カラーナ次元、メンタル・アストラル次元、エーテル・肉体次元
人間の精神は、神智学・霊学などで区分の仕方も違いますが、おおむね
- カラーナ次元(コーザル次元)/魂の次元
- メンタル次元・アストラル次元/心の次元
- エーテル次元・肉体次元/肉体の次元
の3つに分けることができます。以下、ご説明いたします。
ちなみに「次元」も「界」も同じことになります。
カラーナ次元(コーザル次元)・・・魂の次元
「カラーナ次元」とはコーザル次元ともいいますが「魂の次元」ですね。
真我、宇宙意識、命の根源です。瞑想における「禅定」状態です。
ちなみに「悟り」とは、真我を認識している状態ですら認識を超越した状態のことと言われています。
これが実現できると、「見るものもなく、見られるものもない」といった真正ワンネスがあらわれ、悟り・解脱とされています。
メンタル次元・アストラル次元・・・心の次元
で、「メンタル次元」「アストラル次元」は「心の次元」です。神智学では、これら二つを、それぞれ
・メンタル次元・・・感情の世界
・アストラル次元・・・思考(観念)の世界
といって分けています。要するに「感情」と「思考」です。
しかし私は、この二つを一緒にして「アストラル界」としています。どちらも本質は同じで、「想念」だからですね。
その想念が、感情となるか、思考(観念)となるかの違いで、本質は同じだと思います。
で、次元のレベルでいえば、
メンタル次元(思考) > アストラル次元(感情)
となります。
思考・観念には、感情に振り回されない冷静さがあります。それだけ上位次元ということなのでしょう。
メンタル次元・アストラル次元はさらに3つの階層に分けられる
で、メンタル次元、アストラル次元に、いわゆる神霊・天人・霊・修羅・ガキといった存在がいらっしゃるわけですね。
ちなみにアストラル次元(界)は上層から低層まで幅広く、おおむね
- メンタル次元・・・高次元の神霊、神社の神さま(上層アストラル界)
- アストラル次元・・・天人、天使、妖精、精霊(中層アストラル界)
- 低層アストラル次元・・・天狗、狐狸、修羅、ガキ、浮浪霊(低層アストラル界)
といった区分になるかと思います。
江戸時代の幽界情報には「山人界」というのもあります。この世界もまた幅広くなっていますが、「中層アストラル界~低層アストラル界」になろうかと思います。
低層アストラル界は思考・思いにとらわれた次元
ちなみに思考や観念に、おもいっきりとらわれてしまっている次元は「低層アストラル界」になります。
なので、悩み、思いにとらわれていると、この次元になってしまいます。終わりの無い、エンドレスな無限ループに入ってしまいます。次元そのものが、そういう性質を帯びているからです。
この次元から脱出するためには、心の次元を高めること。これが脱出するための要にもなります。
仏教・思想・哲学にとらわれると低層アストラル次元になる
ちなみに仏教をはじめとした宗教の教えにとらわれて、頑なになったり、イデオロギー主義者になったり、あるいは、その教えで悩んだり、迷ったり、暗くなると、この次元になります。思想や哲学もそうです。
で、昔の仏教者に、これがとても多かったわけですね。今は違ってきていると思いますが。
昔の仏教は、生命感覚からの本能ですら抑え込むほど観念が非常に強く、ガチガチのイデオロギー主義者が多かった上、「これが正しい」としていました。
なので「仏魔天狗界」といった低層アストラル界になってしまったのでしょう。
今では、多少やわらかくなったと思いますが、それでも昔からの次元エネルギーがあって、雰囲気が「天狗界」になっています。
昔の瞑想、ヨーガ、仙道は低層アストラル次元が多い
あと、昔の瞑想、ヨーガ、仙道といった世界も「天狗界」が多かったりします。
とはいっても最近の瞑想やヨーガは違ってきています。これはもう明らかです。
昔は、こうした界隈は独特の「暗さ」と「閉塞感」や嫌~な雰囲気がありましてね。こうした暗さ、狭さ、孤独感、陰気といった暗ぼったさがよくないんですね。
反対に健康志向で明るく、カラリとしているなら全然大丈夫です。表面的なことで云々するのではなく、その性質、状態がどうなのか?ってことなんですね。
敏感な人は、この界隈の「おかしさ」「異様さ」を感じて、その雰囲気に染まらないようにしている人もいます。が、それが正解だったわけですね。
ところが最近の瞑想、ヨーガの界隈は違ってきています。健康志向、明るい感じ、和気あいあい、こうした雰囲気の瞑想やヨーガは大丈夫です。てか、生活に取り入れたほうがいいですね。
瞑想、ヨーガに限らず、何でもそうですが、狭さ、孤独、陰気、暗い、重たいというのは全て危険信号と思ったほうがいいくらいです。「妖魔」になりますね。
エーテル次元・肉体次元・・・肉体の次元
メンタル次元・アストラル次元は、通常の感覚では捉えにくいのですが、「エーテル次元・肉体次元」は、わかりやすくなると思います。肉体の次元です。
これも本当は、「エーテル次元」と「肉体次元」の2つに分けられます。
が、私は一緒にしています。どちらも肉体に作用する領域だからです。
ちなみに
・エーテル次元・・・気、プラーナ
・肉体次元・・・肉体そのもの
となります。
気功は、エーテル次元になります。主に肉体に作用するわけですね。ケガ、病気への治癒効果があります。
このように3層にわかれています。
大切なことは「心を浄める」ことになるわけですね。また「自己観察」です。「いまここ」もそうですね。
といううことでして、駆け足でしたが、人間の精神を構成している3層の次元についてでした。