ユヴァル・ノア・ハラリは世界経済フォーラム主席顧問
ところでユヴァル・ノア・ハラリは、世界経済フォーラムの主席顧問です。
そのため「ハラリってグローバリスト?」「人類を不幸にする人なの?」と、アストラル界系陰謀論に傾倒する人や、同じくアストラル界系スピリチュアリストから言われることがあります。
しかし、世界経済フォーラム主席顧問だからといって、人類を苦しめる人とは限りませんね^^;短絡的過ぎます。
ちなみにwikiを見ると、ユヴァル・ノア・ハラリのことがわかります。ポイントをあげてみますと、
・歴史学者
・同性愛者
・ヴィーガン
・オックスフォード大学卒
・ゴエンカ氏のヴィパッサナ瞑想を行う
とあります。
ユヴァル・ノア・ハラリは、個性的な嗜好や考えを持っていることがわかります。学者には、こうしたタイプは比較的多いですね。
グローバリズムだから人類を不幸にする考えの持ち主とは限らない
で、大学がオックスフォードですので、教育の過程において、グローバリズム的な考えを身につけていった可能性があります。で、オックスフォードの延長で評価され、学位を取って学者になったのではないかと。
結論を言ってしまいまますと、ユヴァル・ノア・ハラリは、結果的にグローバリズム的な考えになってしまったんじゃないかと思います。おそらく。本人には悪意はないと思います。
これは多くのグローバリストにも言えることです。
悪意なのか善意なのかが大事
で、大事なのは「悪意なのか善意なのか」が大事です。
善意で行うなら、グローバリズムもプラスに作用します。悪意なら、それこそ人類を不幸にしますね。
で、参政党が力説しているナショナリズムしたって、戦前のように強引かつ横柄に行えば「悪意」になってしまいます。
「ナショナリズムが大切だ!」といっても、それが悪意だったら人類を不幸にしますよ。短絡的に「ナショナリズムがいい」ってもんじゃありません。
今は、悪意というか一部の資本家がうるおうグローバリズムが席巻しているので、そのアンチテーゼとして「ナショナリズム」を掲げていますが、大事なことは「悪意なのか善意なのか」ってことです。
参政党が示しているような宗教のノリ&過激なナショナリズムは、果たして国民を幸せにするのかどうか。ここはよく考える必要があります。
大事なことは「善意なのか悪意なのか」ってことですね。
なので、世界経済フォーラム主席顧問だからといって、「人類を不幸にする考えの持ち主」とは断定できません。ここへの理解は大事になるんじゃないかと思います。
物事は是々非々
それと物事は、白黒・善悪で決められるものではないんですよね。是々非々です。「これは良いが、あれは悪い」といったように、個々に応じて評価や判断は違ってきます。
「あの人は遅刻ばかりしているから、100%ダメな人だ!」とはなりません。「時間に遅れる」という点においてはマズいんですが、その他のことに関しては、素晴らしい長所があるかもしれません。
人間って、物事って、そういうもんですよ。是々非々ですね。
物事は、世界は、そういうもんです。どこかで善いことをしているから、ながらえてもいるんですね。
一つの出来事で白黒を決めるのは危険
しかしこの考え方が受け入れられない場合は、認知を点検する必要がありますね。
一つの出来事で、物事全体の善悪を決めてしまう判断や評価の仕方は危うい。考え方に偏向・歪みがあることを示しています。
これはとても大事なことになりますね。判断の仕方や、評価の仕方に偏りがありますと、いろいろと問題も生じやすくなります。
ですので、こういう傾向がないかどうかを見直す必要もありますし、多面的に判断したり全体を踏まえる考え方が望ましくなりますね。
アストラル界系陰謀論
ちなみにいわゆる陰謀論(アストラル界系陰謀論)では、ロスチャ完悪、ロック完全に非道といった論調で語っています。
で、このように最初から白黒・善悪を決めつける発想そのものは、毎度ながら危険だなあ、マズいなあと思います。
