自分を変えたいができない・無理なのは何故?
「自分を変えたい」と思う人は多いと思います。
実際「自分を変えたい」といった欲求をかなえる自己啓発の書籍やセミナーも多いですね。
けれども実際は「できない」「無理」という人も少なくありません。何故なのでしょうか?
そもそも「自分を変えたい」という欲求は、「マズローの欲求五段階説」で表されるように、最後の五段階目の高度な欲求になります。
「自己実現」と言われています。この中に「自己改善」や「自己変革」の欲求があります。「自分を変えたい」という欲求もそうですね。
ただ「自分を変えたい」といって、世に出回っている方法の多くを実践しても、果たしてどれだけ効果が出ているのでしょうか?
たぶん、それほど思わしい効果は出ていないのではないでしょうか。だからこそ新しい方法が次々に生まれて、期待感だけが常に漂い、「今度こそは」といったことを延々と繰り返しているような。
自分を変えたい方法には「自助努力型」「他力本願的」があるが・・・
はっきりいいますと、ほとんどの方法には大事なポイントが抜けています。もっといいますと重大な勘所を教えていませんので、効果はあまり期待できないのではないかと思います。
世間には、いろんな自己改善方法や自分を変える方法があります。「自分を変える方法」ですね。
「自分を変える方法」には、通常、
・自助努力型
・他力本願型
の2つがあります。
自助努力型方法
中でも潜在意識を使った方法は代表的です。
願望成就、成功法則、プラス思考、引き寄せの法則などなど、いろいろなバージョンがあります。
これらは自己啓発といわれる通り、「自助努力型」な方法になります。
他力本願型方法
またスピリチュアルな方法があります。
天使、神さま、守護霊、ガイド、指導霊、異次元の生命にお願いをしてかなえていただこうとするやり方です。
これは「他力本願型」の方法といいます。スピリチュアルには多くあります。
自分を変えたいなら「マインドフルネス」がおすすめ
一般的には「自助努力型」や「他力本願型」があります。
が、これらはまず当てになりません。
自分を変える方法は、自己修練がおすすめです。中でも「マインドフルネス」がおすすめです。「いまここ」系ともいいます。
ただ、マインドフルネスの自己修練する際、重要なポイントがあります。それは端的にいいますと「脳の使い方」です。
実のところ、脳の使い方を知っていなければ、「マインドフルネス」「いまここ」系の方法はほとんど効果が期待できません。
こうしたことは、もしかすると、あまり指摘もされていないかもしれません。
ですが非常に重要な点でして、もしかするとこのことだけでも高額なセミナーを開催できるんじゃないのかなと思ったりもします。
自己修練では分析脳の側頭葉の使いすぎはよくない
現代人の多くは脳の使い方に偏りがあります。現代人は幼少期から成人後も、ずっと偏った脳の使い方を続けています。
特に「教育」を通して行われているため、偏った脳の使い方をしていること自体に自覚が無かったりします。
端的にいいますと「側頭葉」に偏り過ぎているということなんですね。「側頭葉」。これは言語、短期記憶、理屈や分析、思惟活動全般を司る脳になります。
現代人は条件反射的に側頭葉を使うようになっています。
しかし「自分を変える」「自己改革」の際、前頭葉、脳幹、視床の使い方がポイントになってきます。
現代人に多い側頭葉にウェイトを置いた脳の使い方をしていると、自分を変えることは困難であろうと思います。
不可能といいますと、やや言い過ぎになりますが、苦痛やストレスが多くなり、苦行僧のようになっていきます。
前頭葉、脳幹、視床を使っていく
側頭葉に代表される分析的な脳の使用を控えるなどして、笑いやユーモア、感情と関係のある前頭葉や、生命の根幹である脳幹、視床を活性化させていく必要があったりします。
これらの脳を活性化するためには、身体感覚に意識を向けて、身体感覚も大切にする生活習慣が必要になってきます。
このことに特化して分かりやすく指摘しているのが高岡英夫さんになります。
高岡英夫さんの身体感覚(身体意識)はおすすめ
高岡英夫さんは、身体感覚(身体意識)を開発して発達させることで「達人になれる」と喝破しています。
これはまさにその通りでして、達人になれなくても、人間の潜在能力を開発することができるようになります。
で、これこそが「マインドフルネス」「いまここ」のやり方でもあったりします。
禅やアドヴァイタ、テーラワーダの気づきの瞑想などでは、「いまここ」といっていますが、「いまここ」とは、身体感覚(身体意識)に立脚したやり方になります。
結果的に自分を変えることができる方法
で、これが「結果的に」性格改善といったことにも通じるようになります。「結果的に」です。意図しなくても、結果的に自分が変わるということなんですね。
しかし意外と、これらのことが知られていません。
実のところ、身体感覚を発達させることこそ、「自分を変える」「自己改善」といった道への突破口があります。
ところが側頭葉に偏ると、この身体感覚の「声」に気付きにくくなります。酷いケースでは抑え込んでしまったり、無視するようになります。
悲劇は、ここから始まります。うつ病の原因の一つも、ここにあるくらいです。
「自分を変えよう」という気持ちを持たずにマインドフルネス
ちなみに「自分を変えたい」とか「性格を変えたい」といた場合、「こうしなくっちゃ」といった「意気込み」「意欲」を強く持ちすぎると失敗します。修練が苦痛だらけになることもあり得ます。
そうではなくて、身体感覚・身体の声を聴きながら、リラックスし、フィット感を感じ、なんとなく微笑ましい感覚になることをモットーとしていくことです。
このフィット感、心地よさの感覚を軸にして、修練し続けていくことが大変重要だったりします。これこそが「マインドフルネス」「いまここ」系のやり方なんですね。あるいは「快適原理」ともいいます。
本当の教育では、身体感覚、身体意識に基づいた「教育」が、実は必要でして、現代教育は、偏った人間を生み出し、悲劇もまた多くなっていたりします。
「自分を変えたい」という場合、身体感覚を軸にした実践がおすすめになります。
いや、「自分を変えたい」という指向性は持たずに、「いまここ」という、あるがままの有り様の連続から、結果的に自分が変わっていく、と言うことになります。
2013年11月11日12:49