ダスカロス「メッセンジャー」から読み解く死後の世界・この世・生命の仕組み

キプロスの大ヒーラー・ダスカロスが説く死後の世界

さて前回からの続きとなります。
前回は仏教的な「死後の世界」です。

仏教が説く「あの世・死後の世界」とは?~輪廻転生はお釈迦さまが解き明かした

今回はダスカロス篇です。

ダスカロスは、トルコの近くにあり、地中海に浮かぶ島「キプロス」の方でした。

残念なことに1995年に他界されています。が、ダスカロスが残した業績や教えには目を見張るものがあります。

ダスカロスは、原始仏教とはまた違った視点で、「この世」と「あの世」について詳しく説明しています。

ダスカロスは、原始仏典ではややアバウトになっている点を補う形で細かく説明している箇所が多々あります。

ダスカロスが説く「死後の世界は仏教の六道輪廻の世界

ダスカロスが説いた「死後の世界」「この世」は、仏教で言うところの「地獄、餓鬼、人間、六欲天」といった世界になります。

つまり六道輪廻ですね。

ただし「色界」「無色界」はあまり詳しくは説明していません。

宇宙意識をも越えた「涅槃」に到達する具体的な方法などは言及されていません。

仏教は、これらについても精密に説明し、特に涅槃に至る方法に関しては、詳しく解説もしています。

ですが、ダスカロスが説明する「地獄、餓鬼、人間、六欲天」の世界は目を見張るものがあります。

またこれが、人間が生活をし、生きる上において参考になり役立ちます。

究極の「涅槃」に至る前に、目先の人生を良くできる知恵が、ダスカロスには多いという感じがします。

3つの次元体で構成されている人間

ダスカロスは、人間は3つの次元体で構成されているといいます。それが

  • 肉体(物質界)・・・身体
  • サイキック体(アストラル界)・・・感情
  • ノエティカル体(メンタル界・コザール界)・・・思考

という3つの体です。

こうした三層構造は神智学でも述べています。また日本の神道系でも言われています。「肉体」「幽体」「霊体」といった言い方もしています。

ダスカロスの場合は、神智学や神道系霊学とは、ちょっと違った微妙な区分けをしていて、また独特なところがあります。

ですが共通するのは、人間は、こうした3つの体(ボディ)で構築されているということですね。

「身体」「感情」「思考」のそれぞれにおいて実は「体」があるということです。

思考・感情が物質となっている「エレメンタル」

また、実感がわきにくいのですが、感情や思考も、微細な粒子で出来た「物質」となっているといいます。

感情や思考は「エレメンタル」という物質となって存在し、それが様々な作用や影響を及ぼしているといいます。

この「エレメンタル」に関する洞察や考察、発見が、ダスカロスの中でも目を見張るものだったりします。

微細なエレメンタルは原始仏教で説くカラーパと同じ

こうしたことは実は原始仏教でも指摘しています。原子仏教では「カラーパ」といった極微粒子で構築されているとしています。

感情も思考も極微粒子の「物質」です。感情も思考もある種の化学反応といいます。

ダスカロスは、東方正教会の世界にいた方ですので、東方正教会系キリスト教を下地にしています。

ですが、言っていることは原始仏教に通じる所があります。

ダスカロスが説く生命観

ダスカロスの生命観に基づけば

  • 生命A:三層構造 = 肉体 + サイキック体 + ノエティカル体 ・・・人間
  • 生命B:二層構造 = 肉体 + サイキック体・・・動物
  • 生命C:二層構造 = サイキック体 + ノエティカル体 ・・・地獄、餓鬼、六欲天
  • 生命D:一層構造 = ノエティカル体・・・六欲天
  • 生命E:一層構造 = イデア(コーザル・ステート、ノエティック・ステート)・・・色界天、無色界天
  • 生命F = 絶対存在、モナド・・・宇宙意識、創造主
  • 涅槃(ニルヴァーナ)はこれらを超越した有り様。言及無し。

というような構成になろうかと思います。

一般的に、「死後の世界」と呼ばれるのは、「サイキック体(感情) + ノエティカル体(思考)」から成る生命になりますね。

平たくいえば、幽霊であったり、神さまや、精霊といった存在です。あるいは宇宙人、妖精というのもそうでしょう。

要するに、人間は三層構造ですが、二層構造の生命も存在しているということですね。

で、こうした二層構造の生命の存在を知り、またその世界を知ることで、人間そのものをより知ることができる、といったことになろうかと思います。

ダスカロスが説いたことは原始仏教を補完できる

こうしたことは、仏教でも解明しています。いろいろな霊能者も言っています。

が、ダスカロスは人間の仕組みと、通俗的に言われる「あの世」を詳しく解明し、これを「ヒーリング」に応用し、実用性を帯びている点に大きな特徴があります。

またヒーリングだけでなく、人生全般にも活用できる教えや実践が、ダスカロスにはあります。

個人的には、ダスカロスが説いたことは、原始仏教を補完できると思っています。

エソリティック・プラクティスはダスカロスのエクササイズ

ちなみにダスカロスの教えのエッセンスとエクササイズは、この本に載っています。

エソリティック・プラクティスですね。

こちらの本は、ヒーリングの方法、エーテルの使い方、ボディの鍛え方、保護の仕方、愛を養う方法など、実際に役立つエクササイズが掲載されています。

ダスカロスが、20世紀最大のヒーラーと言われるのもうなずけます。

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