田中旨夫著:101歳現役医師の死なない生活
たまたま書店で、「101歳現役医師の死なない生活」という本を見かけましてね。
これです。が、なんともキャッチーなタイトル。
こういう書名を付けるのは「幻冬舎」?と思いきや、ザッツ・ビンゴ。やっぱりね^^
が、著者はなんと!大正7年(1918年)生まれの101才、しかも、現役のドクターといいます!
わを!^^;
驚きます。
で、著者は「田中旨夫(たなか よしお)」さん。「ウマオ」さんではありませんね^^;「ヨシオ」さんです。
101才で現役の医師、田中旨夫さんとはどういう人?
101才で現役の医師を続けていらっしゃるという田中旨夫さん。一体、どういう方なのでしょうか?
こちらにプロフィール情報がありますので
ご紹介させていただきます。
田中旨夫氏
大正7年(1918年)生まれ。
医学博士、元あかみちクリニック院長、正生婦幼聯合CLINIC長春部部長。
昭和18年9月昭和医専畢業(卒業)。
昭和18年10月日本の医師免状を取得。
昭和18年11月台北帝国大学医学部(2年間研究を行う)。
昭和30年台北市で、産婦人科、腹部外科クリニックを開業。昭和33年クリニックで日夜働く必要があり、自分自身へのホルモン補充療法を開始。この当時、ホルモン補充療法は、欧米でもあまり行われていなかった。
昭和50年沖縄に移住。
以降時間外に那覇市救急診療所に16年間協力。
昭和61年上海中医薬大学研修。
北里大学東洋医学総合研究所研修。昭和63年~平成6年琉球大学医学部地域医療研究センターにて、老人医学の第一人者鈴木信教授教指導で超高齢者100歳以上の高脂血症と、いかに免疫を高めて「健康寿命を平均寿命に近づける」を研究。
令和元年7月人の手を借りずに生活することができ、仕事もできることを実証するために、現役医師として診療、治療に励むことをあらたに決意。
と、ご覧の通りです。昭和18年(1943年)に医師免状を取得していますので、77年キャリアの医師ということになります。しかも現役。凄いですね。
目次を活用した読書法~目次には要点が掲げられている
で、実は、この書の目次を見ただけで、中身のおおよそのことはわかります。しかも目次を利用すれば、「簡単健康チェックリスト」としても使えちゃいます^^
うーん、この書はいいですね。目次の構成が最高です^^
ちなみに本って、こういう風にも使えるんですね。「目次」は、結構お宝なんです。「目次」に、その書籍の要点&要約が載っているくらい。
時間がないときは「目次」を見て、内容をおおよそ把握してもいいくらいなんです。
で、気になる項目だけをじっくりち読む。そんな読書法もイケますよ。
101才まで健康で生きることができる30のチェック項目!
で、話しを戻しますが、田中旨夫さんの「101歳現役医師の死なない生活」の目次は、アマゾンにも掲載されています。
で、目次を健康チェックリスト化すると、次の通りになります。目次を使った「健康チェックリスト」です。
「101才まで健康で生きることができる30のチェック項目!」
- 規則正しい生活をする・・・元気に長生きする基本
- 毎日歩く(30分くらい)・・・足腰を丈夫にする
- ストレッチをする・・・足腰を丈夫にする
- 毎日、軽い運動をする
- 太陽の光(1日15分)浴びる・・・認知症・がんを予防
- 昼寝をする・・・疲れにくくなる
- 背筋を伸ばす・・・姿勢をよくする
- 野菜(毎日15種類以上)をとる・・・酵素によって老化を防ぎ脂肪を減らすぐ
- 肉を食べる・・・活力の源
- ヨーグルト、チーズなどをとる・・・発酵食品は健康の素
- 果物を毎日とる・・・ビタミン&酵素が豊富
- オリーブオイルをとる・・・老化防止
- カルシウムをとる・・・骨折、骨粗鬆症の予防
- 緑茶を飲む
- 粗食をしない・・・栄養豊富な食事をとる
- 1日に2リットルの水をのむ
- 甘いものをとらない
- 塩分をひかえる
- トランス脂肪酸(パン、お菓子、インスタントラーメン)をとらない
- 加工食品をとらない
- 糖質制限をしない(中高年にはNG)
- 笑う
- 楽しいことをする
- イライラしない
- 「ほどほど」にする
- ストレスが少しあるほうがいい
- 何かに挑戦する
- 自分の役割を考える
- 「できない」ことより「できる」ことに目を向ける
ご覧の通りです。
奇をてらった健康法や、難しい健康法はまったくありませんよね。すべて「よく言われている」ことです。既に実行している方もいらっしゃると思います。
日頃、健康に注意をしている人ならば、30項目の全てか、おおよそ実行していると思います。
ちなみに私は、
