MMTの理解には「お金の真実」の理解が欠かせない
MMT(現代貨幣理論)は「お金の本当のこと」を言っています。MMTは「異端」とか言われています。が、それは「お金の本当のこと」が理解できていないからですね。
実際「お金の本当の姿」がわからないと、MMTはチンプンカンプンになります。トンデモ説にすら聞こえてきます。
しかし「お金の真実」がわかると、MMTが一気に理解できるようになります。
MMTが「異端」「珍説」「妄想」としてしまうのは、一言でいって「お金の真実」「お金の本当のこと」がわかっていないからです。
中でも従来の経済学を学び、知識がある人ほど、その知識が邪魔をして、MMTの理解を困難にしてしまうといいます。それくらい基本的な「お金の理解」が違っているわけですね。
あるいは、今までの間違いを認めたくない立場の人もいるでしょう。
専門家、学位を取得した人、プライドが許せないなどなど。MMTを認めることができない。ポジショントークにならざるを得ない人。
しかし、立場的なことはさておいて、MMTを理解する上で、「お金の真実」「お金の本当のこと」を理解することは欠かせません。てか必須です。
「お金の真実」「お金の本当のこと」が理解できて初めてMMTが理解できるようになります。
お金の真実とは
ではMMTを理解するための「お金の真実」とは何でしょうか?
それは一言でいえば、お金そのものに価値があるのではなく、お金は貸し借り・取引の際の数字(データ)に過ぎないということです。
商品貨幣論から信用貨幣論へのシフトともいえます。以下、説明してまいります。
商品貨幣論:お金そのものに価値があるとする貨幣観
一般的に「お金そのものに価値がある」と思われています。この貨幣観を「商品貨幣論」といいます。
「お金」といえば大概、次のように考えられています。
- お金は、金貨や現金紙幣などの現物。
- 造幣局が刷っている紙幣が全てのお金。
- この世にあるお金の量は中央銀行が発行したお金の総量。一定。有限。
- お金はプールされる。どこかの金庫の中にあって貯め込まれている。
- 銀行からお金を借りると、銀行は現金紙幣を集めてお客に貸している。
お金を現金紙幣のような「モノ」として考えると、以上のような「お金の考え」を抱くようになります。で、これこそが「商品貨幣論」です。
けれどもこの「商品貨幣論」こそが間違った貨幣観。なんと人類が長い間にわたって抱いてきた「間違って貨幣観」であるといいます。
こうした「モノ」としてのお金、「価値があるモノ」としてのお金、といった考え方をしていると、経済政策、財政政策をことごとく間違えるといいます。
信用貨幣論:お金は貸し借り・取引の際の数字(データ)
本当の「お金」とは「お金は貸し借り・取引の際の数字(データ)」という捉え方です。これを「信用貨幣論」といいます。で、これが正しい貨幣観です。
具体的にいうと、
- お金は数字・データ。貸し借り・取引の際の記録(数字)。
- お金は担保があれば発行できるモノ。
- お金には種類がある。現金紙幣に限らない。銀行預金もお金。
- この世にあるお金の量は一定ではない。中央銀行以外でもお金を発行できる。
- お金はプールされない。数字・データなのでモノとして蓄積されない。
- 銀行は通帳(銀行預金)に数字を書くだけで、お客にお金を貸している。
お金は「貸し借り・取引の際の数字・データ」です。本当は「実物としての実体」はありません。金貨のような実体が無くても、お金として利用できます。
お金を「価値あるモノ」から「取引の数字」にシフトすることがMMTの理解に必要
MMTを理解する際に、お金を「価値あるモノ」から「取引の数字」に、理解をシフトすることができるかどうかが肝要になってきます。
お金そのものが
「モノ」
「希少価値がある」
「価値がある」
とする考えから、お金は
「数字・データに過ぎない」
という考えにシフトできるかどうか。これがMMTを理解する上で大事といいます。
「見た目」のお金に「価値がある」とする思い込みから、「数字」としてのお金への見方にシフト。お金に対するコペルニクス的な転回です。お金に対する捉え方が180度変わります。
お金に対する見解がグルリと変わることが、MMT理解の上で欠かせません。
MMTは経済における悟り
MMTは、いわば「経済における悟り」です。
「見た目のお金がお金だったんだ」という有身見を断って、「お金には実体はなく数字が踊っているだけなんだ」という「お金の空」を悟る。まさに経済における悟りです^^
MMTの解説を聞いていると「経済の一瞥体験」が起きて、「経済の預流果」になれます^^
「お金の空」を悟ると(MMTを理解すると)、世界を経済的に救うことができます。経世済民が地で行われるようになります。
人類はMMTを理解する必要がある
まず、一人一人が「正しいお金の話し」「本当のお金のこと」を理解する必要があります。そうするとMMTのことが理解できるようになります。
MMTのポイントは、
1.お金は取引の数字・データ
2.お金には種類がある(銀行預金、現金紙幣、国債など)
3.銀行預金というお金の発行の仕組み(信用創造)
4.国債の発行の仕組み
これらになります。
といいますか1~4こそがMMTのキモであるといいます。
で、これらを網羅したわかりやすいMMTの解説がこちら。三橋貴明さんによる解説ですね。
「財政破綻するー!」を完全論破 政府の赤字は国民の黒字|MMT国際シンポジウム特別講演|三橋貴明
MMTは人類を経済的なしあわせに導く
お金の本当のこと。MMT。これらを理解することで、正しい経済観念も出てくるようになります。
本当のお金の話し、MMTは、人類を経済的にしわせにする正しい考え方ですね。
経済における「正見」です。
そうして理解することで「経済の悟り体験」が起きて、「経済の預流果」になります。経済における悟りですね。経済におけるワンネス。
MMTは、自分自身を含めて人類がしあわせになるためのとても大事なお金の事実です。
MMT(現代貨幣理論)を学ぶには、こちらの書籍がおすすめです。