言葉には感情表現と感情想起の双方向性がある

言葉には感情表現と感情想起の2つの作用がある

言葉。
言葉には感情表現と感情想起の2つの作用があります。

では、感情表現と感情想起とは何でしょうか?
それぞれについて、最初にご説明いたします。

感情表現の作用

まず「感情表現」としての作用。
これが言葉の持つ一つ目の機能。

が、これは分かりやすいでしょう。
おいしいものを食べたときに「美味しい」と言葉を発します。

つまり、感情をそのまま表現することですね。
これが「感情表現」です。
ま、当たり前のことです。

感情想起としての作用

二つ目として「感情想起」としての作用です。
「言葉によるイメージや感情の想起」ですね。

言葉を使うと、その言葉のイメージや記憶
にしたがって感情が生じます。

たとえば「美味しい」と言ったり、
文字にしたり、心の中でつぶやくと、
「美味しい」感覚が出てきます。

これが「感情想起」の作用ですね。

言葉には双方向性という作用がある

このように、言葉には、感情表現と感情想起という
二つの作用があります。
で、これが「双方向性の作用」となっています。

ところで双方向性の作用とな何でしょうか。
「双方向性の作用」とは、文字通り、
二つの作用があることをいいます。

しかも二つの作用が
「同時に」起きる働きをいいます。
これを「双方向性の作用」といいます。

言葉には二つの作用があるわけですね。
しかも同時に起きます。

感情想起は大事~言葉の意味や質感は影響を及ぼす

言葉には、感情表現と感情想起との
二つの機能があるわけですね。
とはいっても、当たり前のことを言っているように
聞こえるかもしれません。

しかし、「感情想起」のことが、
案外、ないがしろにされがちです。

言葉を受けたときに、
どういう感情を引き起こすのか
といった慮(おもんぱか)りです。

若い人や、若い頃には、
刺激のある言葉を使ったり、
無知であったり、
礼節が身についていないことから、
おかしな言葉を使うこともありがちです。

しかし普段からぞんざいな言葉、
なれなれしい言葉、無礼な言葉、
悪態をつく言葉を使っていると、
次第に心に影響を及ぼしてきます。

ですから、言葉を大切にすることは、
自分の心を正すことにもなってきます。

もちろん人間ですし、
完璧にできることはないでしょう。
私も時々、ネガティブな言葉を
使ったりすることもありますし、
ふざけたことを言ってしまいます。

ですが、どんな言葉であっても、
その「言葉の意味や質感」が
心に影響を及ぼすようになります。

この作用を昔の人は「言霊」
と言ったのだと思います。

言霊の正体は感情想起

しかし言葉には霊魂はありません。
けれども、言葉の意味を理解することで、
人の心を動かすことができます。

この作用が、まるで命を持っている
かのような働きをすることから
「言霊」と言ったのでしょう。

実際、言葉の持つ意味は、
その言葉の意味を
理解している人にだけ「作用」します。
また「感情を込める」ことで作用も出てきます。

日本語知らない人に、
侮辱的な言葉を言っても、
全然、効果はありません。
感情想起の機能など生じません。

しかし、日本語を知らない人に対しても、
感情を込めれば、
言葉の意味は分からなくても、感情は伝わります。

言葉・言語を理解できたり、
そこに込められた感情をキャッチできるからこそ、
言葉によって「感情が想起される」わけですね。

つまり、言霊の正体とは、
感情表現と感情想起の作用なわけなんですね。

で、感情表現と感情想起の作用が、いかに大切か
ということにもなってくるわけなんですね。

言霊になるからです。

こうしたことが分かってくると、
本当、言葉って大切だなあと腑に落ちるはずです。

で、実際、言葉はとても大切です。
なので、言葉を学ぶ必要があるわけなんですね。

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