・太陽の光(1日15分)浴びる
・甘いものをとらない
・トランス脂肪酸(パン、お菓子、インスタントラーメン)をとらない
の3つは不十分ですが、それ以外は全て実行しています。ほとんど室内の生活ですし、甘い物は時々摂りますし、お菓子は好きですし、パン・インスタントラーメンはたまに摂ります。
しかし、この3つ以外は、かれこれ10年以上、継続して行っています。やはり健康でいると、精神も健康になりますからね。ええ。
体が柔軟で健康体であると、気の流れもよくなって、心もはつらつとします。ですので健康管理はきちんと行ったほうがいいんですね。
それにしてもこれら30項目ができていれば健康長寿の可能性は高まりそうですね。で、これら30項目は「101歳現役医師の死なない生活」の要約でもあります。
このように目次を使った読書もできるんですね。しかも「健康チェックリスト」化もできます。
2015年に「97歳現役医師が悟った体の整え方」を出版
ところで田中旨夫さんは、実は6年前の2015年にも本を出しています。それは、こちら。
「97歳現役医師が悟った体の整え方」
なんと!97才の2015年にも本を出していたんですね。
が、当時はまだ97才だったわけですね。「まだ」という言い方も変ですが、あれから6年経って、今もご健在。
で、101才になった昨年の12月に、「101歳現役医師の死なない生活」を出版という塩梅です。
すごいですね。
長寿されています。
しかも若々しい。
肌もツヤツヤしています。
幻冬舎らしいキャッチーなタイトルが興味関心を惹く
で、やっぱり「97才」よりも「101才」のほうがインパクトありますね。
しかも書名も「101歳現役医師の死なない生活」。「死なない」と来たもんだ^^;
こういうタイトルの付け方は「幻冬舎」ならではです。
幻冬舎って、結構、トリッキーなタイトルを付けて、読者に「なんだこれ!?」と驚きと疑問を抱かせ、書店で思わず手にしたり、ネット通販サイトでポチらせる、そんな戦略が巧いんですね。ええ。
が、中にはタイトルと中身が一致しない本もあるんですね。書名は伏せますけどね^^;
情報商材化しているっぽいタイトルもある「幻冬舎」なのですが、幻冬舎って、大博打にでて成功軌道にも乗っていますからね。
また箕輪厚介さんもいます。「死ぬこと以外かすり傷」の箕輪厚介さんです。幻冬舎の体質って、結構ハッタリをかます、そんなところがありますからね^^;
幻冬舎が出す本は、ちょっと警戒するといいますか、慎重になります。なの今回の「101歳現役医師の死なない生活」も「怪しいんじゃないの?」と警戒フラグが立ってしまったものです。
しかし書店でパラパラとページをめくったところ、そうじゃあありませんね。「101歳現役医師の死なない生活」本はちゃんとしています。ヨカッタ。
本当に著者自身が書いた本なのか?
ただ、アマゾンのレビューにもある通りなんですね。https://amazon.co.jp/dp/4344035518
紹介している健康情報は、最新のものが含まれています。しかも文体が30~40代くらいの人の書き方です。大正7年の方の語彙や文体ではありません。文体が若い。
これってゴーストが書いていることは明らかです。
なので、この書に掲載してあることは、どこまで本当に、著者の田中旨夫さんが実践されている健康法なのかどうか、ちょっと疑問を感じてしまうんですね。
もちろん田中旨夫さんが実践している健康法も含まれていると思います。が、6年前に出版した「97歳現役医師が悟った体の整え方」に水増しして出版した感は否めないでしょうかね。
幻冬舎の出版事情が垣間見えてしまう?
おそらく著者の田中旨夫さんが、101才になってもお元気ですので、その「101才」という縁起のいい年齢(数字)にあやかって、「ここはヒット本を出してみよう」というそんな幻冬舎の出版事情があったのではないでしょうかね。
今回の本、「話し盛ったかな?」というのが正直な感想。幻冬舎かゴーストさんが、盛り込んだ可能性は否定できません。
けれども健康情報そのものは為になります。役立つ情報です。田中旨夫さんが本当に全て実践していることなのかなあと一抹の疑問をぬぐい去ることはできないでしょうかね。
そんな幻冬舎の出版事情や戦略も垣間見えてしまう書なのですが、しかし先述の通りで、役立つ健康情報がコンパクトにまとまっています。
おすすめであり&役立つ健康情報がまとまっています。しかも全てシンプルです。「当たり前」のことです。その気になれば、誰にでもスグできる簡単なことばかりです。何よりも田中旨夫さんも実行している健康法が含まれています。
「101歳現役医師の死なない生活」はいいですね^^