑張ったんだよねー!
が!カオスのまま結束を強めてしまう。
まとまってしまう!
ひょえーーー。
実は、これが怖いことだったりします。
支部は「旧いタイプの組織」になるリスク
参政党の支部の多くは「旧いタイプの組織」となる可能性が大です。
いや、すでになっているかも。
多くなっているかも。
そもそも選挙に挑む場合は、通常、選挙経験のある人を中心に据えます。
経験者がいない限り、ド素人を中心に据えることはしないでしょう。
おそらく自民党なりの政党経験者が、各支部のリーダーになるでしょう。
が、経験者がリーダーにあんれば、必然的に旧い体質の支部となる可能性が高くなります。いや、なります。
しかしこれは、参政党にとって悲惨な組織の誕生を意味します。
参政党の理念とは真逆な組織となる可能性が非常に高くなるからです。
で、これが全国に多発する。
旧いタイプのリーダーがもたらすリスク
困ったことに、旧いタイプのリーダーは、参政党の理念なんかほとんど理解していなはずです。いや、できない。
理念を理解できない勢いだけのリーダー、人付き合いを重視するリーダー、こんなのが旧い政治の代表格です。
で、こんな旧いタイプの支部リーダーが続々出てきていたら、もう後戻りするのは困難です。
特に参政党の場合は、軌道修正が不可能に近くなります。
なぜか?
参政党は「党員で決める」政党だからです。
はい、ブーメラン。
党員でまともに話し合えない組織になる懸念
皮肉なことに、ゴタゴタのまま参院選を突き進むと、ゴタゴタの組織ができてしまいます。
選挙を乗り越えるためには、選挙を知っている人が中心になることが多くなるでしょう。が、そういう人は旧い政治感覚を持った人が多くなります。
結局、旧い感覚を持ったままのリーダーが、各支部に収まるようになることが多くなるのでは?
で、選挙が終わった後に、党員で話し合うにしても、旧い体質の組織に属する人達で話し合いますので、まともな提案は期待でなくなります。
はい、オワコン。
これが参政党の近未来の姿だと思い始めています。
誰かが批判しなくても、内部崩壊する可能性もあります。
ハリボテ政党になるおそれ
参政党は、今回の参議院選挙を、仮に奇跡的な勝利に終わったとしても、ハリボテ政党になる可能性があります。
神谷さん達をはじめ執行部は、新しい政治理念を掲げていても、全国の支部は、その真逆になることも。旧いリーダがいる場合は、旧い組織のまま。
参政党は「党員で決める」がお約束ですので、これが自縄自縛となって、組織の刷新ができなくなる。
当然、まともな政策提案もできなくなる。
もしかすると、こういう流れになるんじゃないかと思い始めています。
やはり、人材育成をしないまま急速に組織が拡大すれば、かならずカオスになりますからね。
で、カオスを取りあえず治めることができるのは経験者が多くなりますからね。
政治の場合、経験者は、旧い政治感覚を持った人です。
だから、参政党の各支部は、旧い政党体質の支部が多くなるのでは?と推理してしまいます。
党員が大量に辞める懸念
で、さらに、こうした旧い体質の支部に嫌気がさして、大量に党員が辞めることも。
で、辞めた党員は、期待が大きかった分、裏切られた感が強くなりますので、その反動で厄介なアンチになることも。
執念深いストーカーのようなアンチを生み出す怖れもあります。
しかも参政党は「ネット型政党」です。
期待を裏切られたと感じて、悲しみに暮れた厄介なアンチがネットに大量に発生して、批判・批難を繰り出す。
現在、散見する参政党に対する批判は、どうでもいいことです。取るに足らないものばかり。
が、元党員による批判攻撃は、たぶん堪えるはずです。なぜなら的を射ているからです。頂門の一針となる痛恨の一撃の連打を喰らうことも。
時に破壊的な批判も出てくることも。
党員による政策提案はできなくなる心配
で、もし、このようなことになれば、参政党がウリにしている政党DIYや、党員が政策を考えるというのは、できなくなるでしょう。
まともな政策提案はできなくなります。
そもそも自縄自縛となって、組織の刷新を許すことができなくなる可能性が高いですからね。
急激に成長した組織にありがちな落とし穴に、見事に陥っていると思われますので、参政党は、看板5人衆以外や演説以外は、あまり期待できないかもしれませんね。
参政党はきっかけに終わる懸念
以上のことから、参政党は中身の伴わない「ハリボテ政党」になる可能性があると予測する所以です。
だから、参政党は、日本人を目覚めさせる「きっかけ」だけの存在になるんじゃないかと。
日本人の目覚めをうながす役目のラッパ吹き。
「特攻隊」「自爆隊」「捨て石」。
これで終わってしまう可能性も。
