ジェームズ・ランディ~Mr.マリックとメンタリストDaiGoのネタ元

超能力バスターのジェームズ・ランディ

ジェームズ・ランディ


※写真引用元:wiki

知っている人は知っている有名な人ですね。

彼は「サイコップ」の異名を取った「超能力・霊能力バスター」。頭ごなしに超常現象を否定し、1980年代以降、アメリカで名を馳せます。

日本にも、TVタックルで有名な某大学の教授もいます。が、ランディは、大槻教授を遙かに凌駕するやり方で、超常現象を痛烈に批判し続けていました。

そんなランディが得意としたのは、手品を使って、超能力的なことを見せることなんですね。

で、これが非常に素晴らしい^^;エレガントな手品(超能力に見えるマジック)なんですね。

彼が最も得意としたのが「スプーン曲げ」。ランディは、40種類だか100種類のスプーン曲げの方法を生み出したといいます。

ジェームズ・ランディ VS ユリ・ゲラー

当時、ランディが標的にしたのは、世界中を席巻していた超能力者のユリ・ゲラー


※写真引用元:wiki

ランディは、ユリ・ゲラーが行っていることは「手品で説明できる」といって、彼を痛烈に批判します。

ランディがすごいのは、ユリ・ゲラーの行う数々の超能力を、手品で再現して見せる点なんですね。

しかも、ランディの超能力手品は、非常にエレガント。お見事。見ていると、まるで本物の超能力者のように見えます。

最初、ワタクシも「ええ?超能力者!?」と思ったほどです。説明を聞かなければ、超能力に見えます。それくらいすごいんですね。

が、ランディは手品であることを明かします。

それでランディは、ユリ・ゲラーをコテンパンに叩いて、アメリカから半ば追い出してしまうわけですね。

ジェームズ・ランディの手品で大学を騙す

ランディは、徹底的に超常現象を批判・否定します。

しかし、ジェームズ・ランディの活動は、それだけに止まりません。

彼は、自らのテクニックを教え込んだ「ニセ超能力者」を育てあげます。

で、こともあろうか、超能力研究をしている大学の研究機関に、送り込むんですね。

で、送り込まれた大学の研究機関では、ニセ超能力者を「ホンモノ」と信じて、数年にわたって超能力研究をしたという塩梅。数年後「実は、ナンチャッテ超能力でしたー」と打ち明けたといいます。

なんとまあ!
驚きなんですが、これは本当の話し。

疑い深い大学の研究者を騙すことに成功するほど、ランディの手品は本物の超能力に見えてしまうテクニックだったということなんですね。凄まじい^^;

ジェームズ・ランディによって超能力・霊能力が否定される

結局、ランディは、単に超能力などを批判したのではなく、巧妙な手品を使って、超能力的なショーを再現できたわけです。

しかも専門の研究者ですら騙すことができるレベルの高さ。

これらによって、世にある超能力・霊能力のすべてが「インチキ」「胡散臭いモノ」の太鼓判を押されてしまいます。

事実、ランディは「超能力や霊能力はウソである」「詐欺である」と言います。で、アメリカでは、こうした風潮が、1980年から1990年代にかけて一つの潮流になります。

