中村雅彦氏は実体験に基づいて書いている
2003年に出版された「呪いの研究 拡張する意識と霊性」
http://amazon.co.jp/dp/4901510150
中村雅彦「呪いの研究」は呪詛の仕組みを明かしたヤバい本
これは、なかなかいい本ですね。著者の中村雅彦さんは、愛媛大学の教育学部の教授。社会心理学がご専門。でありながら四国の龍王神社の宮司です。
で、「呪いの研究」は、学者に多い調子ではなく、「実践者」でしか書けないところがありましてね。どうも中村教授は現役の太夫(呪術師)っぽいですね。
この書には興味深いことがいくつか書いてあります。「教養」レベルを超えた「実践」「実体験」に裏付けられたものが書いてある。
学者にありがちな形而上理論がほとんど無い
学者が書いた書としては、大変珍しいといえます。大概、学者が書くと、形而上な理論とか机上の空論の類が多くなります。観念的なのが多いんですね。
しかし中村氏の場合は、学者にありがちな形而上理論がほとんどありません。それ故に、ひしひしと伝わってくる迫力といいますか、リアリティがありましてね。で、これが一種の戦慄をもよおすわけでして。
これが仏教書になりますと、とたんに気の抜けたスカスカ感が多くなります。学者が書いた仏教書というのは、資料からの考察などが多く、大概味気ないのが多かったりします。言っちゃなんですが。知識や情報以外はあんまり役に立たないんですね。
しかし中村教授の「呪いの研究」は違います。異彩なオーラを放っています。おどろおどろしいタイトルなのですが、確かに怖いものがあります。
これね、霊媒体質、気功体質の人だと、その凄みがビシビシ伝わってくるんじゃないでしょうか。
で、まあ、中村教授の書にインスパイアされましたので、ちょっと日本のシャーマニズムについて、連載してみようかな、と。あんまり、おふざけなことは書けないですけどね。
合理性・スピリチュアル性・宇宙性の三位一体感もいい
あと中村氏の「合理性・スピリチュアル性・宇宙性」が三位一体になったバランス感覚には共鳴しますね。
わたくしは、これが「ふつーの感性」「ふつーの状態」だと感じています。当たり前の状態とは、こういう状態なんじゃないんですかね。
こうした状態への自覚がなくても、田舎の人には時々みられます。自然を畏敬し、どことなく森羅万象の背後に大いなる存在を感じている。
そんな人を時折見かけます。ただ、本人に、そうした自覚と認識がありません。自覚と認識が必要だったりします。
反対に、スピリチュアルや宗教の世界には、イデオロギーに汚染されていたり、妄想が酷かったりするケースを時々みかけることがあります。
マインドが異常に強く、妄想癖が強くなっていましてね。またスピリチュアルや仏教どの宗教をやっていることに、一種の優越感とか選民意識を持っていることもあります。
いろんな意味で「ふつー」であることは、ものすごく大事なことだと思います。
「ふつー」とは「凡庸」「平凡」「平均」という意味ではなく静かにみえてスゲーといったように超個性的な様なんですね。
まとめ
そういうわけでして中村雅彦氏の著書は、あんまり知られていませんが、レアなお宝情報が満載です。
こうしたことが書籍となって出回っていることに驚きます。怖い内容も多いですけどね^^;