空なるアンビエントの響き

Natoma // Eurorack Guitar Loop Processing

「r beny」さんのアンビエント作品。
なんともいい感じですなあ。

「忘我」の感覚に近いんですね。
「私を忘れる」。

「私」を忘れる。
「私」が希薄になっていく。

そうすると意識が広がる。
空となる。
 

「私」という意識は、狭く、閉じた世界の意識。
第四図世界の意識。

「私」が希薄になると、意識が広がる。
空となる。
第五図世界の意識。
真我、宇宙意識ともいう。

鶏が先か、卵が先かのような関係。
「私」と「空」は「シーソー」のような関係。
 

しかし真我も宇宙意識も実在していない。
状態を表している。
状態。
「空」という状態。

だからブッダは、これの言語化を避けた。
あえて避けた。

言語化することで、
無意識において観念となってしまうから。
 

「空」という状態。
からっぽ。
ひろがるからっぽ。

認識の点において、どこにも中心点がない。
だから「空」。
しかしこれが「気づき」。
観照意識。
純粋意識。
 

認識が空になっても、
感情がまだ空になっていない。
意志も空になっていない。

こういうときは、
見た目は何も変わらなくなる。

怒ったり、欲しがったり、
嫉妬したり、様々な感情が渦巻く。

自己主張したり、
自分の意見を通そうとしたり、
自分を立てようとする。

だから悟りの初門の預流果は、
「自己の肉体が自分」という見方(有身見)
が消滅した状態といわれる。

預流果は、認識の点において
空を体得した有り様。

ハートが空になることで、
感情的なものは弱まっていくようになる。
怒り、欲、嫉妬、攻撃心などの感情は、
影を潜めるようになっていく。

意志が空になることで、
自己は弱くなっていく。

自己主張、自分の意見を立てるなど、
自分を立てることが減っていく。
 

知情意。
それぞれに悟りがあるということ。
これらは関連している。

全てを悟ると、ホールネスになるという。

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