バリ島のケチャはテクノ・トランスなシャーマニズム舞踊

目次非表示

バリ島のケチャ

バリ島の民族音楽「ケチャ」。
ケチャダンスともいいますね。
バリ島に伝わる歌と踊りです。

ケチャもシャーマニズムな舞踊です。
もっとも近代になって、ウォルター・シュピースというドイツ人が考案したといいますね。

しかしケチャはテクノ・トランスです。
本質は今のテクノ・トランスと同じですね。

ケチャは「チャチャチャ・ケチャ」と連呼しながら体を揺らし、集団心理も加わってトランス状態に入る舞踊です。

シャーマニズムの音楽や踊りは、単一の動作の繰り返しが多く、これが神に通じるといいます。

ですが、これは神に通じるというよりも、変性意識に近くなることで恍惚感を体験するというのが本当のところだと思います。

中には、変性意識を超えた瞑想状態になって、よりハッキリとした幸福感を体験し、これを「神に通じる」としているのだと思います。

ケチャの場合は、身体をゆったりを揺らす点にトランスへ移行しやすい秘密があったりします。

この揺れ。

「ゆる体操」もそうです。、
気功でもそうですが、
このゆるりとした動きが、
人間の精神を深化させていきます。

身体の「ゆるり」とした動作と、
ワンパターンな言葉や音の連続によって、
意識は変性状態になり、
瞑想意識になっていきます。

ケチャはその典型でしょう。

もっともこの動画の動きはやや速く、
粗雑な感じもします。

もっとゆったりとして行うと、
変性意識に進んでいきそうな感じがします。

しかし、ケチャもそうですが、
こうしたシャーマニズム音楽は、
テクノに通じます。

テクノ音楽は、ケチャのような要素を踏襲しています。変性意識とテクノは関連があったりします。

テクノも単調なリズムを淡々と奏でます。
この音の流れに身を任せて聞いていると、次第に変性意識に近い状態になることがよくあります。

変性意識そのものではなく、多くはボーっとした意識状態です。

しかし同じテクノでも、「レイブ」といった、テクノを聞く掟破りなパーティもあります。

トンデモないわけですが、テクノで変性意識の近くにいけるため、これを知ってか、違法手段でトランス効果を倍加させるということなのでしょう。

この方法は、心身を蝕み痛めますので、
廃人街道まっしぐらでしょう。

こんなものは、やるもんじゃありません。
恐ろしい。

ですが、テクノにしても、ケチャにしても、
歌と踊りによって変性意識に近くなったり、
中には入って変性意識特有の
幸福感を体験できるのかもしれません。

変性意識に入るなら、
やはり瞑想や坐禅がおすすめです。

こういう方法のほうが安全ですし、真っ当です。

変性意識になり瞑想状態になると、
どこか次元を異にした部屋に入ったり、
身体意識が消える感覚などを伴いながら、
幸福感に包まれます。

さらにこれが進むと
「禅定（ジャーナ）」といって、
いわゆるワンネス体験をします。

ジャーナに入ると、もう瞑想とは次元を異にし、怒濤のようにグヮンと飲み込まれて、ただ身を任せるかのような喜悦感と一体感だけになるといいます。

瞑想、坐禅は、何年も何年もかけて行っていくものですが、継続は力なりですね。

続けていくと、いつか、いつの日か、ジャーナを体験できるかもしれません。

瞑想や坐禅の効能は、こうした幸福感だけではありませんね。

瞑想状態にならなくても、心身をくつろがせ、リラックスさせます。おすすめですね。