幸せになる2つの方法~「何かを成し遂げる」と「あるがまま」
いわゆる「幸せになる」ということに関していいますと、様々なアプローチもアリだと思っています。
アプロ-チには大きく分けて2つあります。それは、
・「何かを成し遂げる」系・・・引き寄せの法則、願望成就、アファメーションなど
・「あるがまま」系・・・プレゼンス、気づき、マインドフルネスなど
この2つですね。
ブログでは「悟り」について主につづっています。が、悟りに限定することなく、幅広くありとあらゆるものを認めています。
引き寄せの法則、願望成就(成功法則)、アファメーションも、それはそれで一つの方法だと思っています。これらは「何かを成し遂げる」系ですね。
無理に「何かを成し遂げる」系を実習することは無い
引き寄せの法則、願望成就(成功法則)、アファメーションは、「何かを成し遂げる」系のやり方です。
しかしながら引き寄せの法則、願望成就の方法、アファメーションを無理に行っている人達がいるんじゃないかと感じるときがあります。
本当は本心では、願望を叶えたいとは思っていなくて普段のままでいたい。
しかし世間の流れや雰囲気で、何かを成し遂げないとならないので、しがみついて、引き寄せの法則や願望成就の方法を行っているみたいな。
もしも、こういう状態にある方や、本当の動機に気づいている方は、無理をしてまでも、この手のアプローチを取るのは止めたほうがいいと思います。
現代社会は「何かを成し遂げる」価値観で作られている
現代社会では「何かを成し遂げる」というのは、金科玉条の如く信奉されています。社会そのものが成長神話に基づいて成り立っているからですね。
これは資本主義という「成長し続けていかなければならない」といった成長経済の神話に基づいているからです。
「常に成長し続けなければならない」という価値観や物語が信じ込まれているからですね。
ですので必然的に「何かを成し遂げる」という考えに陥りやすいのも当然です。また求められます。てか、これが「常識」になっています。
なので引き寄せの法則、願望成就(成功法則)、アファメーションなどのテクニックが支持もされ、広まるわけですね。これは資本主義経済に合致した有り様だからです。
自然体としての「あるがまま」系
けれどもこうした成長神話に基づく「引き寄せの法則、願望成就」といった「何かを成し遂げる」系とは異なるのが「あるがまま」系ですね。
いまここ。
プレゼンス。
気づき。
ただある。
あるがまま。
マインドフルネス。
ジャッジ(判断)を入れることなく、そのまんま受け止め、体感する。
ちょっとしたコツが要りますが、子ども時代の明るさ、天真爛漫さの記憶や思い出がある方は、「あるがまま系」の瞑想などを行い続けることによって昔の新鮮な感覚が、きっとよみがえってくるかと思います。
「いまここ」とは、言い換えますと「自然体」ともいえるかと思います。「あるがまま」ですね。
あるがままはエキセントリックな様ではない
ただ、その「あるがまま」は、いわゆる「非道」とか「反社会性」といったエキセントリックな常軌を逸した言動は含みません。
禅やノンデュアリティの中には、そういうエキセントリックな人もいたり、認めたりもしているようです。が、それはやっぱり違います。
「自然体」「あるがまま」とは、そういう常軌を逸したものではありませんね。
いみじくもブッダが、その八正道で、
・正思(ただしい思い・思考)
・正語(ただしい言葉)
・正業(正しい行い)
・正命(正しい生活)
と言われています。
八正道をみるだけでも、エキセントリックな有り様がおかしいことがわかります。
暴言を吐いたり、叩くとかの体罰をしたり、薬物がOKとか、あるいは滅多やたらに人を批難するとか、そういうことはあり得ません。
あるがままとは誰もが持っている自然な意識状態
「あるがまま」というのは、言い換えれば、誰もが有している天然自然な意識状態に立ち返っていくことですね。
で、それを実現する手法が、「気づきの瞑想」であったり、「プレゼンス」であったり、「いまここ」になるわけですね。
だからこそ「何もしない」といった言い方もされるわけですね。
これは文字通り「何もしない」のではなく、活発に動き回っている「~したい」という衝動や思考に取って代わる様をいっています。
で、ここに開けることが「あるがまま」系の要諦だったりもしますね。
まとめ
そういうことでして、「幸せになる」アプローチを整理しますと、2つに大別できます。
【何かを成し遂げる系】
・アファメーション
・願望成就(成功法則)
・引き寄せの法則
【あるがまま系】
・いまここ
・あるがまま
・プレゼンス
・気づきの瞑想
これらになります。ストレスが多く、複雑化している現代では、引き寄せの法則、願望成就、アファメーションも有効だと思います。
実際的な見地からいいますと、アファメーションを併用しながら、いまここ系を行うのが効果的だと思います。
で、次第に、漸次、「いまここ」系にウェイトが置かれるようになって、これが中心になっていくと思います。
今は2500年前と違いますので、現代に即した工夫なりも取り入れながら実際的な見地で行っていくのがいいんじゃないかとも思います。
2020.7.3