オランダの「コレスポンデント」が大人気~新時代感覚メディアの台頭

注目の新しいメディア、オランダの「コレスポンデント」

いやあ、これは興味深い現象です。昔、某週刊誌にも掲載されていましたが、オランダの新興メディア「コレスポンデント」。

オランダの「De Correspondent(コレスポンデント)」が大人気であると。
ネットにも多少、記事が上がっています。

◎オランダの新興メディア「De Correspondent」が注目される理由とは?
◎「メディアは中立」の常識に挑むコレスポンデント
◎ネットメディア業界の革命児「コレスポンデント」の10の原則がメチャ面白い
◎報道を完成させるのは、読者の”貢献”。オランダの新興メディア「De Correspondent」
◎約4万人が有料購読するオランダ新興メディア「De Correspondent」が英訳開始
◎広告が要らない? オランダの新風メディア 『デ・コレスポンデント』
◎トランプ時代に抗うメディア 2.8億円のクラウドファンディング

紹介した記事は少し煩雑だったりしますが、要するにネットではお馴染みの有り様が、オランダでは大人気メディアになってきているということですね。

「コレスポンデント」が掲げる独自の3つの方針

「コレスポンデント」は2013年9月に設立。6年前ですね。

で、方針に特徴があって、それは3つあるといいます。

  1. 広告収入に頼らない(会員制ビジネス)
  2. 当たり障りの無いフラットな書き方はしない(記者の思いや感情を込める)
  3. 表面的で上辺だけをなでたコンテンツにしない(深く掘りさげる)

であると。なるほど。

しかし、これはネットでよくみかけるニュースサイトにもありますね。別段、新しいものではありません。が、オランダでは急速に人気を博し始めているんでしょうね。

広告収入に頼らないメリットがある

で、この手のビジネスモデルは、良質な情報を提供できます。まず、広告収入に依存しませんので、大手企業などのスポンサーの目の色をうかがうことをしなくなります。

なので、大衆にとって必要な情報を提供できます。しかも、堂々と斬り込んで、本質を鋭く暴いて書いていくことができます。

当たり障りの無い書き方はしないので読者に思いが伝わる

また、無難な書き方をするのではなく、記者の思いや感情を込めるというのは、当たればヒットしますし、共感共鳴を爆発的に得る手法でもあります。

ただし、敵も多く生み出すことも出てきます。なので好き嫌いが完全に二分化しますね。

もっともこうした「好き嫌い」を明確に分けて、強烈なファンを獲得するマーケティングの手法は王道です。この手の手法を使った広告も多くあります。自己ブランディングの手法もあります。

たとえばエモーシャル・マーケティングというのが、そうですね。この手法を、そのままコンテンツ作成に活かしたやり方が「コレスポンデント」ですね。

表面的で上辺だけをなでた記事にしない

あと、事件なりの深層を深く掘りさげることも「コレスポンデント」の特徴であると。これも、スポンサーのご機嫌を伺う必要がないからですね。

スポンサーの意向をうかがっていると、曖昧に書いたり、あさっての方向に走ったりしがちです。頓珍漢な掘りさげ方をしてしまいます。

要するに、スポンサーとか誰かに「忖度(そんたく)」してしまうわけですね。おもねてしまう。

で、大衆に間違ったことを伝えてしまうことになってしまう。本当のことを伝えなくなってしまう。はい、これが既存メディアそのものです(*´∀`*)

こうした偏向報道や歪んだ情報を伝える問題が起きないのも、スポンサーの意向を気にすることが無いからですね。これは大変よいことです。

日本のマスコミは大企業やスポンサーに忖度しているため真実を伝ることができない

日本のマスコミは、大企業をスポンサーにしています。そのため、日本に多大な不利益を与えるTPPについても、その問題の本質をきちんと報道もしませんでしたし、できなかったものです。

鋭く切り込むことは、不可能に近いくらいできなくなっています。で、ピントがズレた報道ばかりしていたわけです。

で、2年前には「種子法廃止法案」「農業競争力強化支援法案」が可決しています。グローバリズムによって、日本が席巻されてきています。

殊に安倍内閣になってから、日本売りが進んでいます。昨年は「移民法」が実質、可決されています。こうした重大なことに関しても、その本質をマスコミはスルーしてしまいます。

財務省に支配され忖度しているメディア

日本のマスコミの問題は、スポンサーの目の色をうかがうだけではありません。財務省にも支配されてしまっているといいます。

たとえば、政治記事は財務省から提供される情報を元にしています。情報元は「財政研究会(財務省の記者クラブ)」というのが、それです。

で、「財務省の記者クラブ」で得られる情報を元に、各社一律、同じような報道を何十年と続けてきています。

こうした体質がありますので、もはや斬新なことができなくなっています。習慣とは恐ろしいもので、いったん財務省へ隷属化してしまうと、メディア側では政治の勉強もおろそかになって思考停止状態に。財務省の言うとおりにしか報道できなくなるといいます。

