エンパス体質・HSP体質はカウンセラーの資質がある
エンパス体質、HSP体質の方は、カウンセラーの資質があると思っています。なぜかといいますと共感共鳴能力があるからですね。
エンパス体質とは、高い共感力を持った人の体質をいいます。HSP体質とは、非常に繊細な感性を持ち、相手の感情を敏感に感じ取ってしまう体質です。
これらの体質のカウンセラーは、サポート能力がある反面、自ずと相手に共鳴しすぎたり、些細なことにも気づく強い感受性が裏目に出て、共依存とかになりやすといいます。
瞑想でいえば「サマタ瞑想体質」といっても良いタイプですね。ま、「サマタ瞑想」というのは、一つの表現ですが、無意識にマインドが集中してしまう気質の人のことをいいます。
ええ、こうした気質の方がいます。何かに夢中になって我を忘れやすかったりする気質ですね。パーっと入り込んでしまいやすいところがあります。
実はアスペルガーも同じ体質です。が、アスペルガーは慈悲・ハートが乏しいため、共感共鳴はしにくいところがあり、相手の影響を受けることはありません。この点がアスペルガーと、エンパス体質・HSP体質とが異なる点です。
ちなみに、河合隼雄さんが言われていた「あっちの世界へ行ってしまうカウンセラー」というのは、エンパス体質、HSP体質じゃないかと思います。
高い共感能力を持ったエンパス体質・HSP体質は影響を受けやすい
エンパス体質やHSP体質のカウンセラーは、共感共鳴の能力も高いため、相手に巻き込まれてしまうことが多くなります。カサンドラ症候群になりやすい方も、エンパス体質やHSP体質になります。
ですので、意識しての「気づき」「マインドフルネス」がおすすめです。といいますか、こうした瞑想的なテクニックがありませんと、大変になるでしょう。
ちなみに瞑想の文脈でいえば、エンパス体質の方は、禅定系の瞑想は誤解してしまいやすいためリスキーになると思います。独習はお止めになったほうがいいですね。魔境に進みやすく、魔境に入っても、それが魔境という自覚も抱きにくくなると思います。
エンパス体質・HSP体質は優秀なカウンセラーの資質がある
しかしエンパス体質、HSP体質の方で、対人接客の関心があるタイプは、とても親身になりやすく、同情心も強いといった長所があります。で、こうした資質は、カウンセラーの資質になります。
ただ無防備なままでは、おそらくリスクのほうが大きくなるでしょう。(ちなみに、こういうのは四柱推命などでわかることもあります)。ですので、共依存などに巻き込まれないために、気づき・マインドフルネスは、必須のテクニックになります。身につけておいたほうがよいでしょうね。
今では、こうしたテクニックが広まっています。他にも、巻き込まれるのを回避するテクニックや心得がありますね。そういうのも学んで身につけたほうが良いと思います。
人間関係におけるエネルギーの同一化・均一化現象と共依存・転移・逆転移は
ところでこの前は、カウンセリングの話しをしました。占いを使ったカウンセリングの話しですね。
https://yurubossa.com/keihatsu/uranaikaunseringu/
で、カウンセリングの現場では、いろいろとトラブルや問題も起きていると思います。河合隼雄先生の著書を読み、共依存、転移、逆転移というのがあることを知って怖くなったものです。
が、これらは「エネルギー転移」の現象ですね。今なら、すごくよくわかります。心のエネルギーによる現象です。
相談を受ける側と、相談者との間に、心身のエネルギーのレベル・質に大きな違いがあると、双方のエネルギーが同一化・均一化していく現象が起きます。このことは相談という現場だけでなく、通常の人間関係でも起きています。
で、このとき、エネルギーが流れていった側(大抵は、相談を受ける側)では、何か抜け出ていった感じや、異様な疲労感を憶えます。これが、共依存、転移、逆転にに発展していくことがあるんじゃないかと思います。
傷をなめ合ったり、感情移入が起きて恋愛関係になることもあるようなのですが、不健康な関係になるでしょう。危なっかしいですね。てか、不幸になると思います。
中には、共依存、転移、逆転移から恋愛関係になても「いいじゃん」と言う精神科医もいるようなのですが、それはやっぱりズレていると思います。
封建的な関係になったり、支配・被支配の関係になったりして、将来、破綻しやすくなるんじゃないかと思います。DVなどの温床にもなる関係じゃないかと思いますね。どのみち、アンバランスな関係であることは間違いないと思います。
ま、こういうのがお好きという方もいるかもしれませんが、エネルギー的に違和感がありますので、私は、おすすめはできませんね。
エネルギーの同一化・均一化現象はエネルギーが吸い取られて疲労感が残る
で、河合隼雄先生の書を読み、共依存、転移、逆転移を知ったのですが、実際、共依存や転移のようなものは感じていましたのでね。
共依存ではありませんが、相談者の持つある種のパワーに巻きこまれ、ネガティブな状態になることがあったものです。異様に疲れるんですね。命(エネルギー)が吸い取られたようになって、変な疲労感が残り、回復に時間がかかるわけです。
直感的に、相手のエネルギーに同一化したことに気づくわけですが、こうならないためのテクニックといいますか、心得みたいなものは、河合隼雄さんらの書が、大変、役に立ったものです。
ちなみに、こういうのは、相談業だけでなく、整体、鍼灸、エステ、美容師といった、人と接する仕事や接客業をしている業界でも起きています。これらの仕事に就いている方は、おそらく経験しているはずです。
対策、対応も、カウンセリングの世界で行われているやり方が役に立つんじゃないかと思います。
もっとも、気功的な方法が、より効果があるかもしれませんね。ダスカロスのエソテリックな方法も効果があると思います。
あるがまま・スイッチイフの対応でも難しい
で、今でこそ、こういうのが起きるメカニズムがわかりますし、防衛策もわかります。ただ、それでも影響を受けることがありますね。「あるがまま」にいれば受けないと思っても、やはり悟りレベルにならなければ、影響は受けるんじゃないかと思います。
もっとも鈍感力を高めて、スイッチをオフにするというのもありますね。ただ、これは、相手に「上の空」という印象を与えてしまいます。先生とか権威といったのがあって、立ち位置が上段に来るようになっていませんと、信頼を得るまでにはいかないかもしれません。しかし今の時代は、様々な情報がありますので、ものすごくありがたいものです。
と、ふっと、河合隼雄さんの話しを思い出しましたので、経験的に思うところをしたためてみました。