発達障害をチェックする「チーズケーキ課題」
発達障害をチェックできる簡易テストに「チーズケーキ課題」あるいは「チーズケーキ問題」というのがあります。
ネットに出回っているんですけけどね。
恵さんの家におじさんが遊びに来ました。
恵さんはお母さんに手伝ってもらって、チーズケーキを作りました。
恵さんは食卓で待つおじさんに言いました。「おじさんのためにケーキを作っているの」。
おじさんは「ケーキは大好きだよ。チーズが入っているのはダメだけどね」と言いました。
ここで質問です。気まずいことを言ったのは誰ですか?また、なぜ気まずいのでしょうか?
で、この問題(課題)では、
- 社会的刺激(情報)の処理能力・・・空気を読む能力のこと
- コミュニケーション理解力
における発達障害のチェックができるといいます。
で、「社会的刺激(情報)の処理能力」なんていいますが、要するに「空気を読む能力」のことですね。
こうした業界では、難しい言い方をするのがお約束ですので^^;このような抽象的な言い方をするんですけどね。
で、この「チーズケーキ課題」の答えは、、、保留しておきますね。簡単なんですけどね。
チーズケーキ課題は設問自体がおかしい?
しかし、この設問自体が、実は厳密にいえばおかしいんですね。ええ。日本語が破綻しているんです。
「掛かり」がおかしいんですね。時制が合っていませんし、一致していない。
なのでこの「おかしな設問を読み解く」能力も要求されているのかな、なんて勘ぐったりもします。
現在進行形でないとおかしい
この設問のどこがおかしいのかを具体的に言いますと、そもそも「恵さんはお母さんに手伝ってもらってチーズケーキを作りました」ではなく、「作り始めました」が正しい言い回しですね。
設問では「作りました」と過去形になっています。しかし「作り始めました」という現在進行形にしないとおかしいわけですね。
時制が一致していない
で、「チーズケーキを作りました」を、そのまま過去形(過去完了)としたとしても、やっぱりおかしんですね。
その後に出てくる「おじさんのためにケーキを作っているの」という現在進行形と、時制が一致しなくなるからです。
この場合は、「作っているの」ではなく、「作ったの」が正しくなります。過去形にしないと時制が一致しません。
設問文自体が破綻しているんですね。「なんじゃこりゃ?」なわけです。
曖昧さを理解させる設問なのか?
ただ、この設問では「チーズケーキを作りました」を「作り始めました」という意味に取るように仕向けて、ファジーな解釈(曖昧な意味の真意をつかむこと)ができるかどうかをテストしているとしたならば、別の意図を持った設問にもなります。
ファージーな文意を読み取る「文章読解」のテストにもなります。
もしそうならば、発達障害テストのみならず、曖昧な文章の意図をくみ取る文章読解をも目的とした、複数の意図が込められた設問になります。
しかし、そんなことをしては、狙いである発達障害テストができるの?定型発達(健常者)ですら、この設問は読み違えます。
質問の問いかけもおかしい
しかも「質問」もおかしい。唐突過ぎるんですね。
「気まずいことを言ったのは誰ですか?」
と、いきなり「気まずいこと」として決めつけているわけですね。
なーんか、質問もおかしいんですね。
大丈夫かな、この設問^^;それと質問。
設問を質問を作成した人がおかしい
これは設問と質問の文章を作成した人自身が、ちょっと変な気がするんですね。
この設問の答えはわかります。しかし設問と質問自体がおかしい。
これをアカデミックの世界でテストしているとすれば、「大丈夫?」と言いたくなります。
テストしている側がおかしい。
こういうテストの結果は、レッテル貼りになりやすいものです。おかしな設問や質問文でテストをしちゃいけないでしょう。
チーズケーキ課題のオリジナルはNHK?
この設問と質問は、設問と質問自体に「問題」があるのですが、ところが、オリジナルがあるみたいですね。
オリジナルはNHKの番組であるとか。
で、こちらのサイトに、NHKで放送した時の文意が載っています。
◎奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」
【第9回】まったく悪気なく「ひどいこと」を言ってしまう理由(奥村 隆)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/34414?page=4
【問題】 まず、次の文章を読んでください。
Aさんという女の子の家に、おじさんが遊びに来ました。Aさんは、おじさんに食べてもらおうと思ってお母さんに手伝ってもらい、チーズケーキを作り始めました。
作りながら、Aさんは、食卓で待つおじさんに言いました。『私、おじさんのためにチーズケーキを作っているのよ』
おじさんはこう答えました。『ケーキは大好きだよ。チーズが入っているのはダメだけどね』
Aさんも周りの人たちも黙ってしまい、その場の雰囲気は一気に気まずくなりました」
ここで質問です。
この場を気まずくさせたのは誰だと思いますか?