もし、正義漢あふれる記者が登場し、財務省の情報とは違うニュースを報じると、これまたトンデモないことになると。財務省から「ああ、お宅は、そういうことをするんですね」と、電話がかかってくると。

その後、財政研究会(財務省の記者クラブ)から村八分にされると。財務省からの情報の提供が得られなくなると。

で、そのメディアは、実質、ニュースを報道できなくなると。で、財務省に怯えてしまう体質が出来上がってしまうと。これが何十年の間に作られてしまっているといいます。

だから、財務省のウソである「財政破綻するする」という間違ったニュースを、マスコミは横一列になって、プロパガンダ報道をしているといいます。

こうしたマスコミによる財務省への「忖度」体質は、三橋貴明氏が述べています。

三橋TV番外編#2【9割の国民が騙されている?「一人あたり857万円の借金…消費増税は仕方がない」という財務省のペテン】

財務省のやり方は、メディアをコントロールする一種の「呪い」でもあります。しかしこの「呪い」は強力です。

日本の財政は赤字1000兆円であり、国民一人当たりウン百万円とか、財政破綻するといった類は、全部間違っていますが、この間違ったニュースや情報が世の中に広めようとしています。

コレスポンデントはインターネットのニュース系ブログに似ている

しかし、オランダの「De Correspondent(コレスポンデント)」の有り様は、基本的にニュース系のブログと同じですね。

ニュース系のブログでも、管理人の感情や思いを込めたり、真相を深く掘りさげているところがあります。中には会員制で課金しているところもありますしね。

有識者の中でも、三橋貴明氏、その他の優秀な新進気鋭な識者の方々も同じようなことをしています。

「コレスポンデント」の有り様は、決して珍しいことではありません。新しいことでもありません。

それに4万人というのは、そう大した規模ではありません。まだまだニッチです。

これが100万人を超えると、世論を形成する一定の影響力も出てくるでしょうが、4万人では、まだまだじゃないでしょうかね。

NYタイムスが資本出資に乗り出している?

しかしなながらNYタイムスが資本出資に乗り出していますので、将来、大きなメディアになると予測しているのでしょうか。

けれども、どうでしょうかね。この手のメディアは、感情を出して主張もハッキリしている分、毛嫌いされることも出てきます。支持するしないの白黒がはっきりしやすい。

爆発的な人気を博すということにはなりにくい。従来のガレーシメディアくらいの大規模な支持とかは起きにくい。メディアのあり方の一つとして定着していくのではないかと思います。

おそらく、同じような傾向のメディアが登場し、差別化を図り合いながら乱立気味になっていくと思いますね。で、あとは、ユーザーのほうで「選ぶ」ということになると思います。

既存メディアが無くなることはない~ユーザー側にもある

ところが意外や意外。自分で「選ぶ」ということができない人が、実は多かったりします。実は。

こうした方は、主流と思われているところや、人気のある誰かが提供する情報などを鵜呑みにする傾向があります。

ですので既存メディアミが発信する情報を鵜呑みにする、一定数の依存者がいたりします。で、これがまたパイとしては大きい。

なので、なんだかんだといっても、既存メディア無くなることはないでしょう。陰りが出てきたとしても、メディアの一つとして残り続けます。

B層戦略~自分で決められない・選べない人に向けたメディア戦略

しかも、自分で選ぶことができない人をターゲットに、世論形成を仕掛けてもきます。

で、これを「B層戦略」といってるとか。B層とは、大手が流す情報を信じ込みやすく、ブームにも乗りやすく、いったん信じ込めば口コミをしはじめる大衆をいっています。

なのでB層を狙った世論形成などの戦略を仕掛けることがメディア戦略としてあるくらいです。

実際、この戦略によって、小泉政権の時に爆発的な支持を実現したことは、有名な話しだったりしますね。

B層戦略は、今でも手を変え品を変えておこなわれています。今の安部晋三内閣もそうです。

おかしなことをしていながら、何故か支持が高い背景には、マスコミを使った国民洗脳の手法があります。こうした手法は、しっかりと見抜いていく必要があります。

その点、オランダの「コレスポンデント」は従来の既存メディアとは性格が異なりますので、賢明な人は、こうした情報を元にするようになりますね。

最近では、N国党の立花孝志さんが話題です。少々過激に映るところがあっても、志はオランダの「コレスポンデント」に似ていますね。てか、同じです。

案外、立花孝志さんの活動から、古い体質を刷新する動きが、続々と出てくるのかもしれませんね。

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