真我に到達する実践方法
「真我」に達するための実践方法。実習の仕方です。
が、今まで書いてきたこと、言ってきたことと、変わりはありません。が、説明の仕方がより直球的になると思います。ですので響き方が違ってくるかもしれません。で、まずおすすめなのは
・自己観察(体の動きや感覚の観察)・・・気づきを高める
・天啓気療・・・心を浄化・解放する
ですね。
自己観察と名色分離智
で、まず自己観察です。
◆自己観察(体の動きや感覚の観察)・・・気づきを高める
で、最初の関門である「名色分離智」に開けることは大事です。「名色分離智」に開けるとは、言い換えると、思考や観念、あるいは感情から距離が生じるということです。
またその自覚です。思考や観念、感情に強く巻き込まれることが減るとも言えます。「名色分離智」の特徴としては、
・思考や観念、感情に適度な距離ができる。
・言葉へのこだわり、言葉による強い影響が小さくなる。
・頭の中で言葉でのおしゃべりが減る。
・深いところから精神的なゆとりが出てくる。
・ゆったり感が出てくる。
・気づきに気づく。
・今まで思考や感情にベッタリだった!と愕然とするケースが多い
というのがあると思います。こうしたことは「以前と比べて」ですので、個人差もありますね。
が、「名色分離智」は真我に根ざした知恵の芽生えになります(こういう言い方はテーラワーダにはありませんが)。
またこうした様は、素朴な人やわりと田舎の方に多いのですが、ただご本人がこの有り様に自覚していない場合が圧倒的です。
ですので「名色分離智」に開けていませんし、「気づきに気づく」という自覚も無かったりします。
現代人は思考と感情にベッタリが多い
で、現代人の多くは、思考や感情とベッタリなのが当たり前になっています。当たり前なので自覚すらできていないことも多かったりします。
自覚がしにくい。ですのでウ・ジョーティカ師は「名色分離智は難しい」と言われているんだと思います。
しかしこうした有り様でも、実生活では問題無く生活もできます。ただ内面的に落ち着かなかったり、常に言葉が頭の中を駆け巡っているとか、不安感や焦燥感、駆り立てられる気持ちにる頻度は多いかもしれません。
現代人は、小さい頃から、学んで、考えて、目標を定めて実現する、という目標志向に馴染んでいます。この有り様も評価もされます。
で、この有り様は実生活では大事なことですね。しかし真我や悟りの道では、こうした有り様が障害になるってことなんですね。
思考・観念から距離を置く
が、決して反知性的なことを言っているのではなく、また目標設定がダメというわけではなく、思考や観念にどっぷりと浸っていることに気づいて、この習慣やクセから解放されていく必要があるってことなんですね。要するに自覚です。
で、このことが「気づきの瞑想」や「自己観察」の文脈では語られています。
で、思考や観念、感情へのドップリから距離を置くためには、自分の心に気づいていくということえお行っていきます。自己観察ですね。
注意点
で、このとき注意が必要なのは「意図的に距離を置かない」ということです。
こうした説明を聞くと「なーるど、そうか、思考や観念、感情に距離を置けばいいんだな」と言葉通りにやってしまう場合があります。
が、これをやってしまいますと進まなくなります。といいますか、新たな思考や観念にハマります。知の源泉が異なるわけですね。
考える土台が異なるとも言えます。この要諦が腑に落ちるのが最初のステップともいえます。
体の動きに気づく
ところで自分の心に気づくといっても、いきなりできない方も実際にはいらっしゃいます。
そこで手の動きや足の動きに気づくところから始めます。「手動瞑想」「歩行瞑想」ですね。体の動きに気づいていくわけですね。
で、これらの瞑想を通して気づき(自覚、感受力)を高めていくと、自分の心の観察ができるようになると思います。
手動瞑想はおすすめ
手動瞑想(または歩行瞑想)の素晴らしい点は、実習しながら受容力も育まれていくことです。
受容力は、心のやわらかさでもあります。で、これが観察行に起きやすい「暗夜」に陥るのを軽減します。クッションになります。
で、手動瞑想などの体の動きへの気づきが高まっていく中で、「名色分離智」に開けることもあります。
お亡くなりになりましたが、カンポンさんがそうですね。観念的な理解ではなく、体感的に「気づいていることに気づく」ようになります。
天啓気療を受ける
さらに瞑想を助けるのが天啓気療です。
「出たなー天啓気療」と言われそうなんですが(笑)、またでも何度も「瞑想に役に立ちますよ」と紹介してきたものの、スルーされることも多いんですが^^、天啓気療は真我レベル(北沢さんはこれを魂の次元と言っています)からの作用があります。
◆天啓気療・・・心を浄化・解放する
ですので受ける側の真我レベルに響き、受けている本人の自浄作用によって浄化や解放が起きます。実は、そういうメカニズムになっています。真我を媒介しているということです。
心に作用するヒーリングが天啓気療
天啓気療は、同じヒーリングでも性質が異なります。エネルギーの発生源が違います。
別格です。気分を悪くされる方もいらっしゃるかもしれませんが、レイキや気功とは違うというのはその通りです。
ヒーリングにもいろんな種類があって、それぞれ役に立っていると思いますが、天啓気療は心にパワフルに作用し、心の浄化と解放を手助けしてくれます。
ただし天啓気療は「恩寵のようなヒーリング」ですので、受け手側の徳やハートの有り様などによって効果や反応が異なります。受けてみないとわかりません。
けれどももし効果や反応が無いからといっても落胆しないで、また諦めずに受け続けていくと、やがて効果を感じるようになると思います。
エネルギーのアプローチで心を解放
天啓気療は、エネルギーからのアプローチで心を解放させていきます。受容力を育みます。で、観察行に起きがな「暗夜」に陥るのを軽減します。瞑想を安全かつスムースに進めるための安全装置ですね。
実際、天啓気療を続けることで観察行がスピーディに進んでいる方もいらっしゃいます。瞑想を進める際には、ぜひぜひ天啓気療ですね^^おすすめいたします。
ということでして、今回も長文になりましたが「実習篇」になります。形式的な表現にならない、かなりかみ砕いた実践レベルの説明になっているかと思います。