以前、「エックハルト・トールは悟ったのでしょうか?」という質問を知人から受け、それに対して答えたのが以下の文章です。
質問「エックハルト・トールが言っている神意識、ビーイングは悟りでしょうか?」
答え
エックハルト・トールのは悟りではありませんね。
悟りは「認識以前の事実実物そのものがわかること」ですからね。
神意識、ビーイング、宇宙意識、これらは尊い高次の意識であっても、悟りではないということですね。
本当の悟りと一瞥体験・真我はまったく別ものというのは、自分の実体験からも言えます。
一瞥体験をすると、宇宙意識(拡大する意識)、神の愛というのがわかります。
また、それが多少自分に備わり、その後の性格などなどが変わり変容が起きます。
この超意識といってもいい宇宙性を帯びた意識は尊く、ビューティフルなんですが、悟りではないんですね。
おそらく世界中のほとんどの人が誤認していると思います。
ちなみに、この宇宙意識をしっかりと体得体現したいために、以前は潜在意識の活用を熱心に行っていました。かれこれ20年は行っています。
ずっと後になってエックハルト・トールの本やスピリチュアルテーチャーの体験手記を読むことになったものです。
で、驚いたのが、そこには自分が体験したこと・感じているが書いてあり、それで自分の身の上に起きたことがどういうことなのかが初めてわかったというのがあります。エックハルト・トールらの体験とは、私の体験はほとんど同じなんですね。
で、こうした本を読み、手がかりにして修行を進めると、いっそう体得体現はできるようになったものです。
一度身につくと、こうしたものは定着していきます。そういう性質があります。昔に比べれば体得体現できてきています。
で、「これでいいんだ」と思うようになっていたものです。
このブログの過去の記事も、私の体験に基づくものです。
ところが、昨年、本当の悟りを知りましてね^^;悟ったという老師と出会い、お話しを聞いたものです。本当に驚きました。
今まで数々のスピリチュアルティーチャーが言ってきたことはわかるものの、本当に悟った老師が言われる「認識以前の事実実物がわかる(これが悟り)」は、サッパリわかりません。話しを聞いてもチンプンカンプン。
エックハルト・トールをはじめ、ほとんどのテーチャーが言うことはわかります。が、禅で悟った老師が言っていることはまったくわかりません。
エックハルト・トールの体験もそうですがスピリチュアルテーチャーらの一瞥体験と、本当の悟りはまったく違うんですね。これは体感的に言い切ることができます。まったく違う。別物。
修行の仕方も全く違います。
エックハルト・トールのやり方では、決して悟ることはできません。構造的、原理的に不可能なんです。
ちなみに本当に悟った人は一瞥体験のことはサッパリわからないようです^^ 本当の悟りと一瞥体験は、どちらも体験しないとわからない性質なんでしょうね。が、両者はまったく違う体験です。
こうしたことは体験がありませんと、その本当のところはわかりません。
なので修行。
実践。
これがもっとも大事なわけですね。
ということで、本当の悟りと一瞥体験・真我体験はまったく別ものということなんですね。
エックハルト・トールのも悟りではないんですね。
ここは非常に大事なことだったりします。