「キカイダー REBOOT」実写版映画が酷評される理由

キカイダーREBOOT実写版~昭和のヒーローものを平成リメイク

そういえば、この前、「キカイダー REBOOT(キカイダー リブート)」をDVDで見ましてね。

映画『キカイダー REBOOT』予告編

◆シネマトゥデイ – YouTube

2014年の作品。
今からもう5年前になるんですね。
劇場でも見ました。

キカイダーは昭和のヒーローものですが、平成テイストとなっていて、おもしろいと思いました^^ 秀作ですね。

酷評されるキカイダーREBOOT実写版

ところが、「ヤフー映画」でのレビューでは酷評なんですね。

◆ユーザーレビュー – キカイダー REBOOT – 作品 – Yahoo!映画
https://movies.yahoo.co.jp/movie/

うーん、そんなに「悪い」作品なのかなあ。私が見た限りでは、よく出来ていますよ。ええ。

充分、面白かった^^
堪能できます。

が、なんでヤフー映画では酷評なんだ?と疑問に思っていましますね。たぶん、レビューをしている人の中には、ライバル業者も混じっていて、それでディスっているんでしょうね^^ お金絡みです。

あと、たぶんこれが最も多いんじゃないかと思いますが、リアルタイムで見てきた昭和世代の皆さんが、「脳内イメージと違うぅ!」と雄叫びを上げて、それで酷評をしているんじゃないかと。

おそらく、こんなところじゃないかと思います。

アニメの実写版映画も叩かれやすい~ルパン三世実写版

昭和時代の作品のリメイクでも、これだけ叩かれることもあるのですが、しかし「アニメの実写版映画」ではもっと叩かれていますね。

「アニメの実写版映画」が酷評されるのは、しょっちゅう起きています。たとえば「ルパン三世」がそうです。

小栗旬主演の2014年の作品ですね。
こちらも映画館で見ました。

で、DVDでも見ました。
私的には、全然、無問題で、面白いと思いました。

ところが、ヤフー映画では、やっぱり酷評。
叩かれまくり^^;

◎ルパン三世 – 作品 – Yahoo!映画
https://movies.yahoo.co.jp/movie/

うーん、そうなんですかね^^;
そんなにダメなんですかね?

決してつまらない作品でもないと思うんですよね。むしろ、良く出来ていますし、おもしろいと思いますヨ。

「キカイダー REBOOT」もそうです。おもしろいと思いますし、ディスられるのがよくわからん。

昭和時代の作品のほうが雑で粗削り

ちなみに実写版ルパン三世には、昭和の時代に作られた「念力珍作戦」というのもあります。で、こっちのほうがアレレ?と思いますけどね^^;

「念力珍作戦」は、さすがに手抜き感が半端ないでしょ^^;

作りが雑ですよね。
これで映画というのは、平成・令和では認められないでしょうね。昭和時代ならではの作りです。で、昭和時代の作品って、粗削りなものも少なくなかったんですよね。

で、比較すれば、小栗旬が主演の平成の実写版「ルパン三世」のほうが数百倍もマシです。完成度も高いですからね。

が、ヤフー映画では、評価が低い。
おかしい。

実写版映画はアメリカでも叩かれる法則

で、結局、「アニメの実写版」は、「酷評になりがちの法則」があることに気づくわけですね。もっとも「「ヤフー映画レビュー」ですのでね^^;

業者やらもいますし、複数アカウントを取ってディスっているのもあるでしょうし、あるいはストレス発散やらで、不健康なノリで書き殴っている人もいますので、あんまり真に受けるものではありませんけどね。それでも、中には本気で書いている人もいます。

しかしですね、映画のレビューをザザっと見ていますと、大概の「アニメ実写版」は酷評を喰らっていますね。

どうしてこんなに酷評されてしまうのか。

これって、「脳内イメージと違うぅぅ!」と叫んでいるファンが多いからなんじゃないかと思うわけですね。

で、こういうのはアメリカでも起きています。「トランスフォーマー」がそうですからね。

監督のマイケル・ベイには、「殺害予告」まで届いたといいます。「これは(実写版)はトランスフォーマーぢゃない!」って、もう怒り心頭になったファンが少なからずいたといいます。すごいですよね^^;