この設問ならOKですね。
質問も自然です。
問題ありません。
時制も一致していますし、状況の説明も入っています。
設問自体も、質問そのものも違和感がありません。納得。
ということは、最初に挙げた設問が、アレだったんでしょうかね^^;
自閉症スペクトラム(ASD)
しかし最初に挙げた設問には、関連情報として自閉症スペクトラムのことが載っています。
◎自閉症スペクトラム(ASD)児者の聞こえ方を疑似体験してみる
自閉症スペクトラム(ASD)では、入ってくる音を全部ひろってしまうために人の声などが聞こえにくくなると言われます。
いや、こういうことが起きているのは、知りませんでした。
これでは、相手が言っていることを受け止めること自体、難しくなりますね。で、聞き間違いも多くなります。コミュニケーション・トラブルも多くなってしまいますね。
初めて知りました。
で、こうしたことを知っていると、自閉症スペクトラム傾向のある方との対応の仕方とかがわかります。
「なんだ?」と違和感だけが先行する、失礼な対応を取らずに済みます。
自閉症スペクトラム(ASD)の特徴
あと自閉症スペクトラム(ASD)の特徴もあげられています。
◎自閉症スペクトラム(ASD)
- 嫌な出来事のフラッシュバック
- 変化に過敏,音・触感・強い光に過敏
- 言い聞かされたことの理解が悪い
- まばたきが少ない
- 服装がシンプル
- 聞かれたこと以外をよく喋る
- 不適切な敬語や独特の言い回し
- 会話の流れに関係なく話そうとする
◎要はどう理解したらいいのか?
- 「空気(人のご機嫌)は読めないけど…,
- 音や触感,光に過敏だけど…,
- 基本的には人が良くて(騙されやすくて)…,
- 自分の“課題(タスク)”と思ったら妙に粘り強くて…,
- 社交的じゃないくせに寂しがり」
- Cさんは,悪気は全くありません。
- 自分の話に他の人が関心がないと気づけないのです。
- 自閉症スペクトラムの人は,「人の関心やご機嫌」をキャッチできない世界に
生きているのです。
なるほど。
これを見ると、いろいろと学びになりますね。
確かにこうした傾向の方はいらっしゃいます。それで、ちょっと合点したものがあります。
ただ、こうした傾向は、健常者(定型発達)と言われている人にもありますからね。
「どこが分岐点なのか」ということになるんだと思います。
エネルギーで分析する自閉症スペクトラム(ASD)
思うに、心のベクトルが、狭く、細く、内向きになっているんでしょう。また慈悲・ハートがうまく機能していなく、知性に傾いています。
重たい波動の状態です。
このことは、心理学の世界で提唱されているかどうか知りませんが、「心のエネルギーと性質」という観点がありませんと、解明できないんじゃないかと思います。
どういうことか?心には、エネルギーと、その方向性(ベクトル)と性質があります。
で、重たく、低い波動を発する心の状態が続き、その心が収縮する感じで内向きにエネルギーが向かいながらも、狭く、細くなると、自閉症スペクトラム(ASD)の状態になるはずです。
悪い意味での独り、孤独、共感性の無さが、まさに、この状態なんですね。
要は心のエネルギーの方向性と性質が形作っているってことです。
なので心の性質が変わり、心のエネルギーベクトルが変わると、こうした状態は改善するんじゃないかと思います。
自閉症スペクトラム(ASD)の改善には天啓気療がおすすめ
手っ取り早い方法は、天啓気療を何度か受けることですね^^
実際、天啓気療を何度も受けて、自閉症、引きこもり、うつ病などが改善しているケースが多いんですね。
もしもこうしたことでお悩みの方がいらっしゃれば、天啓気療がおすすめですね。
きっと良い方向に進んでいくと思います。
◎天啓気療院の営業日など詳細スケジュール
http://www.tenkeikiryoin.jp/new_page_4.htm
◎天啓気療院北沢勇人 – YouTube
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