本当の成功法則はバランス感覚と徳の感覚に基づいている
成功法則の教えは役に立ちます。成功法則は、バランス良く使うことが善いことですね。
また徳行ができるといった効果があります。といいますか成功法則で使われているテクニックは、元来、バランスよく使うことと、徳を育む目的で使われていたんですね。
健全な成功法則のやり方は、昔から宗教の世界にもあります。「5つのチベット体操」には、ヨーガ的な体操のほかに、「マントラム」という願望実現の方法もあるくらいです。
「マントラム」は音の響きを重視している、いわば音韻と使った願望成就のテクニックです。
しかしながら、音の響きにしろ、イメージにしろ、感覚にしろ、五感からの刺激で意識の深い層にアクセスして、願望成就を果たそうとするテクニックは、古来よりあるってことですね。
で、願望実現の方法の根底にあるのが、バランス感覚と徳や善の感覚なんですね。これが基板だったりします。
間違った成功法則とは煩悩が強くなるやり方
ところが、何度か書いていますが、成功法則は間違って解釈されたり、使われていることも多かったりします。
たとえば欲望を煽られたり、強めてしまったり、また、人格破綻者かのようにハイテンションになったり、デリカシーの無い言動を振る舞うような使い方ですね。
こうした成功法則は、本来の使い方ではないということなんですね。
成功法則を間違い方は、心を破壊し、悪徳を重ねることになります。まさに誤った「成功法則」です。
ですが、残念なことに、こうした「誤った成功法則の使い方」をしているケースが、意外と少なくありません。
私もプラス思考は大好きです。物事のよい面を見る、明るく考える、将来に希望を抱く、人には親切に、優しく、助け合うなどなど、プラスの行動、言葉、考え方は大好きです。
また、こうした行為をモットーとしたいですし、尊重もしています。
けれども、これらが過剰になる、つまり、煩悩が強くなったり、エゴマインドが絡んでくると、おかしくなっていきます。凶器にすらなるんですね。
徳にかなった健全な成功法則が大切
こういうおかしな使い方ではなく、心を落ち着けながら、適度にバランスよく使う成功法則は役に立つんですね。つまり「健全なプラス思考」ですね。徳にかなった使い方です。
健全なプラス思考は大切です。また「健全なプラス思考」は身に付けたほうがいいんですね。
「健全なプラス思考」は、成功法則的なアファメーションのやり方もあります。また「自然体」「あるがまま」「慈悲・ハート」といったあり方からも生じてきます。大別すれば2つのやり方があります。
成功法則で誰もが成功するとは限らない
ちなみに成功法則を行ったからといって、誰もが成功するとは限りません。金持ちになったり、出世したり、現在の人生で栄冠を手に入れられるとは限りません。多くの成功法則は、「それが可能だ!」といいます。
が、これは真っ赤な嘘です。
現世で成功する人は、最初から決まっています。過去生からの徳が成功を決めます。
また成功しやすい時期があります。そういう時期に巡ると成功したり幸せになります。この成功する度合いや幸運の傾向は、占星術で観れば分かります。
一千名前後にのぼる数多くの人達を見てきていますが、現世で成功する人は、生まれながらに決まっています。
これは「断言」できます。成功法則を行ったからと行って、現世で成功できるとは限りません。成功法則を行ったからといって、必ずしもこの人生で成功しません。これが真実です。
ただし適度に健全に行うなら、来世で成功する可能性は極めて高くなります。
大難の無い人生も成功~プラス思考・プラスの言動は有益
現世で成功するとは限らないといっても、成功法則で説かれる「プラス思考」「プラスの言動」は有益なんですね。
で、これが大事だったりします。また、ここをしっかりと理解する必要があるんですね。
成功法則を行っているなら、生まれながらに成功する人は、よい形で成功し、その成功を持続できます。
生まれながらに成功しない人であっても、考え方、行為、言葉がよくなり、円満な人生を送ることができるようになります。
「無事これ名馬」という諺もあります。「大難の無い人生」もまた成功といえますよね。
人生でいわゆる「成功」するしないに関わらず、人として徳行にかなった生き方ができる教えが本来の成功法則にはあります。
しかしだからといって、誰もが金持ちになったり、出世するというわけではないということですね。
健全なプラス思考が身につくのが本当の成功法則
現代の成功法則は虚飾も交じえて説いています。誰もが現世で成功するとは限らないんですね。ただし、来世では成功する可能性が高くなります。
現代の成功法則は、「現世利益信仰」と同じだったりします。本質は現代の「現世利益信仰」でしょう。
しかし、現世での成功(現世利益)といった盛った話しを取り除けば、成功法則は「健全なプラス思考」が残ります。
で、この「健全なプラス思考」が有益になります。本来の成功法則ですね。
で、「健全なプラス思考」は、徳行にかなう教えになります。重要なことは、「適度にバランスよく行っていく」ということだったりします。
春の日の暖かい日差しのようなメンタリティと、基本的に肯定的に物事を受け止めていく柔軟な姿勢こそ、本来のプラス思考です。そして、これを「健全なプラス思考」といっています。
バランスがあり落ち着いた感のあるプラス思考は素晴らしいものです。徳にかない、善にかなっています。
この「健全なプラス思考」は大地のようなもので、ここから数多くの美徳、成功、幸福、喜びも生まれてきます。
ちなみにブッダが説いた道は、これを下地にした道です。徳や善と下地にして、「あるがまま」に行い、智慧、慈悲を開いていくアプローチです。
健全なプラス思考は素晴らしいものです。こうした考え方、行為、言葉を習得するように努めることは決してムダにならず、むしろ多大な有益を誘うようになりますね。