Perfumeの「未来のミュージアム」は「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」の主題歌
そういえばPerfume。Perfumeの歌に「未来のミュージアム」というのがあります。これですね。
[Official Music Video] Perfume「未来のミュージアム」
※Perfume公式チャンネルより
今から何年前ですか?「未来のミュージアム」は「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」の主題歌なんですね^^;お子ちゃま向けの音楽です。で、アニメの曲らしい作りになっています。
で、映画に使われていたんですね。しかも子ども向けアニメ。ドラえもんです。
最初聴いたときは「アニメ特有の曲じゃないだろうか」と恐る恐る聴いてみたのですが。。。
「未来のミュージアム」は子ども向けの音楽だがオリティが高い
ところが予想を裏切る作りになっていたんですね。いいんですよ(^o^)私的にはビンゴ!
出だしからいきなり浮遊感サウンドです。ハートをキャッチー。
メロの展開も急進的。ワクワク感のある転調をドンドンしまくって、鮮やかな進行です。短い小節の中でバシバシ展開していきます。
うーん、さすが中田ヤスタカ。一般的な展開にしませんなあ。これは彼のこだわりなのだろう。さすが。
やりますなあ。やられましたな。もう、ご機嫌なナンバーって感じなんです。
「テクノ魂」をくすぐる秀作です。裏ノリ、キュンキュンで、自然と体が揺れます^^いいですのお。NHKの「みんなのうた」に採用されそうな曲です。でも、おこちゃま向けだけにするのは、もったいない。
日本では一流の音楽家が童謡を作る
そもそも子ども向けの音楽は、夢あふれるファンタジックな曲調になるものが多いですね。明るくウキウキ感があって、分かりやすいものも多いです。
で、こういうのがいいんですね。これを稚拙というのは、ちょっと、あーた、それはいけませんよ。子どもも大人も変わりありません^^いいものはいい。
子ども向けの童謡というのは、実はレベルの高い音楽だったりします。このことは坂本龍一さんも説明しています。
坂本龍一 日本の唱歌や童謡の大切さを語る
※産経新聞公式チャンネル
日本の場合、子ども向けの童謡は、山田耕筰さんらをはじめ、一流の音楽家が作ってきた歴史があります。そのため日本には、子供向けの唱歌や童謡がたくさんあります。
Perfumeの「未来のミュージアム」も、ドラえもんの映画の主題歌であり、「子ども向け」「童謡路線」を意識した作りになっています。
で、子ども向けの音楽は、実は高度な音楽だったりします。子どもが喜ぶだけの音楽に収まるものではなかったりします。
欧米には一流の音楽家が童謡を作る文化ははい
けれども欧米には、一流の音楽家が童謡を作る文化は無いといいます。せいぜいドビュッシーが残したくらい。しかしドビュッシーが作った子ども向けの作品は、日本の童謡とは違って少々難解だったりします。
グラドゥス・アド・パルナッスム博士 – 子供の領分(ドビュッシー)
※演奏Musica Maniaさん
お聞きの通りです^^;ドビュッシーの「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」。日本の童謡とは異なります。クラシックらしい、ちょっと難しい作りになっています。
てか、「子ども向け」ではなく、「大人から見た子どもの様子」をピアノ曲にしていますね^^;
日本のような「子ども向け」といった童謡的な発想ではありません。子どもを扱っている、大人が聴くピアノ曲といったほうが正しいかもしれませんね。
ですので、坂本龍一さんが言われる通り、日本に童謡があることは、世界的にみても珍しいことなのかもしれませんね。
子どもは本物を見抜く感性がある
ちなみに子どもは、本物を見抜く感性を持っていますね。
健康体操で効果の高い「ゆる体操」というのがあります。「ゆる体操」とは力を入れず、タコ踊りのようにクネクネと身体を動かして、インナーマッスルレベルから身体をゆるめて身体能力をアップする優れた健康体操です。
「ぐうたら体操」といっていい脱力っぷりで、クラゲが海に漂うにフワフワと行っていきます。
この体操の動きが面白いのですが、このクネクネとした動きに反応して、もっとも興味を持って喜ぶのが「子ども」だといいます。
子どもは、本能的に「本物」に反応するところがあったりします。ですので、こうした感性を大人も持ち続ける必要があると思いますね。
アメノウズメの踊り姫Perfume
Perfumeも息の長いアーティストになりましたね。とはいっても中田ヤスタカさんの音楽があってこそかもしれません。弁才天の変化身・中田ヤスタカさんと、アメノウズメの踊り姫Perfumeといった感じです^^
そういえば、アメノウズメは「天の岩戸」を開けた神ですね。アメノウズメの神力も動員して、コロナ騒動も蹴散らして、暗雲を消し去って、明るい日本、いや世界の「天の岩戸開き」となって欲しいですね。