ねむの木学園に初めて行った
この前は「ねむの木学園」へ立ち寄りましてね。
実は初めてです。
女優の宮城まり子さんが建てた学園として有名ですね。
けれども今のいままで一度も訪問したことがありませんでした。
それが、この前、何気に看板を見かけて、「そうだ、掛川には『ねむの木学園』があったよな!」とピピーンと来て、訪問。
なんで今まで訪問したことが無かったのか、不思議なくらいです^^;
ねむの木学園の看板を見かける
で、この前は掛川から森町へのプチ巡りをしましてね。
で、まずは掛川市にある「事任八幡宮(ことのまままはちまんぐう)」へ。大地系の神社ですね。すっかり夏らしくなっています。いいですね。
で、森町を経由して帰ろうとしたところ、ふっと「ねむの木村」という看板が目に入りまして。「ああ、そういえば宮城まり子さんだったよなー」と、ふっと思って、「ねむの木学園」へ。
ねむの木学園は大きな敷地
先ほども書いた通りです初めての訪問。
施設が点在していて大きいですね。てっきり建物が一つだけ立っていて「学園」と称しているのかと思いきや、いえいえ違いました。敷地がデカい。
コロナの関係で園内には入れないのですが、広い敷地を散策していると、なんかいい感じなんですよね。
月並なんですが「愛があるなあ」と。
で、建物のせいではないんですが、非日本的で常識にとらわれない感じがただよっているんですよね。なんとも不思議。
亡くなった宮城さんは、空の上から見守っているんじゃないのかなあ、なんて思ったり。
創設者の宮城まり子さん
あとでネットで検索すると、宮城まり子さんのこととか、学園建設のエピソードとかがわかりましたが。なんとも不思議な方です。
しかしながら40才を過ぎてから、ほとんど手作りで始めた障害者施設の運営。
何がそうさせたのか、今ひとつモヤーっとしてわかりにくいところもありますが、けれども行ったこと自体は素晴らしいですね。
並大抵のことではないと思います。
宮城まり子さんは、おそらく複数の思いがあって、ねむの木学園を始めたんじゃないかと思います。
当初は「売名行為」と批難されたそうです。吉行淳之介さんとの長い間にわたる不倫関係もありましたしね。正妻との憎悪に満ちたバトルもあったようです。
宮城さんは複雑な人だと思います。売名行為やその他諸々のブラックな気持ちもありながらも、これらとは別に障害者への慈しみの思いがあったことは事実だと思います。
宮城さん、結構ダークサイドです。こうしたダークサイドな所が、今ひとつ世間に認知されない原因になっているんじゃないかと思います。
宮城さんは「複雑怪奇な人」だなあと思います。売名行為やその他諸々のブラックな面があったのは、おそらく事実だったと思います。しかし、これらとは別に障害者への慈しむ気持ちもまたあったんだと思います。
人間は一枚岩ではありませんからね。宮城さんは殊に複雑。そんな複雑怪奇で複数の思いが織りなしながらも、学園創設と運営の原動力になっていったんじゃないかと思います。
しかし慈善活動を続ける中で、いつしかピュアな活動になっていったんじゃないかと。その空気が、今、学園内にただよっているのかもしれませんね。
ねむの木学園に感じる愛
そんな「ねむの木学園」。立ち寄ったときに、言いしれない「愛」を感じましてね。なんかいい感じなんですよね。
で、そんな妄想交じりの思いを巡らせながら、「慈悲の心かあ」と感慨深くなりましてね。「慈悲の心」。これは私にとっても大切なテーマでした。
私は、10代の頃は「慈悲」とか「人類愛」というのがまったくわかりませんでした^^;サッパリ。で、そんな自分に根源的に何か重大な欠陥があるんじゃないかと感じていました。
私は16才から求道を始めています。当初の頃は「慈悲って何なんだ?」と頭の中でグルグル。ほかにも「善って何?」「徳って何?」「神とはなんだ?」何?何?何?。もうわからないことだらけ^^;
当時は、自分に決定的な欠陥といいますが足りないものを感じていました。いえね、これはいわゆる「自己否定感」です。また思春期特有の現象でもあったと思います。
けれども当時はガチで悩んで真剣に探求をしていましてね。で、こうした高次の諸々が、自分の足りない所を埋め合わせると直感していました。それで何が何でも知りたい、身につけたいと思いまして。これが原動力となって暗中模索を始めるようになりました。
こうした思いと、解脱への思いから、求道が始まります。
当時は「自己観察」をしていました。誰からも言われることなく行っていましてね。
が、結果的には、自己観察は真我にひらける王道だったことに、ずーっと後になってからわかります。
そんな思いが、ねむの木学園内を散策していると思いましてね。
なんとも修道院のような感じも受けます。
https://yurubossa.com/syakai/torapisuchinu/