その理由は、今書いた通りです。物事は是々非々なんですね。
ところが陰謀論(アストラル界系陰謀論)では、白黒・善悪をわかりやすく決めつけています。
なので私は、陰謀論的な話しには安易にくみさないようにしていますし、懐疑的にもなっています。決して鵜呑みにはしません。
再びユヴァル・ノア・ハラリ
それでユヴァル・ノア・ハラリに話しを戻しますと、彼は優秀な頭脳を持った人だと思います。
教育の過程でグローバリズム的な思考を身につけ、それを当たり前とした可能性があります。
ですので、世界経済フォーラム主席顧問にも就任しているんでしょうが、本人には悪意は無いと思います。
むしろ「自分は世界の幸福のために活動しているんだ」という自負心があるんじゃないかと思います。
ユヴァル・ノア・ハラリに関しては詳しいことを知りませんので、wikiの情報などから推測しましたが、もしかすると実際の人物像は違っているかもしれませんね。
ただ、そんなに悪意のある人には見えないし、思えません。その理由は、ゴエンカさんの瞑想に効果を感じていますので、素直で正直な人なんじゃないかなあと思うからですね。
ゴエンカさんの瞑想に効果を感じる人は、それ相応の資質がある人が多いと思います。
全体主義そのものは悪くない
あと「全体主義が悪いわけではなく、善意なのか悪意なのかが大切」ということですね。
善意で考え、善意で行えば、グローバリズムも人類に幸福をもたらします。
反対に、悪意で考え、悪意で行えば、ナショナリズムもファシズムになります。戦前の日本には、こうした一面があったことも事実ですね。
戦後、ナショナリズムが忌み嫌われたのは、GHQの政策により左翼が主流になっただけではなく、戦前の行き過ぎたナショナリズムを嫌悪していた人達も多かったからなんですね。
グローバリズムも、途中で軌道修正されて、善意の多い制度になるならば、むしろ人類全体にとって幸福をもたらすと思います。
ユヴァル・ノア・ハラリは、もしかすると仏教(宗教)的な分析から、「グローバル全体主義が人類に幸福をもたらす」という善意の解釈をして、グローバリズムの総本山ともいうべき世界経済フォーラムにいるのかもしれませんね。
そもそも仏教は、究極のグローバリズム(全体主義)でもあります。が、問題がないどころか2000年以上も続いていますし、人類の幸福に貢献しています。
いえ、仏教に限らず、キリスト教も含め、宗教は全体主義です。で、それなりに幸福に貢献しています。全体主義が悪いわけではないんですね。
問題のあるグローバリズムがはびこる理由
ちなみに何故、問題のあるグローバリズムがはびこるのかについては、中野剛志さんが社会科学の観点から分析もしています。40分を超える動画ですが、こちらで解説しています。
中野剛志さんは、何故、グローバリズムがはびこり、社会は変えにくいのかということを、
- 自己実現的予言(予測が、予測自身によって実現すること)
- センメルヴェイス反射(少数派の正しい意見は受け入れ難いこと)
- 認識共同体(同じ価値観を抱く集団)
- 経路依存性(同じ方向へ進むこと)
この4つがあるからだと言っています。またこの4つの特徴によって、人や社会は形成されていると言っています。もっとわかりやすく言いますと、
・いったん決まったことはなかなか変更ができない。
・いったん決まったことが持続する力は強い。
・だから社会全体は変わりにくい。
ということですね。
なので社会は変わりにくいし、頓珍漢がことが起きたりもすると。しかもその頓珍漢なことすらも修正できにくくなってしまうと。
煎じ詰めていえば、構成している人々の「保身」ですね。自分を大事にしようとする気持ちが強いから、間違いを正しにくくなってしまう。で、黒でも白と言ってしまう。
ところが、こうした社会科学、人間心理を知りませんと、安易に「陰謀論」を信じてしまうことにもなってしまいます。