参政党の看板ゴレンジャーの演説を聞いた人達が刺激を受けて、新しい政党を作ったり、グループが出てきたり、各方面に波及して、日本人全体の目覚めが起きる。
参政党の後に登場する政党やグループが、もしかすると本当の意味で実力のある存在になるかもしれません。
が、そんなきっかけを作るのが参政党。
煎じ詰めると、支部は実質、機能していないハリボテ政党になるおそれ。で、
- 全国支部は旧い体質の組織が多くなる
- 党員による政策提案ができない機能停止状態になる
- 元党員による痛烈な批判が起きる
こうしたトリプルパンチを受ける可能性。
加えてメディアからの批判も重なって、業界団体、労働組合、宗教団体が入り込み、支部の実権を握り始め、紐付きの献金がはびこるようになってしまうことも。
内外憂患により衰退していくことも考えられます。
でも、日本人が真実に気づく「きっかけ」とることは間違いありません。で、参政党は、そういう役目・使命を帯びた集団なのかもしれませんね。
最悪の予想を考えるのがリスク管理
以上のことは最悪の予測です。
あくまでの最悪の予想です。
要するに、急成長する組織なら、どの組織にも起きる典型的な現象を、政党に当てはめてみたわけですね。
一般事例としても数多くあります。
なので参政党にもおそらくほぼすべてが該当していると思います。
で、冒頭に書いたとおりで、参政党を批判しているわけではないんですね。むしろ、その逆です。
真っ当であって欲しいがためですね。
また最悪の予想を考えるのがリスク管理ですからね。
結局、神谷さん達首脳部が大ナタをふるえば組織の問題は解決します。
しかも内部の問題を解決して、参政党の理念を理解したリーダー、理念を体現したリーダーが、各地域に登場すれば、参政党の躍進は指数関数的に飛躍します。
まさに「神軍」になります。
参政党は理念が大切
参政党は、理念が非常に大事なんですね。
旧い政治で横行していた「理念なし」「付き合い重視」「仲間感覚」だけの徒党政治では、ダメ。
そんな知性が足りない集団では、グローバリズムに対抗できません。
てか、まともな政策を考えることができません。
旧いままでは、愚昧な集団です。
悪い意味でのポピュリズムの最たる集団です。
こんなのはちょっと考えればわかるわけです。が、旧いタイプは、こういうことがまったくといっていいほどわからないことが多いものです。
それだけ鈍い。鈍いから、低波動の「つるむ」ことに終止したがる。
こういうのは自民党などの旧い政党の体質ですからね。既存政党の体質。参政党も、このようになってしまう怖れがあります。
しかし飛躍するであろう参政党
しかし参政党は、内部で起きるであろう、上記の問題を解決すれば、本当にすごい集団になるでしょうね。
で、もしかすると神風が吹いて、参政党が抱える問題は改善して、日本を新しい時代に導く政党になるかもしれませんね。
でも、組織は人が作るものですからね。人が織りなすもの。
そこに集う人なり、リーダーの質は、神谷さん達の手に及ばないところもありますからね。
組織は、人材作り(教育)とともに丁寧にやっていきませんと、おかしくなります。
さて、ここをどう乗り切るのか。
参政党の正念場は、選挙後ですね。
で、こちらの動画では、参議院選挙が終わった後のことも考えていることを言っています。
非常によく考えていることを彷彿させます。
組織をよくするためには、大ナタをふるって大改革をすることもあり得ますね。
実際はわかりません。
組織は人が織りなすからです。
神谷さんの一存ではどうすることもできない場合もあるでしょう。
しかし参政党には希望があるんじゃないかと思います。
いや、そう思いたいですね。
なんたってこんな勇気あるチャレンジは稀です。
千載一遇のチャンスですからね。
期待したいですね。
とまー、思いつきのままてきとーに挙げてみましたが、あくまで推理推測ですね。
しかし参政党は自民党に代わる与党になる可能性があります。抱えているであろう組織の問題をクリヤーにすると飛躍しますね。
客観的に考えをきちっと述べられた良い記事でした。問題点をしっかりと述べられておられて、納得させられました。なるほど、これからの課題はたくさんありますね。私も、日本にまだこれほど期待のできる政党があると希望が湧いていて、盛り上がっているところです。神谷さんは知り合いなので、よく知っているつもりで、人間的に問題ないしオーラを持ったリーダーです。ですが、これから大きな組織を大きな目的に向かわせる力は彼だけではなし得ませんよね。浮き足立つところに大きな隙が生まれます。このような考えを持つ人が周りに大勢いるとより期待もできますね。ほんとに良い記事をありがとうございます。