もう、凄まじ過ぎる人でしてね。なので「サイコップ(超能力者狩)」の異名を取ったわけです。

しかし、やり過ぎですね。次回の記事で、このことは書きますが、ランディは極論に陥っています。

しかし、ランディによって、1980年から90年代にかけて、ユリ・ゲラーをはじめ、超能力者や霊能者はフルボッコにされます。

日本に来たこともあって、超能力者の清田益章さんをはじめ、気功師らがフルボッコにされます。

Mr.マリックの超魔術はジェームズ・ランディがネタ元

ちなみに、1990年代に、日本で大ヒットした「Mr.マリック」


※写真引用元:wiki

実は、マリックはアメリカにいるときに、ランディに会っています。ランディが開催していた手品ショーに参加したというんですね。

で、ランディのマジックを見て、仰天します。で、ランディから超能力手品を教わるんですね。

実のところ、マリックが行っていた「超魔術」は、ランディの超能力手品だったりします。ランディがネタ元。

当時は、マリックの超魔術を「超能力」と信じてしまう人も多かったようです。それくらいMr.マリックの超魔術も、本物の超能力に見えるほどのレベルだったわけですね。

が、後年、マリックは「自分は超能力者ではなく手品師である」と、カミングアウトします。

そうしたところ、何故か、世間から大々的にバッシング^^;

ちなみにマリックは、決して自分を「超能力者」と言っていなかったんですね。

しかし、信じていた大衆が「嘘つき!」と言い出して、大々的にバッシング。

マリックは、この騒動で心を病み、極度のストレスから顔面マヒになってしまったといいます。

で、この「マリック騒動」が教訓になって、マリック以後、「手品ですよ」と明確に言う人が多くなります。

あるいは、後述しますが、ニセ・スピリチュアリストの騙しのテクニックになります。

イリュージョンマジックもジェームズ・ランディがネタ元か

手品といえば、1990年からは「イリュージョンマジック」が台頭します。

イリュージョンマジックは、まさに超能力とも思えてしまうショーですが、そのネタ元は、おそらくジェームズ・ランディでしょうね。

この頃、マリックのほかに、海外のマジシャンが、まるで超能力に見えるパフォーマン性の高いマジックを披露するようになりますね。電子部品やハイテクグッズも多用するようになります。

メンタリストDaiGoのフォーク曲げもジェームズ・ランディか

ジェームズ・ランディが生み出した超能力手品は、非常にエレガントで、まるで超能力であるかのように見えるためか、2000年代になってから再登場します。

有名なのが「メンタリストDaiGo」さんのフォーク曲げですね。確か、2013年頃からフォーク曲げを行っていたと思います。


※写真引用元:wiki

そもそも、メンタリストDaiGoさんは、「フォーク曲げ手品」で注目を浴びて、これを踏み台にして著名になる戦略を立てたようです。

このことは本人が述懐しています^^;やるなDaiGo。

メンタリストDaiGoさんは、「フォーク曲げ手品」を、相当に研究して、本物の超能力に見えるようになるまで練習をして、パフォーマンス性をアップしたといいます。

ちなみに、ダイゴさんのフォーク曲げは、こんな感じですね^^;

お上手ですね^^;

ランディのテクニックはスピリチュルでも使われている

ということでして、今から約40年前の1980年代に、ジェームズ・ランディは、数々の超能力手品を開発します。

で、霊能者や超能力者をフルボッコにします。

そんなジェームズ・ランディは、2020年に亡くなります。で、彼が開発した超能力手品は、今では当たり前の感にもなっています。

しかし、こうした歴史を知りませんと、スピリチュアルなどでスプーンやフォークを曲げてしまうパフォーマンスを見て「超能力者だ!」「すごい気功師だ!」と、コロっとダマされてしまう怖れが出てくると思います。

スプーン曲げやフォー曲げの中には、ジェームズ・ランディのテクニックがルーツになっているのが多くあります。

今では、この手のマジックは広まっています。誰でもできるスプーン曲げ・フォーク曲げです。これらはランディのテクニックがルーツになると思います。

メンタリストDaiGoさんも行っていますからね^^;

手品。パフォーマンスが多いんです。

もちろん、ホンモノもありますが、実際は少ないんじゃないかと思います。

こうしたことを知りませんと、手品を超能力として勘違いして、おかしなスピリチュアリストに騙されてしまうこともありますので、知っておいたほうがいいと思います。

次回の記事で、この続きを書こうと思っていますが、超能力や霊能力の知られざる歴史は、知っておいたほうがいいと思いますね。

超能力へのバッシング・魔女狩り~怖れの表れ

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