「大いなる沈黙へ」は世界一戒律の厳しいシャルトルーズ修道院の映画
以前、市内の市民映画館で「大いなる沈黙へ」という映画を見ました。
「大いなる沈黙へ」。
これ、修道院の映画です。
映画『大いなる沈黙へ』
https://eiga.com/movie/79766/
映画の中身や説明は、公式HPに書いてあります。こちらを読まれると分かるかと思いますね。
とはいっても、映画の中身を言いますと、修道院の生活のドキュメンタリー映画です。
フランスにあるシャルトルーズ修道院の生活をドキュメンタリーにした映画です。
無声映画に近いですね。
興味の無い方には、宇宙レベルに退屈な映画となること請け合いです(笑)
いや、さすがに私も、途中で少し眠りそうになったくらい。数秒くらい寝たと思います。
それくらい、眠気を誘う1800円の映画。
Youtubeには、映画の予告動画があります。
映画『おおいなる沈黙へ』オフィシャル予告編(公式動画)
シャルトルーズ修道院は11世紀に建てられた
で、「大いなる沈黙へ」。
フランスにある、グランド・シャルトルーズ修道院のドキュメンタリー映画。
実のところ、2006年頃の作品のようですね。
ヨーロッパ映画賞ドキュメンタリー賞を受賞しているとか。数々の賞に輝いた異色のドキュメンタリーであるとか。
で、日本では、ようやく、今年(2014年)に上映です。いやはや、なんとも^^;
で、映画の舞台となったシャルトルーズ修道院。
フランスにあります。
カトリックの一派であるカルトジオ会に属しています。
1084年に修道院を建設。
隠者だったジョルダーノ・ブルーノと、その弟子たちのために建てたようです。
ちなみにジョルダーノ・ブルーノは、記憶術にも興味を持っていた人です。てか、記憶術は、キリスト教の教えを暗記するために活用された歴史もあります。
話しを戻しますが、シャルトルーズ修道院は
男子専用の修道院。
世界一、厳しい修道院。
原始仏教の戒律のほうが厳しい
シャルトルーズ修道院の戒律が厳しいといっても、原紙仏教の戒律のほうがもっと厳しいですね。
原始仏教は、もっと厳しいです。
◆比丘と戒律と律蔵~227の戒律を守る
◆戒律~仏教とキリスト教修道院との違い
伝言の依頼、計算、政治に関する発言、そういったことも禁止ですから。
はてまた花の香りをかぐことも禁止。
他の修行者に触れることも禁止です。
原始仏教における戒律から見れば、
修道院の中でも最も厳しいとされる
シャルトルーズ修道院であっても、
やさしい印象です。
事実、映画のラストの辺りでは、
スキーを楽しむ姿も映されています。
またピニクニックに外出したり。
声高に笑う声もあったりします。
で、こういう様子すら原始仏教では、
問題行動に挙げられます。
戒律のやり方を間違えると心が歪む
あと、戒律を遵守するというのは、一歩間違えると、心をひずませてしまうこともあり得えます。
教条主義といいますか、形式主義のようになってしまうと、むしろ心を悪くしてしまうことが起きます。
戒律を守るという、ものすごいことに挑戦されてるとしても、禁欲、抑圧になり、「我慢大会」になってしまうことがあります。
下手をすると、かえって心を歪ませることも。
ですので修道院もそうですが、戒律の厳しい出家生活を、教条的に行うのは、よろしくなかったりします。
まず、修行が進まなくなります。
本末転倒な現象が起きるんですね。
実のところ。
戒律では形式主義や教条主義は御法度
シャルトルーズ修道院の様子を見ていますと、ちょっと、こういうのが気になったものです。
いえいえ、戒律を守ることは、なかなか出来ることではありません。挑戦すること自体は素晴らしいと思います。
が、「何が目的、目標か」ですね。
修習の点において、形式主義や教条主義になってしまいますと、屈折したかたちで、下品になっていくことがあります。
抑圧、禁欲になり、意識下に煩悩を封じ込めるからですね。
「自己を神に明け渡す」ということを、意識の変容を伴いながら習修していきませんと、戒律がかえって足かせになってしまいます。
ここを理解した上で、指導するならまだしも、型式主義や教条主義に徹してしまいますと、とかく問題が起きるようになります。
映画「大いなる沈黙へ」の舞台シャルトルーズ修道院
シャルトルーズ修道院は、こうした修道院です。
映画「大いなる沈黙へ」の舞台が、シャルトルーズ修道院ということですね。
ここは、フランスのアルプス山脈にあるようです。
映画を見ても分かりますが、寒冷地ですね。
雪に多いですし。
で、映画「大いなる沈黙へ」のことは、こちらのブログがいいんじゃないかと。
「大いなる沈黙へ」は、DVDにもなっています。
「沈黙すればするほど人は豊かになる」として、ラ・グランド・シャルトルーズ修道院の奇跡を記した書もあります。
これらはぜひとも見てみたいですね。