キリアコス.C.マルキデスが書いたダスカロス本
ダスカロスに関する最初の書籍は「メッセンジャー ストロヴォロスの賢者への道」ですね。
「メッセンジャー ストロヴォロスの賢者への道」は、キリアコス・C・マルキデスが書いています。ダスカロス自身の著作ではありませんね。
で、マルキデスが書いた「メッセンジャー ストロヴォロスの賢者への道」だけを読んでも、ダスカロスの世界が分かります。
キリアコス・C・マルキデスが書いたダスカロス本は、他に2冊あります。
メッセンジャー〈第2集〉太陽の秘儀
※後述しますがこの本は問題を含んでいます。
メッセンジャー永遠の炎
メッセンジャー永遠の炎
※後述しますがこの本も問題を含んでいます。
メッセンジャーを入れると、全部で三冊になります。
マルキデスが書いた本は注意が必要
ただし注意が必要です。
少々ややこしいのですが、この「マルキデス」という学者は後になってから、ダスカロスから離縁されています。
こちらに、それに関する説明が記載されています。
http://www.daskalos.jp/101daskalos/112erevna.html
マルキデスは、ダスカロスの弟子のコスタスとともに「エレヴナ」というヒーリング団体を作ってしまったことが離別された理由のような感じがします。
そもそもダスカロスはこうした「団体化」には賛成しない方です。
ですのでマルキデスとコスタスが勝手に作ったのではないでしょうか。それでダスカロスと袂を分かつことになった印象もあります。
ダスカロスは、生涯、無名のまま終わりたく、ヒーリングも全て報酬無し。ひたすら人類への奉仕をしながら自らを高めるといった求道者だったのですが、マルキデスが一旗揚げようとした感があります。
マルキデスはダスカロスの許可を得ないで2冊を出版
それで問題なのは、マルキデスはダスカロスの許可を得ないで、
の2冊の本を出してしまったようです。
このこともダスカロスから離別を突きつけられた理由になっているようです。
上記2冊の本に、マルキデスは、「エレヴナ」の創設に至るまでの話しやコスタスに関する創作を入れてしまった感があります。
こうした人間関係の描写や、違和感があったり奇妙な印象を受ける部分をを除けば、まあ大体、参考にできるのではないかと思います。
ただし、どこに創作の部分があるかは、著者のマルキデスしか分かりません。ですので読む場合は鵜呑みにしないで、吟味して読み進める必要があると思います。
個人的には、人間関係や人物評価の箇所、それと「エレヴナ」創設と、コスタスの能力の箇所は、無視したほうがいいのではないかと思っています。
マルキデス本は、「メッセンジャー ストロヴォロスの賢者への道」はまだ良いと思いますが、後の2冊「太陽の秘儀」「永遠の炎」は注意が必要ということですね。
キリアコス・C・マルキデスが書いた本は入門書としていいかも
問題のあるキリアコス・C・マルキデスですが、しかしダスカロス入門として「メッセンジャー」はよいと思います。
そもそもダスカロスは体験主義です。
自分が見たこと体験したことをお話ししています。
それで神智学と重なるところがありますが、神智学とはまた違う独自の言葉や概念を使用しています。
それで少々ややこしいと感じる場合があると思います。
たとえば、神智学で言うところの物質界、アストラル界、メンタル界といった多次元世界の表す言葉を、ダスカロスは別の言葉や概念を交えて説明しています。
メンタル界とコザール界を合体させて「ノエティック界」と言ってもいます。
ですのでダスカロス自身が書いたものを読む前に、キリアコス・C・マルキデスという学者が書いた本を読むのがおすすめかと思います。
ダスカロス自身が書いた5冊の本
ダスカロスは、晩年、5冊の本を出しています。
これらは全て翻訳されています。
ダスカロスが自分で本を書いた理由は、一つはマルキデス対策があったとも言われています。
マルキデスが話しを勝手に作り上げた創作を入れた本を出したため、誤解が生じるのを懸念し、そこでダスカロス自らがペンをとって本を書いたともいいます。
また自分が体験したこと、大事なことを残しておくという気持ちもあったのかもしれません。
マルキデスによって、奇しくもダスカロスのことが世に出たわけですが、一長一短な出来事だった感もあります。
マルキデス本を読んだ後に、ダスカロス自身が書いた
エソテリック・プラクティス―キリストが遺した瞑想法とエクササイズ
と、娘のパナヨナッタさんが書いた
を読むと、ダスカロスのことがより分かるのではないかと思います。