奇蹟的なヒーリングを行ったダスカロス
ダスカロスは、頭で考えたり、理屈を作ることはほとんどなく、ほぼ全てが自分の体験に基づくものだったりします。
体験に基づいて推論・推測していると思しき所はありますが、基本的に「体験主義」に貫かれています。
しかもその体験を通して、奇跡的なヒーリングを行っています。
左右の長さが異なる脚の骨をヒーリングで伸ばしたり、原因不明の脊椎の病気、半身不随の患者を治すなど、驚異的なヒーリングを行っていました。
その方法とメカニズムを、ダスカロスは著書等で解説しています。
おすすめのダスカロス本
ダスカロスの著書の中でも、おすすめなのが、
・メッセンジャー
・エソテリック・プラクティス
・クジラと泳ぐ
の3冊になります。
メッセンジャー/著:マルキデス
ダスカロス本でおすすめなのは、まずこちらの「メッセンジャー」こちらはマルキデスというアメリカ人の学者がルポルタージュとして出した本です。
1985年に出版され、日本では1999年に翻訳本が出版されています。
「メッセンジャー」は、いわゆる「スピリチュアル」としても楽しめます。エンターテイメント的にも書かれています。初めてダスカロスの世界に触れる方にはおすすめです。
ただ、マルキデス氏は、後にダスカロスから離縁されています。離縁された理由は、マルキデスは、このメッセンジャーを出した後に、勝手に著書を2冊出したり、「エレヴナ」というヒーリング団体を勝手に創設するなど、おかしな動きをしたことが原因であるともいわれています。
ですがこの「メッセンジャー」そのものは、ダスカロスのチェックを受けて出版されているといいますので、信頼できそうです。
エソテリック・プラクティス/著:ダスカロス
そしてダスカロス自身が書いた「エソテリック・プラクティス」。こちらは、1994年に出版され、日本では2004年に翻訳本が刊行されています。
ダスカロス自身、著作物は無かったのですが、晩年、テキストを数冊出しています。それが、この「エソテリック・プラクティス」です。
タイトル通りで、原始キリスト教的な「エソテリック(秘術)」をレクチャーしたものです。エソテリックとは、密教や西洋白魔術と同じですね。ただ、ダスカロスの方法は、人々を幸せにする真っ当な方法です。
マルキデスがおかしな動きをしたため、その誤解が広まるのを懸念して、あえてダスカロス自身が、著書を出したのではないかとも思われます。
もちろんダスカロスが見て学んだことを後世に伝え残したいという考えもあったと思いますが・・・。
クジラと泳ぐ ダスカロスと真理の探究者、その教えと実践/著:ダニエル・ジョセフ
「クジラと泳ぐ」は、ダニエル・ジョセフによるダスカロスの教えをまとめた良書です。2012年に刊行され、日本では、2015年に翻訳本が出版されています。
ダスカロスの教えと実践が、大変、よくまとまっています。真理探究向けの人で、ダスカロス本で最初に読むとすれば、この著書をお勧めいたします。
教えと実践の両方が書かれていますね。参考になるところが多々あると思います。
ちなみにダニエル・ジョセフは、マルキデスとは異なり、は、1989年より、ダスカロスの元で学んでいる真理探究者です。パナヨッタさんも推薦文を巻頭に添えていますので、信用できる方だと思います。
以上の通りで、これらの3冊は必須になるかと思います。
ダスカロスの教えは完全で間違いはないか?
ところでダスカロスは、悟りを得たり解脱はしているかどうかは、よくわかりません。
ダスカロス自身、
「自分はまだ途上である」
「間違っている所もあるかもしれない」
「だから鵜呑みにして欲しくない」
と語っています。
実際、ダスカロスが説明する中にも勘違いされている箇所もあるように思います。
確かに、原始仏教と比較すると、そうした誤謬は見受けられます。
・輪廻転生の仕組み、
・カルマについて、
・絶対的存在(宇宙意識)についての考察、
・絶対的存在と一体化する方法
などについて、ダスカロスの説明では足りない所や勘違いもありそうです。こうした部分は、原始仏教やアドヴァイタのほうが、より参考になります。
しかし仮に誤解や勘違いがあったとしても、ダスカロスが提唱されている実践方法やエクササイズは目を見張るものがあり有益です。
そもそもそれとこうした誤りがある可能性を、ダスカロス自身が認めています。「輪廻やカルマについては、実はまだよく分からない所もある」と言われています。
ダスカロスはとても誠実な方なんですね。こうした誠実な人柄もまたダスカロスの魅力だったりします。
ダスカロスが説くアストラル界(サイキック界)
この前にも書きましたが、ダスカロスは仏教でいうところの「地獄、餓鬼、天(六欲天)」といったアストラル界における説明に相当すると思います。
これらの説明の中にはかなり正確なものがある印象です。※ダスカロスはアストラル界の代わりに「サイキック界」という言い方をしています。
たとえば、仏教では「餓鬼の世界は精神的煩悶の世界」としています。ダスカロスは、これをもっと詳しく説明しています。
また、前世(人間の時代)において、願いが果たせず執着を持ったまま亡くなると、死後、アストラル界で、その願いを実現化(物質化)しそうして堪能しまくるといいます。
で、この姿は、端から見ると、執着し続けて奇異に映るといいます。
本人自身は、「あれも欲しい、これも欲しい、全部手に入る」と大満足なのですが、第三者から見ると、エゲツナイ姿でまさに「餓鬼・妖怪」のように映ると。
あるいは、本人も苦しみ悩み、第三者から見ても苦悩に陥っているように見えると。
ダスカロスは、こうしたアストラル界(サイキック界)での生命について詳しく説明しています。
また、こうした苦悩している生命を解放(日本的にいえば成仏)するやり方も説明しています。
中有と同じ世界を指摘しているダスカロス
それと、人間は死後40日くらいは、アストラル界へ再生できない不安定な存在で、この間、人間界からの思念に大変影響を受けやすいとも述べています。
これなどは、日本の慣習の「49日」に相当しますね。いわゆる「中有(ちゅうう)」です。
日本では「亡くなった人を悪くて言ってはなりません」とする慣習がありますが、こうしたことは、ダスカロスの説明を聞けば、ドンピシャリ。
死者の悪口を言うと、亡くなった人が動揺するので、それで日本では49日の慣習が出来たのではないかと思います。納得できます。
話しが脱線しますが、日本における霊的慣習の中には、ダスカロスの説を裏付けるものがあります。日本人の持つ優れた霊的感性を改めて思いますね。日本が「神の国」というのもまんざらではないと思います。
原始仏典の「餓鬼事経」にも通じるダスカロスの説明
ダスカロスは、原始仏教では詳細に語られなかったアストラル界での様子や出来事を詳しく語っています。
ちなみに原始仏教でも、アストラル界の詳しい説明をしたお経があります。それが「餓鬼事経」というものです。
ただ表記の仕方は、ダスカロスのほうがより精緻であると思います。また現代的であり、わかりやすく、救いもあると思います。
ダスカロスの教えは、何かと役に立ち、有益ですね。