コロナ経済対策は国債発行で!政府の財政赤字が国民の財産を増やす
経済評論家の三橋貴明さんが、コロナ対策は国債発行をすべきということを改めてわかりやすく解説しています。
「国債の発行」つまり「政府の財政赤字」は「国民の財産」であり、政府が国債を発行すると、国(国民)の財産は増えるということですね。
なのでコロナ禍によって企業倒産、所得の減少、失業、経済的理由からの自殺を減らし食い留めるためには、国債を発行することが大事であり必要ということですね。
「国債の発行(国の借金)」が増えると、必ず国民の所得が増え、国民の生活が豊かになり、物資的に幸せになるということです。
反対に「国債の発行(国の借金)」を減らせば、国民は必ず所得が減って、ギリギリの生活をするようになり、貧しくなっていくということです。
財政規律と緊縮財政は国民を貧困にする
ちなみに「国の借金」を減らす政策を「財政規律」といいます。「プライマリーバランス黒字化」ともいいます。
で、「国の借金」を増やさないことを「緊縮財政」といいます。ドケチ政策ということですね^^;
貧困は、国の財政政策の誤りが原因です。財務省が、財政規律(国の借金減らし)、緊縮財政(ドケチ政策)をすると、国民は必ず貧困になります。貧乏になります。
で、財務省をはじめ国会議員は、今まで国民貧困化政策を続けてきています。
これは間違った財政の考えです。で、この根底に間違った貨幣観があります。
コロナ禍の今だからこそ正しい財政政策と貨幣観を知ることが大切
コロナ禍の今は、国が積極的に財政出動して、国民が経済的に潤うようにしなければなりません。
で、そのわかりやすい解説が、こちらの動画です。何故、国の借金はウソなのか。何故、国の借金が、国民の財産を増やすのか。三橋貴明さんが超わかりやすく解説しています。
政府が借金をすれば国民の財産が増える
政府の赤字が、国民の財産を増やす。政府が借金をすれば、国民の財産が増える。
「財産」とは、負債から資産を引いた「純資産」のことを言う財産=純資産=資産-負債
これを国家に当てはめると、政府は国債を発行すると、財政赤字が増えるが、国民の財産が増える。
ここの理解が大切。ここが理解できるできないは、天と地の違いになる。
誰かの負債(借金)は誰かの財産になっている
たとえば、AさんとBさん。
◎Aさんの資産・負債状況
・Bさんに80万円を貸している。
・Bさんから100万円を借りている。
純負債(債務超過)20万円。
◎Bさんの資産・負債状況
・Aさんに100万円を貸している。
・Aさんから80万円を借りている。
純資産20万円。
当たり前に思われるかもしれないが、これは重要なこと。
Aさんの純資産20万円は、Bさんの20万円の負債が無いと生まれない。
誰かの純資産・財産が増えるということは、反対側で誰かの純負債が増えるということ。
誰かの負債(借金)は誰かの財産になっているというのが、この世の真実。
貨幣を発行する際には担保(金融資産)が必要
このことは貨幣の発行でも同じ。政府、日本銀行、市中銀行、企業・家計は貨幣を発行できる。
それぞれ、国債、現金紙幣(日銀当座預金)、銀行預金、小切手・手形。
で、貨幣を発行する際には、バランスシート(貸借対照表という財務諸表)の借方に必ず「担保」となる「金融資産」が計上される。
- 個人が、小切手を発行する際、銀行預金の担保が必要。
- 銀行が、銀行預金を発行する際、貸付金(現金紙幣=日銀の借用書=日銀当座預金)の担保が必要。
- 日銀が、現金紙幣(日銀当座預金)を発行する際、国債の担保が必要。
- 政府が、国債を発行する際、担保は要らない。※政府だけは特別。
貨幣発行の仕組みはこれ。すべての貨幣発行の仕組みは、このようになっている。まや経済には次の5つの原則がある。
国民経済の五原則
- 国民経済において、最も重要なのは「国の総需要を満たす国の供給能力」
- 国民経済において、お金は消えない。誰かの支出は、誰かの所得。
- 国民経済において、誰かの金融資産は、誰かの金融負債。
- 国民経済において、誰かの黒字は、誰かの赤字。
- 現代世界において、国家が発行する貨幣(国債)の裏付けは「国の供給能力」
究極の貨幣は国債。なので政府は国債を発行しないとならない。国債を発行することで、国民の純資産が増える。国家が国民が豊かになる。うるおいのある生活ができる。
個人が発行できる貨幣は小切手・手形
貨幣は個人でも発行できる。
小切手がそう。
手形もそう。
しかし小切手なり手形を発行する際には担保が必要。銀行預金(当座預金)という担保が必要になる。
