ブッダが登場する前のインドの輪廻転生は迷信的だった
輪廻転生。
インドには太古から輪廻転生の思想があると言われています。が、実のところブッダが登場する以前は素朴な輪廻転生だったんですね。
それは人は月から雨が降ってきて、神(解脱者)・善人・悪人に生まれ変わるといった程度の思想。五火二道説という生まれ変わりの考えです。しかし子供じみた生まれ変わりの考えです。
実のところ現在知られている輪廻転生は、実にブッダが発見した輪廻転生がルーツとなっています。
ブッダが登場する以前のインドには、五火二道説に代表されるように、生まれ変わりの思想があったものの、それは迷信的だったんですね。ええ。もう迷信的。子どもじみている。
ブッダが登場する前は、こんな迷信としての生まれ変わりが信じられていました。
六道輪廻と因果応報はブッダが発見した
しかしブッダは、革新的な輪廻転生観を発見します。それが現在知られている輪廻転生です。
具体的にいいますと、生命は地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天人という6つの形態に転生し、6つのと世界に生まれ変わる現象ですね。いわゆる「六道輪廻」です。
ブッダは、六道輪廻を発見しています。いえ、六道輪廻を発見したのがブッダなんですね。
またそのメカニズムも発見しています。つまり、何をどうすれば6つの世界に生まれ変わっていくのかといった生まれ変わりの仕組みです。
端的にいえば、善因楽果・悪因苦果です。わかりやすくいえば
・善いことをすれば善い境涯に転生する
・悪いことをすれば悪い境涯に転生する
ということですね。
六道輪廻と因果応報は、ブッダが発見したことだったりします。
原始仏教講座をシリースで開催
で、昨日は、そんなインドの輪廻転生の思想と、天才ブッダが発見した六道輪廻を話しをしましてね。延長に延長を重ねて4時間に及びました。
でも満足していただいた様子です。何よりも「気持ちが明るくなった、軽くなった」とのこと。よかったですね。
輪廻転生や異次元の世界の話しは、ともすると不安や恐怖を抱かせたり、反対に軽薄なスピリチュアルのようにフワフワとなったりして、どうも地に足が付きません。
輪廻転生の話しは、やはり発見者であり元祖であるブッダによる説明を基にするのが適切じゃないかと思いますね。いい塩梅で希望が出てきます。
と、そんなわけですが、知人に向けて行った講座が好評だった様子です。5回の講座を通して
「仏教への見方が変わった」
「仏教書と違ってわかりやすい」
「気持ちが楽になった」
「実践に根ざしている」
という感想もいただきました。
これらの感想に気をよくして、シリーズとして原始仏教講座を来年は開催しようと思っています^^
リアルな活動が中心に
で、もう最近はリアルな活動が中心になっていましてね。まさにリアルな活動やオンラインでの活動です。そのためブログの更新のほうが遅れがちになっています^^;文字よりも口頭ですね。
そんなリアルな活動の中での各種の講座です。
昨日野講座は、知人に向けて行ってきた仏教講座のラスト。数ヶ月前から、5回にわたって原始仏教(四聖諦・業・輪廻転生)・インド仏教の歴史・禅の歴史について講座をしていましてね。
で、ラストとなった昨日は輪廻転生の話しです。六道輪廻ですね。
そんな六道輪廻のことを、今日は書いてみました。