ジャン・ミッシェル・ジャール「磁界パート2」~フェアライトCMIを使ったシンセサイザー作品

ジャン・ミッシェル・ジャール

ジャン・ミッシェル・ジャール。
以前も書きましたが、1970年代から1980年代に大活躍したフランスのシンセサイザー・ミュージシャンです。

矢追純一のUFO番組のBGM〜バディ・モロウ&ジャン・ミッシェル・ジャール「軌跡パート4」 ジャン・ミッシェル・ジャール「軌跡パート5」

今では「シンセサイザー」は死語に近いかもしれませんね。

当時は、シンセサイザーそのものが高価。
1000万円を軽く超える代物。
庶民には買えない、あこがれの電子楽器。

私も中坊の頃、カタログだけをしげしげとながめる日々を送ったもんです。

そんなあこがれの高価な楽器、シンセサイザーを駆使して音楽を創っていた一人がジャン・ミッシェル・ジャール。

本当、魅了されたものです。

ジャン・ミッシェル・ジャール「磁界(Magnetic Fields)」

そんなジャン・ミッシェル・ジャールが1980年の初頭にリリースしたのが「磁界(Magnetic Fields)」。

今では公式動画もあって、そのうち「磁界パート2」が公開されています。

ジャン・ミッシェル・ジャール「磁界パート2」

これですね。

今でこそ、数万円のキーボードでも再現できてしまうサウンドですが、当時は、数千万円の機材を使って作られた作品。

フェアライトCMIを駆使した磁界

ジャン・ミッシェル・ジャール「磁界」は、「フェアライトCMI(Fairlight CMI)」を使っているんですね。

これがもう目玉。

フェアライトCMIは、サンプリング・シンセサイザーの先駆的な楽器。

1980年代に大活躍しています。

オーケストラル・ヒットで有名なフェアライトCMI

フェアライトCMIで最も有名なのは「オーケストラル・ヒット」サウンド。

聞けば、おそれらく誰でもわかる有名なサウンドです。

「ジャン!♪」というヤツですね。

オーケストラル・ヒットの元ネタは火の鳥「魔王カスチェイの凶悪な踊り」

このネタ元は、ストラヴィンスキー「火の鳥」の「魔王カスチェイの凶悪な踊り」の冒頭で演奏される「ジャン!♪」です。

魔王カスチェイの邪悪な踊り~バレエ組曲「火の鳥」より

【公式】London Symphony Orchestra

これこれ^^
お聴きの通りです。

「ジャン!♪」って鳴るヤツですね。
これがもう世界中で使われたものでした。

オーケストラル・ヒットは一世風靡しました。
今でも使われていますね。

それにしても「火の鳥」の魔王カスチェイの凶悪な踊りはいいですね。

ゾクゾクとした緊張感といいますか、迫力にあふれています。

格好いい(^o^)

今から約100年前の作品なんですが、色あせませんね。ロシアン魂が炸裂しています。

さすが、ストラヴィンスキー。
ついつい聞いてしまいます。

フェアライトCMIは1200万円の高額楽器

今となっては、当たり前といいますか、もはやレトロ楽器でもあるんですが、当時は斬新。

最先端楽器。
価格も1200万円。
で、フロッピーディスクを使用。

昔のシンセサイザーは、1000万円を超えるのはザラにあったものです。

ジャン・ミッシェル・ジャールは高額シンセサイザーを使う

今や超有名な「オーケストラル・ヒット」を発明したフェアライトCMIなんですが、その超高価なシンセサイザー「フェアライト」を使って作ったのが「磁界(Magnetic Fields)」。

ジャン・ミッシェル・ジャールは、最先端の楽器を使って、最先端音楽を作っていたわけですね。

ちなみに、こちらは確か1978年頃だったかな?

Jean-Michel Jarre – Equinoxe, Pt. 4 – YouTube

軌跡(Equinoxe)ですね。
パート4。

なんともレトロな音楽にも聞こえるかもしれませんが、モジュレーション系のエフェクターを多用していますので、気持ちいんですよね^^

現代の音楽はモジュレーション系エフェクターが魅力

ちなみに、モジュレーション系のエフェクターを多用したのが、現代の音楽ですね。

新しい音楽要素にもなっています。

グルーヴ感のある曲にはトリップ感がある

モジュレーション系エフェクターそのものが、新しい音楽の要素だと思っています。

気持ちいい。
とにかく気持ちよくなるんですね。

YMOは、まさにモジュレーション系エフェクターの賜物です。

と、話しが脱線しましたが、70年代から80年代にかけて知る人ぞ知る音楽家だったジャン・ミッシェル・ジャール。

今聞いてもいいですね^^

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