個人は、銀行預金(当座預金)があれば、その範囲内で小切手という貨幣を発行できる。
銀行が発行できる貨幣は銀行預金
銀行は「銀行預金」という貨幣を発行している。銀行にしてみれば、銀行預金は借用証書。銀行の負債。利用者にとっては資産。
銀行は、誰かがお金を借りると「銀行預金」という貨幣を作る。借用証書の代わりに、銀行預金を書いている。印字するだけ。
たとえば銀行が銀行預金という貨幣を発行する場合
この通り。
貸付金とは現金紙幣のこと。
日銀の借用書。
日銀当座預金のことでもある。
日銀当座預金とは、現金紙幣がデジタルデータとなったもの。
なので、
付金=現金紙幣=日銀の借用書=日銀当座預金
これらは全て同じこと。
銀行は、銀行預金という貨幣を発行する場合は、必ず日銀の借用書(現金紙幣=日銀当座預金)を担保にする。そうして顧客は「日銀の借用書(現金紙幣)」を引き出すこともできる。
銀行は、日銀当座預金の口座を持っている。で、日銀当座預金からATMで引き出す感じで、現金紙幣を引き出すことができる。
銀行はお金を集めて利用者に貸しているのではない
ちなみに銀行は、1万円札を集めてきて、誰かに貸しているというのは間違い。
銀行は、利用者がお金を借りようとするときに銀行預金という貨幣を発行している。これを信用創造(マネー・クリエーション)といっている。
貨幣のうち現金紙幣は100兆円・銀行預金は1600兆円ある
ちなみに1万円札は、100兆円分しかない。銀行預金は、1600兆円もある。
これを見てもわかる遠い、銀行はお金を集めて貸していない。銀行預金という貨幣を造っている。ちなみにノンバンクは、現金紙幣を集めて貸している。
市中の銀行は、銀行預金という貨幣を発行している。昔は万年筆で書いて発行していた。今はキーボードで打ち込んで通帳に自動的に打ち込んでいる。
銀行がお金を発行していることは、別にずるいことではない。ロスチャイルドの陰謀でもない^^;FRBナンチャラでもない^^;
日銀が発行できる貨幣は現金紙幣(日銀当座預金)
日銀は、日銀当座預金(現金紙幣)を発行する際、国債の担保が必要。銀行と同じように借用書が持ち込まれたときに現金紙幣を発行できる。その借用書を何というかといえば国債。
日銀は、政府から国債という借用書を持ち込まれたときに、日銀当座預金(現金紙幣)という貨幣を発行する。
現金紙幣とは
現金紙幣。
日銀の借用証書。
日本銀行券。
日銀当座預金のことでもある。
日銀当座預金はデジタルデータ。
現金紙幣は、
国民には資産になる。
日銀には負債。
日銀から見ると「現金紙幣を持っているあなたは借金していますね」となる。国民にとっては「現金紙幣という資産を持っていマス」となる。貨幣の価値とは、国民側から見た場合に限っている。日銀から見れば、単なる借用書。
政府が発行できる貨幣は国債
政府は、借用書が無くても国債を発行できる。国債こそ、究極の貨幣。
国債は、政治家の判断だけで発行できる。政治家が決めるだけで発行できる。
しかも国債を発行する際の担保は、金融資産としては無い。だから国債は究極の貨幣。
国債の担保とは何か
国債を発行するときは、金融資産としての担保は無い。しかも論理的には無限に発行できる。
けれども実際は、発行には限度がある。制約がある。
そもそも新規国債発行は、国内の総需要を大きくする。政府の支出(借金)が大きくなることは、需要が大きくなることを意味する。
もし総需要が国内の供給能力を上回ると、インフレになってしまう。これはマズい。
なので政府は、国内の供給能力が許す限り新規国債を発行できる。いわば国債の担保とは、国内の供給能力。
つまりモノ・サービスを供給できる生産能力。これが国債発行の担保であり、限度。
コロナ禍の今こそ新規国債の発行を!
政府は、総需要をアップするためにも新規国債を発行しないといけない。コロナ禍の今こそ新規国債を発行する必要がある。
政府は、国債を発行すると借金が増える。減税すると借金が増える。政府は700兆円の債務超過になる。
しかし政府の債務超過は、国民の純資産になる。700兆円の純資産になる。
だから政府は、借金をすればするほどいい。税金を取りすぎないほうがいい。ただしインフレにならないようにする。
政府の財政赤字は、国民の純資産。コロナウイルスによる恐慌を防ぐには国債の発行しかない。
企業倒産、失業、経済的理由による自殺、これらを防ぐためには、国債の発行。
国債を発行することで、国民は経済活動を止めて、自宅に籠もり、コロナ感染の拡大を縮小することがでいる。
国債の発行こそが、コロナ感染を抑止し、なおかつ国民経済を落ち込ませず、恐慌を招かない特効薬である。