アニメの実写版映画はアメリカでも叩かれる法則があるんですね。決して日本だけの現象ではないんですね。世界共通の現象なんでしょうね。

実写版映画をディスるメカニズム~人は記憶にリアリティを感じているから

結局、「記憶(思い出)」なんですね。
記憶。
思い出。

記憶(思い出)に「リアリティ」を感じる。
記憶(思い出)は「美化」される。

人間には、こうした作用があります。記憶にリアリティ(現実感)を抱き、良い思いでは美化もしてしまいがち。

子どもの頃に夢中になって見たヒーローもの。作りは稚拙にもかかわらず、手に汗を握って楽しみ、よろこんだ体験や思い出。そうした体験なり思い出に裏打ちされた「記憶」なので、「美化」もされてしまう。

こうした美化された記憶・思い出に対して、リアルに出された実写版は、どうしても色あせてしまう。

人間は、「記憶」に生き、記憶に評価を下し、記憶に振り回されている。決して「リアリティ(現実)」を見ていません。

「記憶」を見ています。
「記憶」を体験している。

いや「リアリティ(現実)」をいったん脳内情報に転換してから堪能していると言っていいでしょう。元より、人は、そうやってあらゆるものを認識しています。

「リアリティ(現実)」を見ていない。
「記憶(脳内情報)」を見ている。

そうして「記憶」に同一化してしまいます。
「イメージ」に巻き込まれてしまう。
「脳内イメージ」にリアリティ(現実)を感じてしまう。

記憶・脳内イーメージはいろんなものがあります。夢、期待、楽しい思い出などの美しい思い出(記憶)。悪夢、裏切り、いじめ、トラウマ的な体験などの嫌な思い出(記憶)。

こうした脳内活動が著しくなると、強烈な現実感(リアリティ)を感じるようになって、様々な判断、ジャッジ、見解も出てきます。旺盛に出てきます。で、批判や文句も出てくるようになります。

「記憶」へのこだわりが・執着が問題を引き起こす

これがアニメ実写版映画への酷評が多く出てくるメカニズムですね。記憶にリアリティ(現実)を感じているからなんです。

テレビ番組や映画の場合は、昔見たイメージ(記憶)があって、その脳内イメージは無意識のうちに肥大化してしまっています。

ところが目の前にリアル化した実写版が出てくると、記憶とは違います。で、人によっては許せなくなってしまうのでしょう。

で、イメージと「違うぅぅぅー!」となって、暴走してしまうんだと思います。で、怒りモードとなって、ネットでつらつらと酷評を書きまくったりしてしまうんじゃないかと^^;

脳内妄想やイメージの問題を、こうした現象から垣間見ることができます。で、これは何もテレビ番組や映画ファンに限ったことではありません。あらゆるシーンで見られます。

政治、宗教では「思想化」して、さらに複雑となり過激になることもあります。カルト化ですね。健康、趣味、仕事、家庭などなど。すべてのソーンで見られます。

で、実に「記憶」へのこだわりが(執着)、こうした侃々諤々な問題を引き起こしているということなんですね。

なので、ブッダは「こだわりなさんな」「執着しないように」と言われたんですね。ブッダは、本質をズバリ突いています。

妄想・観念・空想の世界に浸るのは危険

それにしても「記憶(妄想)」の力はすごいですね。あなどれません。記憶の世界に生き続けると、カオスになってしまいます。

逆にいいますと、常に妄想を抱いていたり、観念や空想の世界に生きていることは、アブナイってことなんですね。

妄想、観念、空想も「記憶」です。この「記憶」との同一化(記憶を現実と感じる)が強くなると、些細なことで逆上したり、恨んだりするようにもなります。

なので、記憶、イメージ、妄想に巻き込まれたり、同一化しないためにも、「いまここ」「自己観察」「ハート」といったことが必要になってくるわけです。欠かせないんです。また、ここに行き着きます。

「キカイダー REBOOT(キカイダー リブート)」の評判とかを見ていますと、いろんなことを思いますね。

が、この映画は、やっぱりおもしろい映画だと思いますね。

「ルパン三世」もそう。
どちらもよく出来ています。

つーわけでして、「アニメの実写版」は「酷評になりがちの法則」があるということですね。この法則が発動する確率は、高めと踏んで間違いなさそうです。

うーん、「キカイダー REBOOT(キカイダー リブート)」や「ルパン三世実写版」の続編、作ってくれないかなあ。わたしゃ楽しみにしています^^

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